「自立しすぎている」としんどい!?甘えない、頼まない、自力でやる……に疲れたあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
人に頼らず、迷惑をかけず、自分のことは自分でなんとかする。
周囲からは「しっかりしてるね」「頼りになるね」と言われることが多いかもしれません。
でも――
本当は、少しだけでも甘えたくなるとき、ありませんか?
誰かに「疲れたね」「大丈夫だよ」って言ってほしいと、心の奥で思うことはありませんか?
「迷惑になるかも」
「こんなことで頼っちゃいけない」
「私がしっかりしないと」
そんなふうに、自分で自分を押しとどめてしまう人からのご相談が増えています。
きっとそれは、あなたがずっと、人のためにがんばってきた人だから。
その強さの裏には、やさしさや責任感がちゃんとあることを、私は知っています。
「甘えられない」のはなぜ?
「もっと人に頼れたらいいのに」
「弱音を見せられたら、少しは楽なのに」
そんなふうに思いながらも、やっぱりうまくできない―。
その背景には、『過去の出来事』が関係していることが多いです。
たとえば…
- 昔、誰かに頼って傷ついた経験があるのかもしれません。
- 遠慮することを「思いやり」として身につけてきたのかもしれません。
- あるいは、「甘える=わがまま」「迷惑をかけちゃいけない」と思って生きてきたのかもしれません。
もしそうだとしたら―
あなたは、甘えられないような環境のなかで、よくここまでがんばってきたのです。
誰にも頼らず、感情を抑えて、一人で歩いてきたあなたには、それだけの理由と背景があります。
だから、「甘えられない自分」を責める必要はまったくありません。
むしろその姿勢は、あなたなりのやさしさであり、生きるために選んできた“生き方”だったはずです。
まずはどうか、
「私は私なりに、よくやってきた」と、そっと心の中でつぶやいてあげてください。
その言葉が、自分への理解と癒しのはじまりになります。
いまのあなたも十分がんばってる
世の中には「もっと人に頼っていい」「自分らしく生きよう」といった言葉があふれています。
たしかにそれは大切なこと。
でも、無理にそうならなくていいんです。
あなたは、これまで自分なりにたくさんのことを背負って、よくがんばってきました。
誰に頼らなくても、静かに、でも確かに歩いてきたその姿は、ちゃんと価値あるものです。
だから、頼れないのがダメだとか、甘えられないのは良くないというふうに、今も自分を否定する必要は全くありません。
あなたには人に頼らずに頑張ってきたという、「経験」があります。
むしろこれは、称賛されるべきものです。
「自立しすぎ」に疲れたら
でも…もし今のあなたが、
「そろそろ頼れるようになりたいな」「助けてもらえたら楽かも」と感じているのなら。
次のようなことから、試してみるのがおすすめです。
できなかった日は「それでもよくやった」と声をかける
毎日完璧じゃなくても大丈夫。
自分を追い詰めるより、「よくここまで来たね」と言ってあげる方が、ずっと力になります。
小さな「ありがとう」を受け取ってみる
「すごいね」と言われたとき、「いえいえ」ではなく、
「ありがとう」と受け取るだけでも、自分を少し許せるようになります。
頼る=迷惑 という思い込みに、やさしく問いかけてみる
「本当に頼ったら迷惑かな?」と思った時は、
もしかしたら、相手は「ありがとう、頼ってくれてうれしい」と思うかも…と考えてみる。
本当に困っている時に頼るのではなく、まずは頼る練習をするつもりで、相手に負担のなさそうな「小さなお願い」から試してみると気が楽かもしれません。
その“自立”は立派な強さ
今日まで一人でなんとかしようとしてきたのは、それだけ誰かのことを大切に思ってきたから。
誰にも頼れないような状況で踏ん張って、頑張って乗り越えて…自分を必死で守ってきたのかもしれません。
その強さを、無理に手放す必要はありません。
それはあなたが努力の末に手に入れたものだからです。
でも、少し疲れたら――
肩の力を抜いて、やさしく「助けて」と言ってもいい。
その選択肢も、あなたの中にそっと置いておいてくださいね。
頼っても、頼らなくてもいい。
甘えても、甘えなくてもいい。
誰かと一緒でも、ひとりでもいい。
そんなふうに選べるようになっていくと、少しずつ肩の荷がおります。
頑張れるあなただからこそ、頑張る力はもう既に持っているからこそ、「新しい選択肢」として試してみても良いかもしれません。
あなたが少しずつ、自分にもやさしくできるようになるその過程も、ちゃんと“自分らしい自立”のかたちなのです。