笑ってごまかすクセ、ありませんか?「ふざけてごまかすクセ」は心の防衛!?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日のブログを届けたいのは、
「辛い時も笑ってごまかしてしまう」というあなたです。
- 場を和ませるのが得意。
- ちょっとしたボケや冗談で、みんなを笑わせる。
- つらいことがあっても、平気なふりをして明るくふるまう。
そんなあなたは、きっとまわりから「元気な人」「いつも明るい人」と思われているかもしれません。
でも、ふとした瞬間に、
心の奥にある「ほんとはわかってほしい」「でも本音を出すのが怖い」という気持ちに気づくことはありませんか?
弱さを見せられない理由
「弱さを見せるのが怖い」
その裏には、過去の経験が隠れていることがあります。
もしかしたら、昔、つらい気持ちを正直に出したときに、「そんなことで落ち込むな」と言われたことがあるかもしれません。
あるいは、弱音を吐いた時に後悔するようなことがあったり、笑われてしまったことがあるのかもしれません。
…そんな経験があると、心はこう思うようになります。
- 「本音を出すのは危ない」
- 「冗談にしておけば、傷つかなくてすむ」
- 「本当の自分は見せない方がいい」
- 「心配をかけちゃいけない」
- 「いつも笑顔でいなきゃ」
これは心理学でいう“防衛機制”のひとつ。
とくに、ふざけたり明るくふるまって心の痛みから目をそらす反応は、「躁的防衛(そうてきぼうえい)」と呼ばれることもあります。
でも、それがダメだと言いたいのではありません。
あなたが「ついふざけてしまう」「ごまかしてしまう」というのは、あなたがこれ以上傷つかないように心が守ってくれていた結果なんです。
本音を言えない自分を責めないことの大切さ
「どうして私は本音が言えないんだろう」
「なんで素直になれないんだろう」
「また笑って誤魔化してしまった…」
そうやって自分を責める人もいるかもしれません。
でも、弱さを隠すこと=悪いことではありません。
むしろ、それはあなたが一生懸命に生きてきた証。
誰にも見せないところで、ずっと自分を守りながらここまでやってきた強さなのです。
だからまずは、
「私は私なりに、よくがんばってきた」と、
そっと心の中で認めてあげてください。
「無理に明るくすること」に疲れた時は…
無理に素直にならなくていいし、無理に弱さを見せなくてもいい。
でも、「明るい自分でいることに疲れた」と感じた時は、少しずつ「明るくない自分」でいられる時間を増やしてみませんか?
といっても、何かを大きく変える必要はありません。
「ほんの少し」の工夫で、心は今よりぐっとラクになっていきますから。
本音を出せる“安全な相手”を一人だけ持ってみる
すべての人に弱さを見せなくても大丈夫。
「この人の前なら、少しだけ安心できる」
…そんな相手が一人でもいれば、心はふっとゆるみます。
「そんな人いない!」と思えば、Pocheメールカウンセリングも使ってみてくださいね。
身近な人ではないからこそ、話しやすいこともありますから。
心の中で問いかける
自分の気持ちをつい、冗談にしたくなったとき。
冗談のように話してしまったとき。
心の中で「ほんとはこう思ってる」という気持ちをつぶやいてみましょう。
誰かに「本当の気持ちを曝け出す」のはリスクがありますし、勇気のいることです。
でも、心の中だけでも、「本当はこう思ってるんだけど」と意識してあげるだけで、あなたの『本当の気持ち』は救われます。
寝る前やお風呂のときに、
「冗談にして話したけど、本当はこう言いたかったな〜」と思い出してみることも効果的です。
自分の本音に気づいてあげることで、置き去りになっていた気持ちが少しずつ癒えていきます。
たとえ誰かに伝えられなくても、自分自身が「本当はこう思ってたんだよね」と認めてあげることには、大きな意味があります。
「明るいフリをしてる自分」を、責めずに見守る
ついごまかしてしまっても、素直になれなくても、「またやってしまった…」と責めなくていいんです。
「ああ、またがんばって自分を守ってくれてるんだね」と、自分の反応を責めずに見守ってあげること。
それだけで、心は少しずつ安心していきます。
すると自然と、“明るいフリ”をしなくても大丈夫な場面が、少しずつ増えていくんです。
明るさの奥にある、ほんとのあなた
あなたがふざけたり、笑いに変えてしまうその裏側には、
誰にも見せてこなかった“ほんとうの気持ち”が、ちゃんとあるはずです。
その気持ちは、隠れていたとしても、ずっとあなたの中で生きてきました。
見せないからといって、無かったことになるわけではありません。
そして…
その“見せられなかった本音”こそが、ほんとうは、誰かにそっと受け止めてほしかったものなのかもしれません。
誰かを楽しませたいと思えるこことは、素敵です。
でも…
あなたは、誰かを楽しませる「だけ」の存在ではありません。
あなた自身の気持ちも、同じくらい、大切にされていいんです。
ふざけてしまうのも、明るくふるまうのも、全部「あなたのやさしさ」だったのかもしれません。
でも、もしも疲れたときには――
無理せず、自分の心にも少しだけ、やさしさを向けてあげてくださいね。