ネガティブなSNSの発信は見ない方がいいの?
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日お話しするのは、「ネガティブなSNSの発信は見ない方がいいのか」ということについて。
タイトル文字数の都合上「SNS」としましたが、TwitterやインスタグラムといったSNSの発信に限らず、ネットニュース、書籍、テレビ番組などを含めお話しさせていただければと思っております。
結論からお伝えしてしまうと……
見るメリットと見ないメリットがあります!
もちろん見ないで済むなら「見ないのが一番おすすめ」です。
でもこのブログを見てくれている方の中には「別に見たくないわけではない」という人もいるでしょうし、「見たくないけど職場のテレビがついているし…」という人もいるのではと思います。
さて。
「自己肯定感」や「自分軸」という言葉で検索すると、「ネガティブな情報は見ない方がいい」「自分を落ち込ませるような情報は見ない方がいい」と書かれていることが多いようですね。
…… たしかにそれも、一理あります。
だからネガティブな情報を見たくないと思えば、見ないのが一番です。
嫌いなものだから見ない、落ち込むから見ない、見たくないから見ないという選択は、自分の本心に基づいた選択なのでストレスも感じにくくなります。
でも中には、「ネガティブな情報をついつい見てしまう(目に入ってしまう)」という方もいるのではと思います。
暇だから見ているという人、なんとなく気になるから見ている人、自分と同じ人がいると感じて安心するという人までさまざまです。
さきほど「見たくない」なら見ないのが一番とお伝えしましたが、「見たいけど我慢してみない」のは逆にストレスになることもあるのです。
見たいのなら、見た方がいいケースもあります。
見たくないけど目に入ってしまうなら、そうまでして「見ない方がいい」と思い込まない方がいいこともあります。
たとえそれがネガティブな発信やネガティブなニュースだとしても、です。
もちろん、ネガティブな情報ばかりに触れるデメリットもあります。
だからこそ今回のブログでは「ネガティブな情報を見るメリット・デメリット」についてお伝えしたいと考えたのです。
本心と逆の行動を取るというのはそれこそストレスになりますから、メリット・デメリットを知った上で「ネガティブな情報を見るかどうか」判断してみてくださいね。
見るか見ないかという究極の二択だけではなく、「こういう時は見ない」「見る時はこうする」など自分なりのマイルールを設ける方法もありますよ。
誰かが良いというものが、あなたにとって良いとは限りません。
反対にみんなが悪いというものが、必ずしもあなたにとって悪いとは限りません。
だからこそ、あなたにとって一番ストレスが少なく済む方法を見つけてみてくださいね。
ネガティブな情報に触れるメリット・デメリット
ネガティブな発信やニュースを見るよくない影響、つまりデメリットについては、きっと多くの方がなんとなくわかっているのではと思います。
暗い気持ちになったり、落ち込んだりしますよね。
でもその一方で、ネガティブな発信やニュースに惹かれてしまうこともありませんか?
元気な時ならまだいいのですが、多くの場合は落ち込んでいる時に限ってそういう発信が目に入ってしまうものです。
※これはあなただけではないので、安心してくださいね。
さて。
ここから先は、ネガティブな発信を見ることのメリットについてのお話です。
メリットがあるからどんどんみてくださいね!と推奨するのが目的ではなくて、「こういうメリットもあるのだよ」ということを知って欲しくてお話ししていきます。
メリットもあるのだということがわかれば、「ネガティブな発信を見て落ち込んだ時に」、自分を必要以上に責めずに済むからです。見てしまった自分がダメだとか、そういうふうに落ち込んでしまう回数も減らせます。
突然ですがこれまでネガティブな発信を見た時に、なんだかほっとしたり、安心したり…自分の悩みや不安から一瞬解放されたように感じたことはありませんか?
「自分はおかしいのでは」と思い悩んでいたけれど、同じように悩んでいる人がいると分かったり、「自分は親不孝なのでは」と苦しんでいたけれど、自分と同じ思いを抱えている人がいると知ったり……
自分だけじゃないんだな、同じように悩んでいる人もいるんだなと知ることで、ひとりではないことに安心して心が救われることもあります。
このように、ネガティブなニュースや発信を見たからといって、必ずしも暗い気持ちになるとは限りません。
ほっとしたり、安心したり、どこか救われたように感じることもあるのです。
そもそも「ネガティブなニュースを見たら落ち込むから見ない方がいい」という一般的な強い思い込みが、逆にあなたを苦しめてしまっている可能性はないでしょうか?
人は本能的に禁止が苦手です。してはいけない、と言われると、ますます気になります。玉手箱を開けた浦島太郎や、禁断の恋に落ちたロミオとジュリエットのように。
さらには「ネガティブなものを見たら落ち込む」という情報のせいで、無意識に落ち込む方に心が傾いてしまうこともあります。
実際には落ち込まないこともあるのに、です。
繰り返しになりますが、ネガティブな発信やニュースをどんどん見ましょう!ということではありません。
見たいのに、そうまでして無理して我慢しなくてもいいのでは?ということをお伝えしたかったのです。
ネガティブな発信を見てはいけない、見ない方がいい、という情報そのものが、もしかしたらあなたを苦しめてしまっているかもしれません。
「見てしまった」という罪悪感が生まれるからです。
人にとって一番ストレスになるのは、自分で自分を否定すること。
ネガティブなニュースを見たくないなら見なくていいし、見たいなら見てもいい、見るメリットもデメリットも両方あります。
大切なのは、あなたにとって一番負担のない方法を選ぶことです。
ただしあまりに落ち込みすぎていたり、疲弊していたり、「何が自分にとって負担がないのかを選ぶ元気さえない」という時には、ネガティブな発信やニュースは思い切って遮断してみてください。
このブログも、私のTwitterでの発信も例外ではありません。
ブログやツイッター、Voicyでは人間関係や親子問題について配信していますが、「なんか疲れたなぁ」という時には、読まない方がいいこともあります。聞かない方がいいこともあります。
疲れた時に、頑張る必要はありません。
苦しい時に、頑張る必要もありません。
疲れたり苦しかったりするなら、何もしない方が早く回復できることもあります。
何もしないとダメになりそうで怖いという人もいますが、そんなあなたこそ「何もしない」が実は必要だったりするのです。
自己啓発書を読むのはいいけど、漫画やアニメはダメなんてことはありません。
自分磨きのための朝活はいいけど、朝からダラダラしたりゲームするのは良くない、なんてこともないです。
ここまで頑張って読んでくれるような頑張り屋さんのあなただからこそ「自分の好きなこと」にも時間やお金を使ってみてほしいなと思い、このようなお話をさせていただきました。
「ネガティブはダメ」だなんて世の中の思考に縛られず、「あなたにとって必要かどうか」で判断してみてくださいね。
その方がきっと、今よりも毎日が楽になりますから。