「そのままでいい」自分を認めるための心の処方箋

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

突然ですがあなたは、次のように感じることがありますか?

 

「こんなに頑張っているのに、自分を認められない」

「自己肯定感が低い」

「自分に自信を持てない…」

もし、この記事を読んでいるあなたがそう思っているなら、私が伝えたいのはただ1つ。

それは、「そのままのあなたで、本当に大丈夫です」ということです。

 

…ですが、いきなりそんなことを言われても、納得できないですよね。

そこでこの記事では「なぜ自分を認められないのか」という原因に目を向けながら、心が少し軽くなるような気づきをお伝えしていきます。

 

なぜ自分を認められないのか?

「自分を認められない」という悩みは、ここ数年でどんどん増えてきています。

そこで今回は、特に多くみられる「自分を認められない原因」を3つピックアップしてお伝えします。

 

原因1:幼少期の経験による影響

子どもの頃、親や周囲の大人から「もっと頑張らなきゃダメ」と言われたり、否定的な態度を受けたりした経験は、自分への評価を厳しくする大きな要因になります。

そのような環境では、愛されるためには何かを達成しなければならないと思い込んでしまうからです。

 

褒められる経験が少なければ、「自分はこれでは足りない」と感じやすくなり、大人になってもその思い込みが無意識に続きます。

これにより、どれだけ努力しても満足感を得られず、「今の自分では十分ではない」という気持ちを抱え込んでしまうのです。

※詳しい影響については、電子書籍『もしかして、うちの親って毒親?』をご参照ください。

 

原因2:他人と自分を比較する癖

「あの人はこんなにできている」「私はまだこれしかできない」という他人との比較は、自己否定を生む大きな原因です。

特にSNSが普及した現代では、他人の成功や幸せが簡単に目に入り、自分の状況と比べてしまうことが増えました。

しかし、SNSで見えるのは多くの場合、その人の「良い部分」だけ。その背景や努力、さらには「作り上げられた部分」は見えないため、他人が完璧に見えてしまいます。

こうした比較癖が強まると、自分の進歩や成長に気づけなくなり、どれだけ頑張っても「足りない」と感じ続けてしまいます。

 

ただし、「なぜか比較してしまう」のがSNSだけのせいとは限りません。

たとえば、子どもの頃から兄弟姉妹や友達と比較されている場合には、幼少期の影響で「自分と他人」を比較するようになります。

この場合は、物心がついてからの比較癖とは違い、かなり根深く影を落とします。

「比べない方がいいと分かっていても、なぜか比べてしまう」という状況に陥りやすく、そんな自分をますます責めたり落ち込んだりしやすいのです。

そのため、何がどのような影響を与えているかについては、個別のカウンセリングを通してご相談いただくことをおすすめします。

 

原因3:完璧主義の傾向

完璧主義の人は、目標を達成しても「これくらいで満足してはいけない」と思い、さらに高いハードルを自分に課してしまう傾向があります。

この考え方は、努力を重ねる原動力になることもありますが、同時に自分を追い詰める原因にも…。理想が高いほど達成感を味わう機会が少なくなり、自己肯定感がどんどん削られていきます。

完璧を求めるあまり、小さな失敗や些細なミスにも強い自己嫌悪を抱きやすく、「自分はまだまだダメだ」と感じ続けてしまうのです。

 

ただし、その影響が過去の親子関係から来ている場合には、完璧主義に至った「親の言葉や行動」について振り返り、「完璧でなくてもいい」「完璧でなくても悪いことは起こらない」ということに心から納得するステップが必要です。

 

ですが、ここで伝えたいのは完璧主義が悪い!ということではないのです。

完璧主義だとしても、あなたが自信がそのことに困っていなければなんの問題間おりません。

さらには、その癖があったからこそ「できたこと」「達成できたこと」「得られたもの」もあるはずです。今ここまで頑張れたのは、過去のあなたの頑張りがあったからこそ。

過去の自分を否定せず、「過去の私も頑張った。その上で、もう少し楽に生きるには完璧主義を緩める方がいいのかも」と思ってみてくださいね。

 

あなたがそのままでいい理由

この記事を読んでいるあなたは、きっとこれまでにたくさんの努力を重ねてきたはずです。

SNSで情報を集めたり、本を読んだり、自分を変えようと頑張ったり…

そうして歩んできた道のりの中で、心が軽くなったり、新しい発見があったり、「少し変われた」と感じた瞬間がありませんでしたか?

