「私のせい?何かした?」「また嫌われたかも…?」人の態度が気になって仕方がない…!
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔ 「私、何か悪いことした?」
✔ 「嫌われたのかな?」
✔ 「気にしすぎだって分かってるけど、どうしても考えてしまう…」
相手の返事が冷たかったとき、こんなふうに考えてしまうことはありませんか?
頭では「そんなに気にしなくていい」と分かっていても、不安が消えず、ずっとモヤモヤしてしまうこともありますよね。
今回は、なぜ「相手の反応を気にしすぎてしまうのか」、その背景についてお話ししていきます。
なぜ、相手の反応が気になってしまうのか?
「気にしすぎないようにしよう!」と思っても、気になってしまうのには、「単なる性格の問題」ではありません。
それには、いくつかの理由があります。
① 過去の経験から「人の機嫌を損ねてはいけない」と思い込んでいる
💬 相談事例:「親の顔色ばかり気にしていた」
「母が機嫌のいいときと悪いときの差が激しく、小さいころからいつも顔色をうかがっていました。何か機嫌を損ねると怒られるので、できるだけ波風を立てないようにしていたんです。
その癖が抜けず、今でも『相手が不機嫌そうに見えたら、自分が何か悪かったのかも』と考えてしまいます。」
相談者のように、子どもの頃に「親の機嫌を損ねないように」と気を遣いながら過ごしてきた人ほど、大人になっても「相手の反応=自分の責任」と感じてしまいます。
相手が不機嫌なのは「相手の問題」なのですが、過去の影響のせいで「相手が不機嫌=自分のせいかも」と考える癖がついてしまうのです。
子どもの頃は、そうしなければ怒られたりしてしまったからです。
ですが大人になった今、子どもの頃に見つけた「癖」は、もう必要ありません。大丈夫ですよ。
この場合は、まず「相手の機嫌は相手の問題」と意識することから始めることが効果的です。
相談者の場合は、相手の表情が気になったとき、「私のせいかも?」ではなく、「今日は疲れているのかな?」と別の理由を考える習慣をつけることで、少しずつそう思えるようになっていきました。
② 「否定されるのが怖い」から、自分の意見を言えない
「相手と意見が違ったら、どう思われるだろう?」
「否定されたら、うまく言い返せないかもしれない…」
過去に意見を否定された経験があると、「また同じように否定されたらどうしよう」と不安になり、自分の考えを言えなくなってしまうことがあります。
特に、「間違ったら恥ずかしい」「否定されたら傷つく」という気持ちが強いと、無意識に相手に合わせる癖がついてしまいやすいです。
また、「どう言い返せばいいかわからない」「相手を不快にさせたくない」と考えすぎることで、ますます意見を言うのが怖くなってしまうこともあります。
③ 「相手の反応=自分の価値」と思い込んでしまう
✔ 「嫌われたのかも…」
✔ 「私、何か気に障ることを言った?」
✔ 「もう関係が悪くなったのかな…」
相手が素っ気ない態度をとったとき、こんなふうに感じることはありませんか?
本当は、相手の態度がそっけない理由は「忙しい」「考え事をしている」など、別の要因かもしれません。あなたは関係なくて、相手側の事情なのかもしれません。
たとえば、次のようなケースです。
💬 相談事例:「相手の態度が気になって仕方がない」
「職場で話しかけたとき、同僚がそっけない返事をしました。その瞬間、『私、何かしたかな?』と不安になり、午後ずっとそのことばかり考えてしまいました。
でも翌日、その同僚は何事もなかったように普通に話しかけてきて…。もしかして、ただ機嫌が悪かっただけ?とホッとしましたが、そのたびに振り回されるのがしんどいです。」
本当は「相手がどう思うか」は相手の問題であって、自分のせいではありません。
でも、相談者の場合は、頭で理解できても「心がついてこない」ことで悩んでいました。
そこでカウンセリングでは「自分のせいではなかったら?」「相手のせいだったら?」というふうに、自分以外の原因について考える方法を試していきました。
そうすることで、不安に振り回されることが減り、気持ちが楽になっていったのです。
最後に
✔ 相手の態度が気になったとき、「忙しいのかも?」と別の理由を考えてみる
✔ 「私は違う」と言えないとき、とりあえず心の中だけで言ってみる
✔ 落ち込んだとき、「これは本当に自分のせい?」と考えてみる
上記は、「私のせい?何かした?」と不安になたっときの対処法の一例です。
相談者はこのような方法で、人間関係の悩みを解決しましたが、ベストな対処法は性格や状況によって変わるもの。
上記の方法が合わないと感じたら、「自分には合わないんだな」と受け流してOKですよ。方法はたくさんありますから、心配しなくて大丈夫です。
無理に変えようとせず、自分に合う方法を見つけていきましょう。