「許せない私は冷たい?」母との関係に悩むあなたへ。「許す」以外の選択肢

こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。

 

✔ 「母を許したいのに、どうしてもできない…」
✔ 「親を大切にしなきゃ」という思いがあるのに、関わると苦しくなる
✔ 「もっと優しくできたら」と思うけど、もう限界…

こんなふうに、母との関係に悩んでいませんか?

「親だから」「育ててもらったから」と、許さなければならない気がして、でも心がついていかなくて、そんな自分を責めてしまう…。

周囲に話しにくいけれど、このような葛藤を抱える人はとても多いです。

 

まず知っておいてほしいのは、「許さないとダメ」と思い込む必要はないということ。

今日は、「母との関係で苦しむ理由」や「許すことにこだわらなくていい理由」についてお話しします。

 

「許せない自分が悪いの?」と悩んでしまう理由

 

「親なんだから、感謝しなきゃ」
「もっと優しくしなきゃ、冷たい娘だよね」
「どんな親でも、大切にするべき」

そんなふうに思ってしまう背景には、社会的な価値観や、子どもの頃から刷り込まれた考え方が影響しています。

例えば、幼い頃から「親の言うことは絶対」「親に逆らうのは悪いこと」と教えられていたり、「家族は助け合うもの」と言われ続けていた人ほど、親に対して嫌な感情を持つこと自体が悪いことと感じやすくなります。

 

また、周りに「親と仲がいい人」が多いと、「仲がいい=ふつう」「仲が悪い=おかしなこと」と感じることも。その結果、「自分は母親とうまくいかないなんて、おかしいのかな?」と思い、自分を責めてしまうこともあります。

でも、親との関係は人それぞれ。あなたが苦しく感じるのは、決しておかしいことではありません。

 

親子といっても、究極のところ「一番近い他人同士」でしかないのです。

だからこそ、母との関係に苦しむのはあなただけの問題ではなく、関係性の中で生まれたものといえます。

関係がうまくいかないからといって、あなた一人が悪いわけではありません。あなたがそうなるに至った、長年の中で積み重なった「何か」があるはずです。

 

「許す=母を受け入れること」ではない

「許せない気持ちがある=ダメなこと」ではありません。

「本当は許したい。でも、どうしてもできない…」そんな気持ちを抱えていませんか?

 

よく「親を許せば楽になる」と言われることがありますが、全ての人に当てはまるわけではないのです。

実際のところは、「親を許して楽になった人がそう言っているだけ」。

「許すことで楽になった」と思いたい人だったり、本心では許せていないからこそ「他者にも同じような苦しみを強いる」ケースもあります。

 

ではなぜ、「許せない。でも楽になった」という声があまり聞かれないのか…。

それは、あなたが感じているように「許せない=よくないこと」という雰囲気が、まだまだ強いからでしょう。

だから、「許しました。楽になりました」という話の方が、広まりやすいのです。するとそれが、正解のように感じられてしまうことがあります。

 

✔ 「親を許せる人」もいる
✔ 「距離をとることで心が楽になる人」もいる
✔ 「許す・許さないの枠組みを手放したら、生きやすくなる人」もいる

どれが正解ということはありません。

大切なのは、「あなたがどうすれば一番心が楽になれるのか?」を考えることです。

 

📩 相談事例:Yさん(30代・女性)から届いたメール

「母はいつも、私を否定してきました。
『なんでそんなこともできないの?』
『あんたは昔からダメね』
小さい頃は、母の言うことが正しいんだと思って頑張っていました。

でも、大人になっても母の言葉が怖くて…。連絡が来るたびに心がざわつくし、会うたびに自己肯定感が下がる気がして…。
『許せたら楽になれるのかもしれない』と思うけれど、どうしても母を前向きな気持ちで見られません。
こんな私は、冷たいのでしょうか?」

 

「親を大切にしなきゃ」という思い込みから解放される方法

親との関係に苦しんでいる人ほど、「大切にしなきゃいけない」「親だからこそ、ちゃんとしなきゃ」と思い込んでいることが多いです。

でも、それが苦しさにつながっているなら、一度「本当にそうしなければいけないのか?」と問い直してみるのも大切です。

 

✔ 「私は、本当は母とどんな関係を築きたいのか?」
✔ 「母を大切にする前に、まず私は自分を大切にできているか?」
✔ 「許せない気持ちを持つことで、何が苦しいのか?」

こうした問いを持つことで、少しずつ「自分のための選択」を考えられるようになります。

 

Yさんも、「母を許さなければ」と思っていましたが、カウンセリングを通して「許す・許さないにこだわらず、まずは自分を守ることを考えていい」と気づくことができました。

 

「許さなきゃ」と思いすぎなくてもいい

「母を許さないといけない」
「いつかは感謝しなきゃ」

そう思うと、余計に苦しくなってしまうことがあります。

許すかどうかを決めるのは、あなた自身。
まずは「許せない自分」を責めるのではなく、「許せなくても大丈夫だとしたら、私はどうしたい?」と考えることから始めてみませんか?

 

もし今、「母を許せない自分」に苦しんでいるなら、一人で抱え込まずに、気持ちを整理するお手伝いができればと思います。

カウンセリングでは、「許す・許さない」にこだわらず、あなたがどうすれば心を軽くできるのかを一緒に考えていきます。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche