「足りない」じゃなく「多すぎた」のかも──しんどさを減らす“引き算”の考え方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「私には何かが足りない」
「もっと頑張らなきゃ」
「ちゃんとできるようにならなきゃ」
今日の記事は、そんなふうにたくさん頑張ってきたり、頑張ろうとしてきたあなたに伝えたいことです。
もしかすると今のあなたに必要なのは、
「足し算」ではなく「引き算」なのかもしれません。
“足りない自分”を埋めるために頑張ってきたあなたへ
「これもできるようにならなきゃ」
「もっとわかってあげなきゃ」
「ちゃんと向き合わなきゃ」
新しい知識、人間関係、SNSの情報、予定、期待、我慢…。
真面目な人や頑張り屋さん、優しかったりまっすぐな人ほど、そんなふうに『どんどん足そう』と頑張ってしまいます。
でも、あれもこれもと思っているうちに、時間がなくなったり、体力がなくなったり…
「やらなきゃ」と思うことが多すぎて、逆に行動できなくなってしまったり…
そんな自分が嫌になったり落ち込んだり…
そんなふうに、気づいたときには心も体もいっぱいになってしまうことがあります。
でもそれは、あなたが弱いからではありません。努力が足りないのでもありません。
むしろその逆なんです。
もしかするとあなたは、「がんばって足しすぎてしまった」のかもしれません。
本当に必要なのは、「足すこと」じゃなくて「減らすこと」かもしれない
人生には、「やらなきゃ」と思っていたことを“やめる”タイミングあります。
・無理して付き合っていた人と距離を置く
・行きたくない集まりを断る
・誰かの愚痴や情報をむやみに見聞きしない
・自分を責める言葉を手放してみる
そうすることで、少しずつ「自分の声」が聞こえるようになります。
これまで外に向けて使っていたエネルギーが、自分の内側に向くからです。
すると…
・他人の顔色ばかり気にしていた時間が、自分の気持ちを感じる時間に変わる
・無理に合わせていた会話の代わりに、安心できる沈黙を選べるようになる
・心がざわつく情報から離れて、静かな空間を心に取り戻せる
つまり、“やめる”ことは、「余白」を生み出すことなんです。
そして、その余白の中に――
安心や静けさ、本音、あたたかさ、そしてあなた本来のリズムが少しずつ戻ってきます。
「やめる」というのは、勇気のいる選択です。
でも、それは諦めではなく、「自分の大切なものを守る選択」になります。
関わりたくない人とは、関わらなくていい
「冷たい人だと思われるかも」
「避けるなんて、失礼かも」
そんなふうに思って、無理して関係を続けていませんか?
でも、どんなにやさしい人でも、すべての人と、良い関係を築けるわけではありません。
あなたの心が疲れてしまう相手なら、無理に向き合わなくていいんです。
「私は悪くない。ただ、この人とは合わなかっただけ」
そう思って、距離をとることで心は確かに軽くなっていきます。
また、「見たくないものを見ない」ことも、心の衛生管理の1つ。
SNS、ニュース、コメント欄…
何気なく目に入ってくるものが、心にじわじわとダメージを与えていることがあります。
誰かの成功やキラキラした毎日を見て、「私ってダメだな」と落ち込んでしまったり…。
そんなときは、「見ない」という選択も自分を守る方法です。
「知らない自由」「比べない安心感」も、心にはとても大事な栄養です。
行かなくていい場所、信じなくていい言葉
・気を遣いすぎる場所
・本音を話せない相手との集まり
・「もっと頑張れ」と煽るような言葉
あなたの心を疲れさせる場からは、そっと離れて大丈夫です。
どんなに長く続いた関係でも、どんなに「行くのが当たり前」だったとしても…
あなたが疲れているなら、いま必要なのは“戻ること”じゃなくて“離れること”かもしれません。
大丈夫。
あなたにとって本当に必要な場所や関係なら、また自然と「戻りたい」と思える日がやってきます。
「今は」いったん距離を置く。「戻りたいと思ったら、戻ろう」という選択肢を残しておくことは、自分にとって優しい選択となります。
最後に
「まだ足りない」
「もっとやらなきゃ」
そう思いながら、ずっとずっとがんばってきたあなたへ。
あなたは「本当に足りなかった」んじゃなくて、もう「持ちすぎていた」のかもしれません。
だからこそ、これからは少しずつ“引き算”をしてみませんか?
いらないものを手放したときにだけ、
本当に大切にしたいものが、やさしく浮かび上がってくることがあります。
減らすことは、サボることではありません。
それは、心を守る生き方のひとつ。
あなたの人生が、もっと静かに、もっとあなたらしく整っていきますように。
一人で整理するのが難しければ、Pocheと一緒に整理していきましょう。