【心の整え方5選】 誰かの言葉が刺さって離れないとき。“あの一言”から自由になるには
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こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「なんであんなこと言われたんだろう…」
「思い出すたびに、胸がギュッとなる」
「繰り返し思い出すあの言葉が、しんどい」
そんなふうに、誰かから言われた『ひとこと』が、心に刺さって抜けないことがあります。
直接言われた言葉だけではなく、SNSで見かけた言葉、コメントなどが残ることもあるでしょう。
- 何年も前、何十年も前のことをもふとした瞬間に思い出してしまう…。
- 本当は忘れたいのに、頭の中でぐるぐるしてしまう…。
- もう会わない人なのに、関係ない人なのに、まだ忘れられない…。
そんなふうに、しんどくなってしまう人はとても多いのです。
何よりつらいのは「思い出してしまう自分」が嫌になったり、落ち込んだり、責めてしまうこと…。
時には、事情をよく知らない第三者から「忘れた方がいい」「前に進むべき」とアドバイスをもらうこともあるでしょう
でも、繰り返し思い出して辛いのは、他の誰でもないあなた自身のはず。
それだけでも十分に心が傷ついています。
嫌なことを思い出すというのは、それだけで心も体も消耗します。
だからこそ、もうこれ以上自分を追い込んでしまいませんように……。
そう願いながらこの記事を書いています。
心の整え方5選
ここでは、そんなあなたの心を少しずつ整えていくためのヒントを5つご紹介します。
すべてを完璧にやろうとしなくて大丈夫。
「これならできそうかも」と思うものがあれば、少しだけ試してみる——そのくらいの感覚で、ゆるやかに向き合ってみてください。
もし合わなくても、うまくできなくても、自分を責める必要はありません。
「これは今の自分には合わなかっただけ」「まだそのタイミングじゃなかったんだな」と、そっと受け流していきましょう。
心を整える方法は一つじゃないからこそ、あなたにとって“やさしい選択肢”が、きっとどこかにあります。
1.「思い出すこと自体は悪いことじゃない」と自分に伝える
何度も思い出してしまうのは、「まだ癒しきれていない感情」がそこにあるから。
その当時、我慢するしかなかった感情、言えなかった感情、今になって気づく思いがあるのかもしれません。
「思い出す」のは、心がその出来事を整理しようとしているサインです。
こんなふうに声をかけてみましょう
「また思い出しちゃったね」
「それだけ、あの時はつらかったんだよね」
まずは、自分を責めるのではなく、“思い出す自分”にそっと寄り添ってあげてください。
2.「その言葉の背景」に思いをめぐらせてみる
どんな言葉にも背景があります。
あなたにその言葉を発した相手には、相手なりの事情や未熟さ、心の余裕のなさがあったのかもしれません。
ただし…
これは「だから相手を許そう」「言われたことを水に流そう」という意味ではありません。
あなたを傷つけた「その言葉=事実とは限らない」ということを伝えたかったのです。
こんなふうに声をかけてみましょう
「あの言葉は、相手の気分や状態も影響していたのかも」
「私はその言葉のすべてを信じなくてもいい」
「本当はどうだったのか、私がちゃんと知ってる」
そうやって、少しずつ“言葉に込められた痛み”から、自分を引き離してあげてくださいね。
3.「私が悪いから言われた」は思い込みかも
つらい言葉を言われたとき、私たちはつい「自分が悪いからだ」と結びつけてしまいがちです。
でも、誰かを傷つける言葉を選ぶ時点で、その人自身にも課題があるのかもしれません。
あなたを傷つけていい理由なんて、どこにもありません。
こんなふうに声をかけてみましょう
「あの言葉を受け取る必要はなかったかもしれない」
「私は悪くない。ただ心がびっくりしただけなんだ」
「相手の問題を、自分の価値と結びつけなくていい」
少しずつ、自分を責める思考から距離を取っていけますように。
4.「言われてうれしかった言葉」も思い出してみる
刺さる言葉は、強烈な印象として残ります。
でも、それだけが“あなたへの評価”ではありません。
辛い時こそ、過去に誰かからもらった、やさしい言葉やうれしかった言葉を思い出してみてください。
こんなふうに声をかけてみましょう。
「あのとき、○○さんが私を認めてくれた」
「あの笑顔は、私が誰かの役に立てた証」
「傷つける人もいたけど、大切にしてくれた人もちゃんといた」
やさしい記憶を、少しずつ心に積み重ねていきましょう。
脳の習性上、辛い記憶の方が思い出しやすいです。
だからこそ、意識して「いい記憶」を思い出すことも大切です。
5.「この出来事を、これからの自分にどう活かすか」と問い直す
つらい言葉に心がざわつくとき——
それは、「自分の大切にしたい価値観」や「心の境界線」に気づくチャンスでもあります。
たとえば…
「ああいう言い方は、自分には合わないな」
「今度は、自分の気持ちをちゃんと伝えてみよう」
「伝えても無理なら、これ以上は関われないかもしれない」
そんなふうに、自分を大切にするための“気づき”として受け取ってみる。
ただしこれは、相手に無理に感謝したり、傷ついた事実をなかったことにしたりする意味ではありません。
むしろ——
繰り返し思い出してしまうほど心を傷つけた相手と、罪悪感なく距離を取っていくための第一歩。
そして今後、同じように傷つけられないための“心の防御”にもつながっていきます。
おわりに
人の言葉に傷つくのは、それだけあなたが「人を大切にしたい」と思っているからです。
だからこそ、誰かのひとことで苦しくなってしまう時は、その思いやりを「自分自身」にも向けてあげてください。
あなたの価値は、誰かの言葉で決まるものではありません。
その心を、そっといたわることから始めていけますように。