【それでも大丈夫】自分で決められない、意見に自信を持てない、自分の意思がないと感じるあなたへ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日のブログは、「自分で決めるのが苦手」と感じているあなたに向けた内容です。
- 自分の意見を言うのが得意じゃない。
- 何かを自分一人で決めるのが苦手。
- 決める時、誰かに相談しないと不安になる。
- 決断するのに、ものすごく時間がかかる。
- 考え続けた結果、行動できないことが多い。
このように感じたり、悩んだりすることはありますか?
もし、どれか1つでも当てはまることがあるのだとしたら、今回お伝えすることが自責から抜け出す大きなヒントになるかもしれません。
決められないのは「ダメではない」
まずはじめに、大切なことをお伝えしますね。
今回のブログのタイトルは『自分で決められない、意見に自信を持てない、自分の意思がないと感じるあなたへ』ですが……
これらはダメなことではありません。
自分で決められなくても、いいです。
誰かに相談した方がいいこともあります。一人で決断されるよりも一緒に考えたい、相談してほしいと思っている人も、世の中にはたくさんいます。
意見に自信を持てなくても、いいです。
自信がないからこそ、あなたはたくさん考えて生きてきたはずです。自信がないからこそ、迷ったり悩んだりしながら、頑張ってきたはずです。
自分の意思がないと感じていても、いいです。
あなたは「自分の意志がない」という、可能性に気づいているからです。そうなるに至る原因はいろいろありますが、いずれにせよ、気づけたあなたなら自分の意思を持てます。だから、何も心配いりません。
…ここまで読んで「そうだな!」と納得できたなら、あなたはもう大丈夫。
でももし、ここまで読んでも「うーん、でも…」とモヤモヤするのなら、ここから先も読み進めてみてくださいね。
なぜモヤモヤするのか、「今の自分でいい」と思えないのか…その理由が、何か見つかるはずですから。
そんな自分がダメだと感じるなら…
「今の自分でいい」と思えない原因の多くは、子どもの頃に隠されています。
子どもの頃を思い出しながら、「自分はどうだっただろうか?」「当てはまることはあるだろうか?」と考えてみてくださいね。
なおここでは、「親」について書いていますが、あなたに影響を与えたのが親だけとは限りません。
家庭環境に問題がない場合には、親戚や先生など、親以外の大人が影響を及ぼすこともあります。子どもにとって「大人」という存在は、それほど影響力が強いのです。
可能性1:親に否定されることが多かった
人間関係のベースは親子関係だと言われていますが、それは子どもが初めて接する人間関係が「親子関係」だからです。
例えば、自分の意見や考えを親に否定されることが多かった場合、自分に自信が持てなくなります。
「自分の意見を言う=親に否定される」という過去の経験が、大人になるにつれて「自分の意見を言う=人に否定される」と強化されていってしまうのです。
すると、自分の意見や決定に自信が持てなくなります。
意見を言うことにも、良いイメージが持てません。意見を言えば否定される、傷つけられる……そんなイメージの方が強く膨らみます。
※親に意見を言っても受け止めてもらってきた人たちは、「意見を言うことにポジティブなイメージ」を持ちます。だから、言えるのです。
次第に、自分の気持ちや意思さえ押さえ込んでしまうことがあります。
自分の気持ちを受け止めてもらえないのなら、自分の意見が否定されるのなら、「考えても意味がない」「感じても意味がない」と思うからです。
子どもの頃から自分の気持ちを抑え込んで生きてきた場合には、「いっそのこと、何も感じない方がマシだ」とさえ思います。
これが「自分の意思がないように感じる」「自分の意見に自信が持てない」と感じる、1つの要因です。
可能性2:親が過干渉だった
親が過干渉だった場合も、同様に「自分の意思がないように感じる」「自分の意見に自信が持てない」という悩みを抱えます。
それに加えて、「決めるのが苦手」「即決できない」「誰かに相談しないと不安」「任せた方がラクだと思う」という悩みも抱えていることが多いです。
「親が過干渉」と一口に言っても、いろいろなパターンがありますが、一番影響を及ぼしやすいのが次のような状況です。
- 子どもができることまで、親がやってしまう
- 子どもの決定に対して、手や口を出しすぎる
- 良かれと思って、親が何でも決めてしまう(子どもに決めさせていない)
- 子どものしたいことではなく、親のしたいことを押し付けてやってしまう
- 子どもがして欲しいことではなく、親がして欲しいことを押し付けてしまう
このような環境下で育つと、自分で考えたり、決断する機会が減ってしまいます。
