退職・異動・卒業…人間関係の変化に心が追いつかないあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
春は、新しいスタートの季節と言われますが、その分、人間関係の変化に戸惑いを感じることもありますよね。
退職・異動・卒業など、春の変化は、頭では分かっていても気持ちが追いつかないことがあります。
たとえば…
「もうすぐお別れなのに、実感がわかない…」
「もっと大事にしておけばよかった」と後悔してしまう
「この関係も終わってしまうのかな?」と不安になる
あなたにも思い当たることはあるでしょうか?
とはいえ、「この不安はどうしたらいいの?」と焦ってしまうと、ますます不安は膨らむばかり…。
だからこそまずは、「なぜこんな気持ちになるのか?」を知ることから始めてみませんか?
「お別れ」に心が追いつかないのはなぜ?
春になると、これまで当たり前だった人間関係が変わることで、無意識のうちに「喪失感」や「不安」が生まれます。
これまで支えになっていた人との距離が変わると、「また同じような安心できる関係を築けるのかな…?」と心細くなってしまいやすいのです。
長年一緒にいた同僚と離れることで、職場の安心感がなくなったり、環境が変わることで「また新しい人間関係を築かなければならない」というプレッシャーを感じたりすることもあります。
それだけではありません。
過去に人間関係で辛い経験があった人ほど、「この関係が終わったら、また一人になるのでは?」という不安が強くなることも…。
📩 相談事例:人間関係の変化に戸惑っていたケース
Mさん(30代・女性)は、長年勤めた職場を退職することになりました。
「ずっと転職したいと思っていたのに、いざ辞めるとなると寂しくて…。
もう少しみんなと話しておけばよかった、と後悔ばかりしています。
みんなは『また会おうね』と言ってくれるけど、本当にこの関係は続くのかな?と思うと、不安で仕方がないんです。」
Mさんは、「辞めるのは自分で決めたのに、どうしてこんなに不安なんだろう」と戸惑っていました。
カウンセリングでは、Mさんの気持ちを整理しながら、「お別れが寂しいのは、それだけ大切な人間関係だった証拠」だということをお伝えしました。
「Mさんが不安に思うのは、それだけ今のつながりが大事だったからですよ」と話すと、Mさんは「寂しくなるのは当然なんですね」と少し安心した表情に。
その後Mさんは、「この先どうなるかは分からないけれど、今は『大切な時間を過ごせたこと』を素直に受け止めよう」と思えるようになりました。
「この関係、終わっちゃうの?」と不安になったときに
別れの季節は、「この先どうなるの?」という不安が大きくなります。
でも、人間関係は「すべてが終わる」わけではありません。
これからも続く関係もあれば、自然に距離ができる関係もあるし、たとえ会う回数が減っても、心のつながりは残ることもあります。
無理に維持しようとしなくても、大切に思う気持ちがあれば、関係は自然と続くことが多いもの。すべてをコントロールしようとすると苦しくなってしまうので、「今は流れにまかせても大丈夫」と思うだけで、少し気持ちが楽になることもあります。
人間関係の変化がつらいときにできること
環境が変わるときは、気持ちが落ち着かなくなるものです。
そんなときこそ、「今の自分が感じていること」を無理に否定せずに、そのまま受け止めてみることが大切です。
「寂しい」と感じるのは、それだけ大切な関係だったからこそ。
「不安」になるのは、それだけ人とのつながりを大事にしてきた証拠。
感情を押し込めようとすると、かえって気持ちが苦しくなってしまうこともあります。
まずは「今の自分はこう感じているんだな」と、気持ちをそのまま受け止めてみることも大切です。
もし今、人間関係の変化に戸惑っているなら、「変化に不安を感じるのは、それだけあなたが大切にしてきたものがあるから」と思ってみてもいいかもしれません。
「どうしよう…」と一人で抱え込むより、誰かに気持ちを話すことで、少しずつ心が落ち着いていくこともあります。
心の中に溜め込んでおくよりも、外に吐き出してあげることで、だんだん気持ちの整理がつくこともあります。
あなたが、春の変化を少しでも穏やかな気持ちで迎えられますように。