【性格のせい!?】嫌な言葉が頭から離れない…と悩むあなたへ

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

あなたは、誰かに嫌なことを言われた時、それをずっと考えてしまうことがありますか?

 

「嫌な言葉は気にしなくていい」と言われても、頭から離れない。

…そんな自分が嫌になったり、「もっと強くならなきゃ」と思ったりすることもあるかもしれませんね。

でも、まず伝えたいのは、あなたが「嫌な言葉をそのまま受け取ってしまう」のには理由があるということです。

 

無理に「気にしないようにしよう」としなくても大丈夫。

まずは、その理由を知ることで、少しずつ「今のままでもいいんだ」と思えるようになっていきましょう。

 

なぜ「嫌な言葉」ばかり信じてしまうのか?

ネガティブな言葉ばかりが心に残り、ポジティブな言葉を受け入れられないのは、決してあなたの「弱さ」のせいではありません。これには、脳の仕組み・過去の経験・思考のクセといった、さまざまな要因が影響しています。

ここでは、特に大きな3つの理由をお伝えします。

① 人の脳は「嫌なこと」に敏感にできている

たとえば、カウンセリングでこんな相談を受けることがあります。

「職場で上司に10回褒められても、1回注意されるとずっと引きずってしまうんです。自分はダメなんじゃないかって…」

 

この方は、とても真面目で努力家な人。

話を聞くと、「嫌なことばかり気にしてしまう自分が嫌」「夫や子どもにも、気にしすぎだと言われて辛い」と悩んでいました。

でも、それは脳の仕組みが影響していることをお伝えすると、「そういうものなんですね」と少しホッとされた様子でした。

 

ネガティブな言葉が気になるのは、あなたの脳が「危険を回避しよう」としっかり働いている証拠。

だからこそ、「私の脳、ちゃんと機能してるな」と考えてみると、少し気が楽になるかもしれませんよ。

 

② 過去の経験が影響している

嫌な言葉に敏感になってしまうのは、子どもの頃に厳しく指摘されることが多かったり、失敗を許されにくい環境で育ってきたりしたせいかもしれません。

カウンセリングで特に多く聞かれるのは、次のような経験です。

 

「子どもの頃から、親や先生によく『もっとちゃんとしなさい』『ダメじゃないか』って言われていました。だから、今でも何かあると『また怒られるんじゃないか』って不安になってしまうんです。」

※この方は、大人になった今でも「ちゃんとしなきゃ」と気を張ってしまい、少しのミスでも自分を責めてしまう癖がありました。

「失敗するのが怖くて、常に慎重になってしまいます」

そう話してくれたのは、仕事でストレスを抱えている方。話を聞くと、子どもの頃から「失敗すると怒られる」経験が多かったそうです。たとえば、宿題を忘れたら厳しく叱られ、テストの点が悪いと「なんでこんなこともできないの?」と言われる…。そうして、「失敗=怒られる」と思い込むようになってしまったのです。

 

これらはほんの一例ですが、このような経験が続くと誰かに何かを言われた時に「自分に非があるのでは?」と考えてしまいやすくなるのです。

 

③ 「正しく受け止めなければ」という思い込み

あなたは、人から言われたことに対して、「間違いなく受け取らなきゃいけない」と思っていませんか?

たとえばカウンセリングでは、次のような思い込みや癖が見つかることがあります。

 

「後輩から『先輩って、すごく落ち着いてますよね』って言われたんです。普通に受け取ればいいんですけど、『落ち着いてる=つまらないってこと?』『もしかして遠回しに何か言いたいのかな?』って考えすぎてしまって…。結局、その後の会話もぎこちなくなってしまいました。」

この方は、「相手の言葉には何かしらの意味がある」と考えすぎるあまり、言葉の裏を読みすぎてしまう癖がありました。

もちろん、言葉の裏には何かしらの意図があることもあります。でも、すべてに深い意味があるとは限りません。「そのままの意味かもしれない』と思ってみるのも、一つの選択肢ということに納得できた相談者は、人との会話への苦手意識から卒業できました。

 

同じ仕事をしていても、「頑張ってるね!」と認めてくれる人もいれば、「もっとできるはずだよ」「もっと頑張って」と言う人もいます。

つまり、他人の言葉は「その人の考え」であって、真実とは限らないのです。

 

だからこそ、「嫌な言葉も受け取らなきゃいけない」と思い込まなくても大丈夫。

そう思えるのはあなたの素敵なところでもありますが、そんなあなただからこそ「これは自分に必要な言葉かな?」と選んでみてほしいのです。

 

「嫌な言葉をそのまま受け取らなくていい」と思うために

嫌な言葉は、そのまま受け取らなくてもいい。

嫌な言葉をまっすぐ聞き入れなくていい。

嫌な言葉を言われたあなたではなく、嫌なことを言った相手が悪いからです。

 

…というのが私の本音ですが、「でも、やっぱり気になる」「そんなふうに思えたら苦労しない」という人もいるのではと思います。

 

もしそうだとしたら、まずは次の事柄を意識することから始めてみてください。

何か行動を変えたり、無理やり思考を変える必要はありません。「こんな考え方もあるんだな」という程度で、まずは「知っておくだけ」でも大丈夫。

これらの言葉には、知っておくだけで「自分の心を守るために無意識に働きかけてくれる」効果が期待できるからです。

 

  • ネガティブな言葉が気になるのは、脳の仕組みのせい。悪いことじゃない。
  • 過去の経験によって「自分が悪い」と思いやすくなっているだけかもしれない。
  • 他人の言葉は「その人の考え」。すべてを正しく受け止めなくてもいい。

 

無理に「気にしないようにしよう!」とする必要はありません。

まずは自分を否定しないこと。どんな状況だとしても、否定せず「こういう状況なんだな」といったん受け止めてみることで、心は少しずつ回復していきます。

「ああ、また気になってるな。でも、それも仕方ないか」と思うだけでも、少し楽になりますよ。

 

あなたは、もう十分に頑張っている

気にしてしまうのは、あなたがそれだけ自分と向き合おうとしているから

今までも、これからも、あなたは十分に頑張っています。

だから、「もっと強くならなきゃ」と思わなくても大丈夫。

 

「嫌な言葉を受け取ってしまう自分」を責めずに、まずは「仕方ないよね」と認めてあげてください。それだけでも、少しずつ心は軽くなっていきますよ。

焦らなくても大丈夫。あなたのペースで、ゆっくり進んでいきましょう。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche