人がいると緊張する、でもひとりは寂しい── コミュニケーションが難しくなったあなたへ届けたいこと

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

「昔より、人と話すのがうまくいかなくなった気がする」
「会話がどこかぎこちない」
「気を遣いすぎて疲れるのに、ひとりぼっちも寂しい…」

そんなふうに、相反する気持ちの中で、戸惑い、悩んでいる方からのご相談が増えています。

今日は、そんなあなたに伝えたいことがあります。

 

「前より話せなくなった」と感じる理由

「昔はもっと自然に人と話せていたのに…」
「最近は話すことが怖い」

そんなふうに、自分の変化を『後退』『悪い変化』のように感じていませんか?

でも私は、それはむしろ「成長」なのだと思っています。

以前より、人との関わり方に慎重になったのは、
「自分を大切にしたい」「本当に安心できる関係を築きたい」という気持ちが心の中で育ってきたからなのかもしれません。

 

「話しづらくなった」のは自分に正直になった証拠

年齢を重ねるにつれて、
・無理に合わせることが苦しくなった
・興味のない話題に愛想笑いができなくなった
・「合う・合わない」が以前よりはっきりわかるようになった

そんな変化を感じたことはありませんか?

実はそれは、あなたが「人と付き合うために無理をしすぎなくなった」ということ。

人との距離感に敏感になるのは、“心の成熟”のひとつのかたちです。決して“衰え”ではありません。

 

どうしても付き合わなければいけないときは…

とはいえ、仕事や家庭、地域の中で「避けられない人間関係」があることも、現実としてありますよね。

そんなとき、自分を守りながらやり過ごすための、ちょっとした工夫をお伝えします。

 

①「全部わかろうとしない」と心の中で決める

相手の話にすべて共感しようとすると、心が疲れてしまいます。

だから、「話半分で聞いても大丈夫」と自分に許可を出してみてください。

適度な距離で関わることは、相手を拒絶することではなく、自分を守る優しさです。

 

② 笑顔ではなく「うなずく」を意識してみる

無理に表情を作るのがつらいときは、言葉や笑顔よりも“うなずく”というシンプルな反応で十分です。

「私はちゃんと聞いてるよ」というサインが伝われば、それでじゅうぶん。

実は、“うなずき”には「共感」や「受容」のメッセージが自然に伝わる効果があり、無理な笑顔よりも相手に安心感を与えることがあると言われています。

 

 ③「今日は○分だけ」と、時間を決める

気を遣う人とのやり取りには、“上限”を設けると安心感が増します。

「この人と10分話したら、あとは一人になる時間を作ろう」
…そう決めておくだけで、心に余白が生まれます。

 

ひとりで寂しいと感じたときの過ごし方

誰かといて疲れるけれど、ひとりでいても心がぽっかり空いてしまう。

…そんなときに、「ほんの少し心が落ち着く方法」があると安心です。

 

自分に「話しかけてみる」

たとえば、ノートに「今日は疲れたね」「でも頑張ったね」と書き出す。
声に出して「大丈夫だよ」とつぶやいてみる。

他人からの言葉よりも、自分からのことばが、じんわり沁みるときがあります。

※心理学では「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」といい、自分に優しく語りかけることで、ストレス軽減や安心感が得られるとされています。

 “つながり”を感じられる小さな習慣をもつ

・好きなカフェの常連になる
・SNSで安心できるアカウントをフォローする
・カウンセラーや相談窓口など、身近ではない気をつかわない誰かに「今の気持ち」を預けてみる

直接誰かと深く話さなくても、「見守ってもらえている」感覚があるだけで、心は不思議と落ち着きます。

※心理学では“弱いつながり”と呼ばれ、親密でなくても人との接点を持つことが、孤独感をやわらげる効果があるとされています。

 

最後に

人と話すことに緊張してしまうあなたへ。
孤独に心が沈んでしまうあなたへ。

どちらも、あなたの正直な感情です。
どちらかを「弱さ」や「ダメなところ」として切り離す必要はありません。

 

人との距離に悩むようになったのは、あなたがやさしく、繊細で、自分の感覚を大切にしようとしているから。

それは、変化ではなく進化。

「できなくなった」ではなく、「本当の心の声に気づけるようになった」のです。

焦らなくていい。
うまく話せなくてもいい。
あなたには、あなたの心地よい距離の取り方があります。

あなたのペースで、これからも人とつながっていけますように。

 

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche