クヨクヨしても大丈夫 悩む自分と、うまく付き合っていく“ちょっとした工夫”
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「またクヨクヨしちゃった…」
「こんなことで悩むなんて、私ってダメだな」
「性格を変えたいのに、また同じことで落ち込んでる」
そんなふうに、自分を責める気持ちでいっぱいになることはありませんか?
今日は、クヨクヨしてしまうこと=悪いこと、変えるべき性格と思い込んでいるあなたに、
ちょっと違う視点からお話を届けたいと思います。
クヨクヨするのはダメじゃない
「クヨクヨ悩む」というと、なんだか響きが良くないかもしれませんね。
でも、クヨクヨ悩むことは、決して悪いことではないし、必ずしも変えなければいけないわけではないんです。
言い方を変えれば、
慎重で思慮深くて、空気を読む力がある人とも言えるからです。
・あの言い方で傷つけなかったかな?
・あの人の気分、悪くさせたかも…
・あの場面で、ああ言えばよかったかな…
そんなふうに考えるのは、人との関係を大切にしたい気持ちがあるからこそ。
だから、悩みやすさは“弱さ”でも“欠点”でもなく、あなたの中にあるやさしさや感受性の表れなのです。
「変えよう」と思いすぎると余計につらくなることも
「もう悩みたくない!」と強く思うほど、悩んでしまったときに、「またダメだった」と落ち込んでしまいがちです。
それは、“悩む=悪いこと”と決めつけてしまうことで、悩むたびに自分を責めるループができてしまうからです。
でも大丈夫。
“悩む”ことを無理にやめなくても、うまく付き合っていくことはできます。
ここからは、クヨクヨする自分を責めずに、少しだけラクになるための工夫を3つご紹介します。
①「悩んでる自分」を否定せず、観察する
悩みがグルグルしてきたら、まずはノートやスマホのメモに書き出してみてください。
たとえば…
・今、私は○○のことでクヨクヨしてる
・あの時、こう言われて気になってる
・この感情はどこから来てるんだろう?
こうして書き出すことで、「悩んでる自分」と少し距離を取ることができて、冷静に見つめられるようになります。
それだけでも、不思議と心が整理されていきますよ。
②「今すぐ答えを出さなくていい」と自分に言ってみる
悩んでしまうのは、「早く答えを出して安心したい」と思うから。
でも、すぐに白黒つけられないことだって、たくさんありますよね。
だからこんなふうに、自分に声をかけてあげてください。
・「今は悩んでる途中なんだよね」
・「急がなくても大丈夫。少しずつ整理できるからね」
こんなふうに、「すぐにスッキリしなくていい」と自分に許可を出すことで、心にゆとりが生まれます。
③「悩まないため」より「回復しやすい環境」を整える
悩みやすい人にとっては、“悩まないようにする”よりも、悩んだあとにちゃんと自分を回復できる環境づくりがとても大切です。
たとえば…
・自分の気持ちを話せる信頼できる人を一人持つ
・モヤモヤした時は、外を歩く/音楽を聞く/お風呂にゆっくり入る
・カウンセリングのように、安心して言葉を出せる場所を持つ
悩んでいいんです。
でも、悩みっぱなしにしない工夫をしてあげることが、あなたの心を守ることにつながっていきます。
最後に
「クヨクヨしてしまう自分がイヤ」
「もっと強くなりたい」
そう思うのは、きっとあなたが一生懸命に生きてきたから。
でも、クヨクヨするあなたのままでも、生きていける道はちゃんとあります。
悩みやすいからこそ見えることもあるし、そのやさしさや敏感さを抱えたままでも、ちゃんとあなたらしく過ごしていけます。
どうか、「悩まない自分」を目指すよりも、「悩みながらも、自分を責めない関わり方」を見つけていけますように。
その方が、あなたの繊細さが苦しみになりにくいです。
あなたの繊細さは、やさしさとして生かされていく日がきっと来ます。