もしあったのだとしたら、その感覚をどうか覚えておいてください。それは、この感覚が、あなたが変化し、これまでとは違う方向に成長したことの証しだからです。

 

何をしても変化がなかった…としても、心配いりません。

あなたの何かが悪かったのではなく、「自分に合わない方法だっただけ」と思ってみてください。

それは決して無駄なことではなく、試したからこそ「合わないことがわかった」とも言えます。

変化がなかったと感じるということは、あなたは確実に何かしらの行動をしています。つまりあなたは、立ち止まっていません。これは凄いことです。

 

人は誰しも、時に心が揺らぐものです。その揺らぎがあるからこそ、私たちは自分を見つめ直し、少しずつ前に進むことができるのです。

どうか、そのままの自分を認めてください。

揺らぐ自分、不安になる自分を「それでもいいよ」と優しく受け入れてください。

それは弱さではなく、あなたが人として豊かである証だからです。

 

孤独を感じた時には

「家族がいるのに孤独を感じる」

「相談しても分かってもらえない」

「信頼できる人が身近にいない」

このように感じることはありますか?

実はこれは、あなたの心の中に「もっと誰かに理解してほしい」という願いがあるからこそ生じる気持ちです。

でも…他人があなたを完全に理解するのは、実はとても難しいことです。

家族だとしても、究極のところは「自分以外の人間の集まり」ですから、理解し合えないこともあります。でもそれは、あなたのせいではありません。

 

だからこそ、まずは自分自身が自分を理解してあげることが大切です。

「私はなぜ孤独を感じているのだろう?」

「本当はどうしてほしかったのだろう?」

 

そんなふうに自分の気持ちを静かに見つめてみてください。

その先には、「自分がどれだけ頑張ってきたか」「本当は何を求めているのか」に気づける瞬間があるかもしれません。

 

その感情も、あなたの一部

「私なんて」「また失敗した」と思うことがあっても、それを否定する必要はありません。そう感じる自分も、あなたという存在の一部だからです。

「できない自分」を嫌うのではなく、「そんなふうに感じてしまう自分もいるんだな」と受け入れること。

それだけで心が少し軽くなっていきますよ。

 

過去の影響に気づくことが、心を楽にする鍵

「原因」の部分でもお伝えしたとおり、自分を認められない感覚の多くは、幼少期に作られた思い込みや癖から来ています。

例えば、幼い頃に「いい子にしていなきゃいけない」と教え込まれた人が、今も「もっと頑張らなければ」と感じるのは自然なことです。

でも、もう子どもの頃と違って、今のあなたは自分で自分を守る力を持っています。

 

今あなたを悩ませている「思考や思い込みの癖」は、決してあなたのせいではなく、昔の環境の影響が残っているだけ。

そのことに気づくだけで、「これは過去のものだったんだ」と、少し心が軽くなるはずです。

 

あなたはすでに十分に頑張っている

最後に、この記事を読んでいるあなたに伝えたいことがあります。

それは、あなたは、すでに十分に頑張っているということです。

あなたの努力や思いは、決して無駄ではありません。

それは、確かにあなたを支え、今のあなたを作り上げている大切なものです。

この記事を通して、そのままのあなたで大丈夫だということを、少しでも心に留めていただけたら幸いです。

 

「そんなふうに思えない」としても、それはそれで大丈夫。

そう思えない自分を責めたり落ち込むのではなく、「今はまだ、そんなふうに思えない」「でも、それでいい」と思ってみてくださいね。

「そんなふうに思えない」としても、ここまで記事を読んでくれたこと。それだけであなたは、とても頑張っています。十分です。大丈夫ですよ。

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