親が子どものために動いてくれるので、自分で考えたり決断する必要がないのです。
…と書いてしまうと「子どもが悪いの??」と言われることがありますが、そういうことではありません。
あなたが考えたり決断したりしなかったのは、「子どもの頃させてもらえなかった」から。つまり、子どもの頃のあなたのせいではありません。
きっと、親の意見と違うことをしようとしたら、悲しまれたり、怒られたり、呆れられたりしたのではと思います。
親が絶対的な場合には、「親と違う意見を言うなんて許されない」ということもあるでしょう。
「何か言ったところで、どうせ親の言うとおりにしなければいけなかった。だから、自分の意見を言っても意味がないと思っていた」と、子ども時代を語る人は多いです。
あなたが自分の意見に自信を持てないのは、「自分の意見を貫く」という経験が少ないからなのかもしれません。
自分で決定できないのも、「自分で決定する」回数が少ないからなのかもしれません。
相談しないと不安だったり、誰かに任せた方が楽だと思うのは、親がそうしてきたからなのかもしれません。
「親が悪い」「親を責めろ」と、言いたいのでもありません。
子どもを意図的に苦しめようとして、過干渉になる親は少ないからです。その多くは、「良かれと思って」「子どものために」「良いことだと思っていた」という動機から、過干渉に至ります。
※一部例外として、子どもを愛せない親・虐待する親などのケースもありますが、ここでは一般例として書かせていただきました。
ですが、1つの事実として私のもとには、「頑張っているのに、自分を変えられない」「何をしてもうまくいかない」と悩み相談に訪れる人たちが、たくさんいます。
その原因の多くは、頑張りが足りないのではありません。やり方が悪いのでもありません。
そもそも、原因がズレているから、思うような結果を出せていないだけなのです。
過干渉の親を持つ子どもたちの多くは、「自分の何かが悪いから」と原因について考えます。
でも実際には、子どもの何かが悪いのではなく、ただ単に「子どもの頃に植え付けられた思い込み」「子どもの頃の経験不足」が原因であるケースは非常に多いのです。
だからこそ、「過去の親子関係が、今の悩みに結びついている」という1つの事実について書かせていただきました。
決めるのが苦手なのも、自信が持てないのも、「自分の考え方や性格のせいではないのかもしれない」という可能性について知ってほしかったからなのです。
そしてこれは、「自分のせいではないことで自分を責める」ことから抜け出す、大きな一歩になります。
あなたは、できないのではない。慣れていないだけ
決められるようになるには…
冒頭でお伝えしたように、決められなくても、自信が持てなくても、問題ありません。その方がうまくいくこともあるからです。
でももし、あなたが「決められるようになりたい」「自信が持てるようになりたい」と思うなら、次のことを試してみてください。
- 自分のせいではなく、過去の影響が原因だと納得すること。
- 「親が否定しただけで、今目の前にいる人たちは否定しないかもしれない」と考えてみる。 ※否定的な親に育てられた場合
- 「今は慣れていないだけ」と考えてみる。 ※過干渉の場合
- 「自分で決めていい」と、自分を信じる。
これらが実践できれば、あなたは決められるようになっていきます。
自分の意見にも自信が持てるようになっていきます。
ただし…過去の影響は根深いものです。
「さぁ、やってみましょう」と言われて、すぐにできるものではありません。不安や恐怖、抵抗心など、新しい行動へのブレーキが働きます。
多くの場合、ブレーキになるのは「他人」です。
「どう思われるだろうか」「迷惑をかけてしまわないだろうか」「嫌われないだろうか」など、他人のことが頭をよぎると、自分で決断をするのが難しくなってしまいます。
だからこそまずは、人が関わらないような「小さな決断」から始めましょう。
あなた一人で決められること、それも誰にも関係がないようなことから決断してみてください。他の人が関わらないことであれば、比較的ブレーキがかかりにくいからです。
例えば、今日食べるもの、飲むもの、着る洋服。
SNSのコメントやニュースを見ながら、「自分の意見」を一人の時に考えてみるのもいいでしょう。自分の意見を頭の中で「私はこう思う」というふうに、考えてみるのです。
遠回りに感じるかもしれませんが、この繰り返しが「自分で決める」という経験値を増やします。
自分で決めることに慣れた頃には、人が関わるような決断にも挑戦できるようになっていきます。大丈夫です。
周囲と自分を比べて落ち込みそうになった時には、「何でも自分で決められる人」とあなたの違いは、ただ単に「子どもの頃からの経験の差だ」ということを思い出してください。
そして自分に、「今から、慣れていけばいい」「私は、これから。ここから」と伝えてみてくださいね。