実家暮らしは甘え? 〜一人暮らしできない自分を責めてしまうあなたに伝えたいこと

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

 

「一人暮らしをしたい」と思いながらも、いざ行動に移せず悩んでしまう…そんな方が増えています。

この記事は、「一人暮らしをするための方法」ではなく、むしろ「一人暮らしが難しい状況にあっても、今のままでいい」と思えるような視点をお届けするために書きました。

 

「実家暮らしは甘えかもしれない」と感じたり、「世間の目が気になる」と罪悪感を抱える方もいるかもしれません。

けれど、あなたの選択にはちゃんと意味があり、実家暮らしは決して悪いことではありません。

どうかこの記事を通して、少しでも気持ちが楽になり、自分の状況を受け入れるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

 

一人暮らしへの理想と不安

一人暮らしに憧れる理由は人それぞれですが、特に多く寄せられるのは、次のような葛藤です。

 

親の干渉から自由になりたい

「もう社会人なのに、親が何かと口を出してきます。『今日はどこに行くの?』『何時に帰るの?』『夕飯はどうするの?』と細かく聞かれるのがストレスです。家にいると、ちょっとゴロゴロしているだけで『ダラダラしすぎ』と言われるし、何をするにも監視されているような気持ちになります…。そろそろ一人暮らしを考えたいけど、親が反対しそうで悩んでいます。」

周りが自立していて焦る

「同世代の友達が次々と一人暮らしを始めていて、『私もそろそろ出たほうがいいのかな』と考えるようになりました。友達と話していると、自分はまだ子どものままなんじゃないかと焦ります。でも、実家にいれば金銭的な負担も少ないし…。でもこのままでいいのかと、モヤモヤしてしまいます。」

「実家暮らし=甘え」なの?

「周りから『まだ実家にいるんだ?』『一人暮らししないの?』と言われることがあります。特に職場の人に言われると、『自立していないと思われてるのかな?』と気になってしまいます。」

 

カウンセリングを通して「実家暮らしがダメなのでは」という思いがなくなることで、「本当は自分がどうしたいのか」を大切にできるようになった人たちをたくさんみてきました。

「実家でお金を貯めて趣味に投資する!」という人、「とりあえず結婚するまで実家にいる(パートナーから探す!と仰っていました)」という人、「一人暮らしの夢はあるから物件だけ探す」という人もいます。

 

一人暮らしにはメリットもありますが、実家暮らしにも良い点がありますから、「周りと比べて焦る」のではなく、「今の自分にとって何が最適か?」を考えること。

そしてその選択を「それでいい」と自分自身が思えることが、何より大切なのです。

 

実家にいる自分を否定しなくていい

まずお伝えしたいのは、「実家暮らしは甘えではない」ということです。

特に経済的な理由で一人暮らしをしない場合、それはとても合理的な選択です。

無理をして家を出て生活が苦しくなるよりも、実家で余裕を持ちながら自分のペースで日々を過ごす方が、長い目で見て安心感を得られます。

 

また、実家暮らしには次のようなメリットもあります。

  1. 経済的負担が軽い:貯金や将来のためのお金を蓄えることができます。
  2. 家事の負担が少ない:親のサポートを得ることで、自分の時間を増やせます。
  3. 心の拠り所がある:一人暮らしでは感じやすい孤独感が和らぎます。

 

一人暮らしができない自分を責めない

「一人暮らしできない自分」を責める必要はありません。実家暮らしには十分な理由がありますし、無理に家を出ることがすべてではないからです。

世間では「一人暮らし=自立」というイメージが根強いですが、実際の自立は、生活環境や住む場所だけで決まるものではありません。

自立とは、「自分の意思で生活を整え、自分にとって良い選択を積み重ねていくこと」。

たとえば、実家で暮らしながらも以下のような行動を心がけることで、立派な自立を進めることができます。

1. 自分の時間を有意義に使う

「実家にいると生活費がかからない分、自分のスキルアップにお金をかけられるのがメリットだと感じています。私は今、仕事で使える資格を取るために勉強中ですが、一人暮らしをしていたら、スクール代や教材費を捻出するのが大変だったと思います」

実家暮らしだからこそできることも、たくさんあります。

たとえば、経済的な負担が軽い分、趣味や学びの時間を増やしたり、将来のためのスキルを磨く余裕が生まれます。自分の時間をどう使うかを考え、意識的に行動することも、自立した考え方の一つです。

 

2. 自分の意思で生活を整える

「実家暮らしですが、自分の部屋はできるだけ快適な空間にするよう心がけています。家具の配置を工夫したり、リラックスできる照明を選んだり、季節ごとに模様替えをしたりすることで、実家にいながらも“自分の居場所”を作ることができました。」

「実家にいると親が食事を用意してくれることが多いですが、私もたまに料理を作るようにしています。こうして少しずつ生活力をつけていくことで、将来自分一人になったときも困らない自信が持てるようになりました。」

 

実家にいると、親が生活をサポートしてくれることも多いでしょう。それでも、自分の生活を主体的に整えることはできます。

たとえば、週に一度の掃除や、家族のために簡単な料理を作ること。これらは「家族の一員としての役割」を果たすだけでなく、「自分の生活を自分で支える力」を養うことにもつながります。

 

ただし、「これは家にいるなら家事をしろ!」という意味の強制ではないのですよ。

あなた自身が「実家にいる=家事をしていない」という負目がある場合には、家事を引き受けることで自身の回復になるという1つの選択肢です。

家事をしていないことに罪悪感を感じる方もいますが、「実家にいる=家事をしなければいけない」とは限りません。それこそ、家族とあなたの関係性にもよりますし、親があなたに何をどう求めるのかによっても変わります。(親が家事をしなくていいと言うケースもあります)

 

実家暮らしでも「自分らしい自立」はできる

自立とは、「一人で暮らすこと」だけが基準ではありません。

「自分の意思で行動し、自分のペースで成長すること」が、自立の本質です。

たとえ実家で暮らしていても、「自分の時間を大切にしている」「家族に感謝しつつも、自分の役割を果たしている」と思えれば、それは十分に自立した姿です。

 

だから、無理に一人暮らしをする必要はありませんし、今の環境を自分に合った形で活かしながら、「自分らしい自立」を進めていけば、それでいいのです。

どうか、自分の状況を否定せずに、「この環境だからできること」に目を向けてみてくださいね。

 

無理をしない選択で、心に余裕を

もし、「どうしても世間の目が気になる」「実家暮らしに罪悪感を感じる」という気持ちがある時は、それを誰かに話してみることもおすすめです。

思いを共有したり、誰かに打ち明けたり、受け止めてもらうことで、気持ちが軽くなることもあります。

 

一人暮らしは、タイミングや状況が整った時に挑戦すれば十分。

無理に「こうでなければ」と思い詰める必要はありません。実家にいながら自分のペースで生きることも、十分に素晴らしい選択です。

今は無理をせず、実家暮らしを肯定しながら、心の余裕を持つことを大切にしてください。

 

あなたが今いる場所で、心地よい時間を少しずつ増やしていけますように。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

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「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
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Posted by poche