“私だけ浮いてる”と感じたときに──その違和感には意味があります
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
職場で、学校で、ママ友の輪の中で…。
なんとなく話に馴染めない。
みんなが盛り上がっているのに、どこか距離を感じる。
そんなふうに、「なんか、私だけ浮いてる気がする…」と感じて、居心地の悪さや不安に胸がきゅっとなってしまうことはありませんか?
今日はそんなあなたに、“浮いてしまうこと”が、必ずしも悪いことではないという視点をお届けできたらと思います。
「浮いている」と感じる理由
人が集まる場では、知らず知らずのうちに“その場に合った空気”や“共通のノリ”のようなものが生まれます。
でも、あなたがもしそこで話題に乗れない・無理に笑えない・馴染もうとしてもしっくりこないと感じているとしても、
それは何もおかしなことではありません。
むしろそれは、あなたが「自分に嘘をつきたくない」と思っている素直さからくるものかもしれません。
浮いているのは、空気が読めないからじゃなくて、空気に流されすぎない人だから。
「合わせたくないもの」がちゃんとあるということ。
それは、とても大事な感覚なのです。
浮いている場所は「あなたの理想の場所」ですか?
あなたの心に問いかけてみてほしいことがあります。
それは…
あなたが「浮いている」と感じているその場所は、本当にあなたが「居たい」と思っている場所なのか?ということ。
その場所、そこにいる人たちは、あなたの理想の人たちでしょうか?
この答えに、自信を持って「はい」と答えられるような場所や関係性であれば、「浮かないように頑張る」のも一つです。
そうすることで、あなたの理想や願いに近づける可能性があるからです。
でも、この質問の答えが「いいえ」なのだとしたら…
その場所で「浮いてしまう」のは、あなたがその違和感に気づいているからこそ、なのかもしれません。
「こうなりたくない」「この人たちが苦手」という心の奥の素直な思いが、「浮いてしまう」につながることがあります。
大切なのは、「馴染めるかどうか」より、「無理をしていないかどうか」。
人との関係では、“合う・合わない”があって当たり前です。
どこにいても自然に馴染める人もいれば、「なんとなく浮いてしまう」ことが多い人もいます。
でも、それは“欠点”ではありません。
大切なのは、そこにいる自分が「無理をしていないかどうか」ということ。
もし毎回疲れてしまう場所があるなら、次のように自分に許可を出しみてください。
「浮いていていい」
「無理に溶け込まなくていい」
これだけでも少し、心が落ち着くはずです。
浮いている自分を受け入れていくには
「みんなと違う」ことに敏感な人ほど、孤独や劣等感を感じやすくなります。
でも、違うことを否定せず、静かに受け入れていく方法はあります。
ここでは、そんな自分と付き合っていくためのちいさな工夫をいくつかご紹介します。
① 「浮いてる=自由でいられる」と思ってみる
合わせることが求められる場では、自分の気持ちを置いてけぼりにしてしまうこともあります。
でも、浮いているからこそ、どこにも縛られず、自分のペースを守れる自由があるんです。
自分を見失わずにいられる場所に立っている、ということでもあります。
② 馴染めないことを「自分の感覚が合ってないだけ」と捉える
「浮いてる」と感じたとき、「私って変なのかな」「みんなと違うのが恥ずかしい」と思うかもしれません。
でもそれは、「あなたの感覚が、その場所と合わなかっただけ」。
あなたの感覚が間違っているのではなく、ただ違っていただけ。
そう思えると、必要以上に自分を責めずに済むようになります。
③ 自分を受け止めてくれる場所を持つ
・話が通じる少人数の友達
・安心して言葉を出せるカウンセラー
・趣味や価値観が合うコミュニティ
・静かに一人で落ち着けるお気に入りの場所
「ちゃんと自分でいられる場所が1つでもあれば、それだけで人は安心できる」と言われています。
すべての場で無理に馴染もうとしなくても大丈夫。
あなたが自分らしくいられる場所を、大切にしてくださいね。
最後に
「自分だけ浮いてる気がする」
その感覚は、決して間違っているわけではありません。
むしろ、それはあなたが自分の感覚に正直に生きている証。
流されず、自分の違和感にちゃんと気づけているということです。
そして何より大切なのは、
「合わない場所に無理に溶け込まないでいい」と、自分に優しく言ってあげること。
浮いているからこそ見えるものがあります。
浮いているからこそ守れる自分もいます。
あなたは、あなたのままでいていい。
違っていい。浮いていても、ちゃんと、価値のあるひとりです。
少しずつでも、そう思えるようになりますように。