人と関わるのが怖いのに、本当は寂しい——その矛盾に苦しむあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「人と関わるのが怖い」
「誰かと話すのが苦手」
「でも…本当は、ひとりは寂しい」
そんなふうに、心の中に2つの気持ちが同時に湧き上がることがあります。
本当はもっと人と仲良くなれたらいいのに。
もう少しだけ、誰かに近づけたらいいのに。
そう思っているのに、いざ関わろうとすると、不安が押し寄せてきて動けなくなってしまう…。
今日は、そんな「人が怖い」「でも寂しい」
——その矛盾した気持ちに苦しむあなたへ、やさしく寄り添うお話をお届けしたいと思います。
「怖い」と思ってしまう理由
よく、「もっと人と関わらなきゃ」とか、「普通に話せない自分はダメだ」と感じてしまう方がいます。
もしかすると、あなたもそうやって、自分を責めてきたことがあるかもしれません。
でも…
「人が怖い」と思う気持ちは、あなたの中にある“防衛本能”なんです。
たとえば——
過去に、こんな経験はありませんでしたか?
- 思い切って話したのに、笑われた
- 傷ついたとき、誰にもわかってもらえなかった
- 自分の気持ちを我慢することでしか、人と関われなかった
- 信じていたのに、裏切られたと感じた経験がある
そんなふうに、「人と関わる=傷つく」という記憶が積み重なっていくと、心は自然と「怖い」「近づきたくない」と反応するようになります。
だからこそ、まず伝えたいのは、
あなたが「人が怖い」と感じるのは、心がずっと自分を守ってきた証だということ。
それだけで本当に、すごいことなんです。
今まで、よくがんばってきましたね。
どこかで「つながりたい」と思っている自分がいる
人と関わるのが怖い。
それはきっと、あなたの本音です。
でも、ひとりで過ごしていると、ふとした瞬間に、
「誰かにそばにいてほしいな」
「話を聞いてもらいたいな」
…そんな気持ちが湧いてくることはありませんか?
一見、矛盾しているように見えるかもしれません。
でも、どちらもあなたにとって本当の気持ちなんです。
「怖いけど、つながりたい」
「一人が楽だけど、寂しい」
人は、誰かに近づきたい気持ちと、傷つきたくない気持ちを行ったり来たりしながら生きているものです。
気持ちの振れ幅が大きいのも、過去を考えれば自然な反応です。
決しておかしなことではないし、わがままでもありません。
少しずつ、心をひらくためにできること
「関わるのが怖い」と感じている時、無理に誰かと仲良くしようとしなくても大丈夫です。
大切なのは、あなたの心が少しだけ緩むこと。
今日は、そのための小さなヒントを3つだけお伝えしますね。
①「話す」より先に、「感じる」ことを大切にしてみる
「今、自分はどんな気持ちなんだろう」
「怖いなって思ってるな」
「でも本当は、誰かにわかってほしいんだな」
そんなふうに、自分の気持ちを見つめてみることから始めてみてください。
ただ感じてみるだけで大丈夫。
それだけで、心の奥にある気持ちが「やっと見つけてもらえた」と、少しずつほっとしていきます。
②言葉にできない時は、書いてみる
誰かに話すのが難しいときは、ノートやスマホのメモに「今の気持ち」を書いてみてください。
たとえば…
今日も誰とも話さなかったけど、それで少し安心した
でも、やっぱり寂しいなって思った
そんなふうに書いているうちに、
「本当はどうしたいんだろう」「どこが一番つらかったんだろう」
そんな気持ちが自然と浮かんでくることがあります。
③“安心できる人”を1人だけ思い浮かべてみる
「人と関わる」と言っても、全員と仲良くなる必要はありません。
今のあなたが「少しなら話してみたい」と思える人がいたら、その人との関係から、ほんの少しずつはじめてみませんか?
それが難しければ、カウンセラーや支援者など、“否定しない存在”と関わることからでもいいんです。
大切なのは、「この人となら、ちょっとだけ安心できそう」と思える相手を、自分のペースで選ぶことだからです。
あなたは前に進める
「人と関わるのが怖い」
その気持ちがすぐになくなることはないかもしれません。
でも、大丈夫。
怖さを抱えたままでも、あなたは少しずつ、前に進むことができます。
無理して心を開こうとしなくていい。
誰かと上手に話せなくてもいい。
あなたのそのままの気持ちを、そっと大切にしていくこと。
それが、心をひらく第一歩です。
もし今、あなたが「誰かとつながりたいのに、怖くて動けない」と感じていたとしても、
それは、あなたが人との関わりを本当は大切にしたいと思っている証拠です。
心はすぐにはひらきません。
でも、あなたのペースで、ゆっくりでいいんです。
ここでは、どんな気持ちも否定しません。
うまくできなくても、言葉にならなくても、大丈夫です。
あなたが「ちょっとだけ話してみようかな」と思えたとき、いつでもお話を聴かせてくださいね。
今日も、ここに来てくれてありがとうございます。