頭の中で響く母の言葉に疲れたあなたへ—心を守る視点
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心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は、「大人になっても親(特に母親)」の声が離れない…と悩むあなたに伝えたいことです。
「もっと頑張りなさい」
「そんなことじゃダメでしょ」
「あなたならできるはず」
ふとした時、何かを選ぶ時、決断する時…
目の前にいない母親の声が、頭の中で響いてくることはありませんか?
過去に言われた言葉、言われ続けてきた記憶…
気づいたら、母に言われてきた言葉を頭の中で繰り返してしまい、「こんな私じゃダメだ」「もっと完璧にならなきゃ」と、自分を追い込んでしまうことがあります。
そんなとき、心はとても疲れてしまいます。
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大人になった自分が「過去に母親に言われた言葉」で、自分に厳しくしてしまうのです。
「母の声=私の評価」ではない
幼い頃に一番接する時間が長い存在…
多くの場合『母親』からの言葉は、幼い頃にもっとも強く心に残るものです。
厄介なのは、「勇気付けるような前向きな言葉」だけではなく、怒られたり否定されたりした「悲しい言葉」もそのまま残りやすいこと。
そして、母の声がそのまま「私の評価」と結びついてしまいやすいのです。
でも実際には、それは「母の価値観」や「母の願い」にすぎません。
母の声をそのまま「真実」として受け取る必要はありません。
今あなたの頭の中に残っている「母の声」は、あなたの存在や価値を決めるものではないのです。
「これは母の意見であって、私そのものではない」
そう切り分ける視点を持つことが、とても大切です。
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…と思ってしまうだけで「実際には違う」と繰り返し自分を信じてあげることが大切です。
思考を切り替えるために
頭で「母の声=事実ではない」と理解できても、なかなか心がついてこないかもしれません。
そんな時に効果的なのは、「観察モード」に入ることです。
「また母の声が流れてきたな」と、まるでラジオやナレーションを聞くように眺めてみるのです。
否定したり、かき消そうとする必要はありません。
ただ「今、母の言葉が再生されているな」と気づくだけで、心の距離が少し生まれます。
言葉を受け取らない練習
母の声が頭に響いてきても、それをすべて受け取る必要はありません。
「これは私に向けられた攻撃ではない」
「これは母の不安や期待が言葉になっただけ」
そう捉えることで、心へのダメージを減らすことができます。
まるで雨の日に傘をさすように、母の言葉から自分を守る“心の傘”を持つイメージです。
たとえば…
・「これは母の価値観。私は私」
・「私は母の声を選んで受け取らなくてもいい」
・「私はもう大人。自分で決めていい」
こうした言葉を繰り返すことは、脳に新しい思い込みを上書きする練習にもなります。
最初は違和感があっても、少しずつ「母の声」と「自分の声」を区別できるようになっていきます。
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母の声に振り回されない自由
母の声が頭から離れないとき、とても苦しく感じるのは当然です。
それだけ、あなたが母の言葉をまっすぐ受け止めてきた、優しい人だからです。
でも、母の声にいつまでも振り回される必要はありません。
あなたはもう、自分の人生を選び、自分の価値観で歩むことができる大人です。
母のことを好きでも嫌いでも、大切でも苦手でも…
母の声を「私の真実」から切り離せたとき、心はずっと自由になります。
どうか、自分の声に耳を澄ませてあげてください。
その声こそが、あなたを安心させ、前へと導いてくれる大切な道しるべになるはずです。