「自分の意見を言いたいのに、言えない…」そんなあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「本当は、こう思っているのに…」
「言いたいことがあるのに、言葉にできない…」
「あの時、言い返せばよかった…」
こんなふうに、その場でうまく言葉にできなかったり、あとになって後悔することはありますか?
でも、大丈夫。
「言いたいのに言えない」ことは、決しておかしなことではありません。ちゃんと理由があります。
例えば、恐怖心がブレーキをかけることがあります。
「相手に嫌われたらどうしよう」「否定されたら怖い」と感じると、「言いたいのに言えない」という真逆の気持ちが綱引きして身動きが取れなくなってしまうのです。
そのほか、相手を気遣う優しさから、「この人が求めている言葉はなんだろう」「これは言わないほうがいいかな」と考えているうちに、自分の意見を言えないこともあります。
この記事では、 「なぜ意見を言えないのか?」 という理由を知り、 「言えない自分を責めずに、少しずつ心を楽にする方法」 をお伝えしていきます。
なぜ、自分の意見を言えないのか?
「意見を言えない」のには、必ず理由があります。
もし、あなたが「自分の意見があるのに言えない」ことで悩んでいるなら、それは 「性格のせい」 ではなく、次のような原因が影響しているのかもしれません。
1. 「嫌われたくない」という気持ちが強い
「これを言ったら、相手が不快に思うかもしれない…」
「変なことを言って、距離を置かれたらどうしよう…」
そんなふうに考えてしまうと、「言わない方が安全」という気持ちが働き、結果的に意見を言えなくなってしまいます。
特に、 過去に「否定された経験」や「人間関係で傷ついたこと」がある人ほど、こうした気持ちは強くなりやすい です。
もしあなたが「自分の意見を言えない…」と悩んでいるなら、 それは「嫌われたくない」と思うほど、他人との関係を大切にしているから ともいえます。
だからこそ、まずは 「意見を言えない自分はダメだ」と思わなくても大丈夫 。そう捉え直すことから、始めてみてくださいね。
2. 「どうせ否定される」と思ってしまう
意見を言おうとしたとき、「でも、どうせ受け入れてもらえない」と思ってしまうことはありませんか?
「前に言ったときに、流されたことがある」
「意見を言っても、相手にされなかった経験がある」
こうした 過去の経験があると、「言うだけ無駄だ」と感じてしまうことがあるのです。
もしそうだとしても、それは 「過去のあなたの意見が間違っていた」わけではありません。
たまたま、そのときの相手に 受け止める余裕がなかっただけかもしれないし、価値観の違いから理解できなかったり、その環境があなたに合わなかっただけなのかもしれません。
相手があなたの意見を受け入れるかどうかは、あなた自身の問題というよりも、相手の問題なのです。
3. 「自分の意見なんて、大したものじゃない」と思ってしまう
「こんなこと言ったって、どうせ大した意見じゃない…」
「私の考えなんて、言う価値があるのかな…」
こんなふうに思ってしまうこともありますよね。
でも、本当に 「大した意見じゃない」 のでしょうか?
あなたが 「意見を言いたいのに、言えない」 と悩んでいるということは、 「本当は伝えたい思いがある」 ということ。それは、 あなたにとって大切な考え だからこそ、気になっているのではないでしょうか?
「意見を言えない」=「意見がない」ではありません。
だからこそ、まずは 「私にも意見がある」 ということ、さらにはそれを「相手に伝えるかどうか選ぶ権利は自分にある」ということを自分自身が認めてあげることが大切なのです。
「言えない自分」を責めなくていい
「意見を言えなかった…」
「また我慢してしまった…」
そんなふうに落ち込むことも、あるかもしれません。
でも、それでも大丈夫。
まずは、「言えなかったこと」よりも、 「本当はこう言いたかった」と自分で気づけたこと を大切にしてください。
たとえ意見を言えなかったとしても、 「私はこう思っていたんだな」 と、自分の中で確認するだけでも大切な一歩です。
「さっきの話、こう言えばよかったな…」
「本当は、こういう意見があったな…」
そんなふうに 「自分の考えを認めること」 を、少しずつ続けていくことが大切です。
自分の意見を言えなかったとしても、「私はこう思っていたんだな」と自分の中で確認することが大切なのは、自分の気持ちを無視せず、大切にする習慣がつくから。
意見を言えなかったとき、「どうせ私は何も言えないんだ…」と否定するのではなく、「本当はこう思っていた」と認めることで、自分の気持ちを尊重することができます。
そうすると、少しずつ「自分の考えを持つこと」に自信が持てるようになり、いずれは自然と言葉にしやすくなっていきます。
すぐに変わらなくてもいいんです。
むしろ、すぐに変わらないほうがいいんです。ダイエットと同じで、急激な変化は「リバウンド」を引き起こすからです。
だから、あなたのペースであなたらしく。
ゆっくり、進んでいきましょう。
大丈夫。「意見を言えるようになりたい」と思っている時点で、あなたはすでに前に進んでいます。
問題を解決するには、原因を知ることから。この記事をここまで読んでくれたあなたは、その重大な一歩を踏み出しています。
今の自分を否定せず、「私は少しずつ変わっていける」と思うことからはじめてみてくださいね。