共依存?親不孝?悩んだときに思い出したい距離の話:“親だから”と無理してない?自分を守るための距離の選び方
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親との距離に悩む「子」のあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「親だから、ちゃんとしなきゃ」
「申し訳ない気持ちがある」
「でも正直、もう疲れてしまった」
親との距離に悩むとき。
私たちの心の中では、いくつもの気持ちが交差します。
「離れたい気持ち」と「大切にしてあげたい」という気持ち。
「自分の時間を大切にしたい」「本当はしんどい」という本音と、「親不孝かもしれないという不安」
どの気持ちが良いとか悪いとか、そういうことではありません。
あなたの中から湧き上がってきた感情は、そのすべてが本音なのだと思います。
そんなときに、どうか思い出してほしいことがあります。
それは、
「大人になった今、あなたは“家族との距離”を自分で選んでいい」ということ。
距離をとることは冷たいことではない
子どもの頃は、親のもとで生活し、親の価値観の中で生きるしかありませんでした。
けれど大人になった今、あなたには「自分にとってちょうどいい距離感」を選ぶ権利があります。
それがたとえ「電話を控える」「年に一度しか会わない」といった距離でも、それが心のバランスを保つために必要なら、それでいいのです。
距離をとることで罪悪感を感じてしまう人もいますが、それは「自分を守ろうとしている証拠」なのかもしれません。
産んでもらったから、育ててもらったから、一緒に住んでいるから、家族だから…
そのような理由だけで、「同じ思考・気持ち・価値観を持つ」ということはありません。
仲がうまくいっていなかったとしても、親が悪いとか、子が悪いとか、そういうことではないのです。
それは、親と子は、究極のところ「一番近い他人(自分以外の人)」だから。
合わなかったり、うまくいかなかったり、分かり合えなかったり…。
そういうことがあっても、何もおかしなことではありません。
もしかすると、仲が良く見える「周りの親子」も、どちらか一方が無理をしているのかもしれません。我慢をしているのかもしれません。
親子の距離感、親子の形に正解はありません。
誰かが、あなたに口を出すべき問題でもありません。
だからこそ、
親との関係においても、人との距離は“心の安全地帯”を確保するために調整してもいいのです。
「共依存かも」と感じたときは
特に、親の意見や気分に振り回されていると感じたり、自分の気持ちを抑えてまで合わせてしまうようなとき、胸が苦しくなるなったり…。
親と自分の関係について、「これって共依存なのかな」と不安になる方もいらっしゃいます。
でも、距離が近いこと自体が問題なわけではありません。
大切なのは、「その関係が、信頼できていて、お互いが苦しくないかどうか」という視点です。
たとえ毎日のように連絡を取り合っていても、自分の意思を尊重できていて、安心して会話ができる関係なら、無理に「距離をとらなければ」と悩まなくて大丈夫です。
「もしかして共依存かも…」と不安に感じたときは…
「私が我慢しすぎていないか?」
「“親のため”ばかりになっていないか?」
と、静かに自分に問いかけてみてください。
「自分の感情もちゃんと感じ取れている」と思えたなら、それはもう立派に“自分の距離感”を持てているということです。
周囲がなんと言おうと、大丈夫。
あなたがその距離感でいいと思うなら、それでいいのです。
「親はどう思うか」より「私はどう感じているか」
親を大事に思う気持ちは、とても尊いものです。
でも、親の期待や感情のすべてに応えようとしすぎると、心が疲弊してしまうこともあります。
誰かのために動けるあなたは、きっとこれまでたくさん我慢して、気を遣って、頑張ってこられたのだと思います。
だからこそ、これからは少しずつ「私はどう感じているか」を優先してもいいのです。
親との関係に「正解」はありません。
だからこそ「あなたにとってどうか」という視点を大切にしてください。
たとえ周囲に理解されなくても、「私は今、この距離感で安心できている」と思えるなら、それは十分に尊重されるべき選択です。
親と近づくことも、距離をとることも、あなたの心を守るためのひとつの手段。
どちらを選んでも、それが“自分らしい生き方”につながっているなら、大丈夫です。
今日のあなたが、少しでも安心して呼吸できる距離でいられますように。
ひとりではなかなか答えが出せない時は、一緒に考えていきましょう。