【悪いどころか素直でいい】人の成功や幸せを喜べない…私って性格が悪い!?と落ち込むあなたへ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は、「人の成功や幸せを喜べない」と悩むあなたに向けた内容です。
友達がビジネスで成功したり、素敵な人と結婚したり、幸せな毎日を送っていたり……
何かがうまくいった相手に対して、「おめでとう!」と心から祝福できますか?
「よかったね!」と、自分のことのように喜べますか?
もし、これらの答えが「いいえ」だとしても、心配しないでくださいね。
誰かの成功や幸せを喜べないのは、自然な感情の1つだからです。
私のもとには、「素直に喜べない」「嫌な気分になる」「悔しい」「許せないという気持ちになる」と、思い悩む人たちがたくさん相談に訪れます。
もしも、あなたがその一人だとしたら、「それでもいい」「それで大丈夫」と思えることを願ってこの記事を書いています。
人の成功や幸せを喜べない…
人の成功や幸せを喜べるのは良いこと。
このような世の中の雰囲気が、「人の成功や幸せを喜べない自分」を追い込んでしまっていませんか?
実際のところは、人の成功や幸せを喜べない人は、たくさんいます。
某ニュースサイトが全国の20〜60代の男女に行ったアンケートによると、男性の42%、女性の46%が「人の幸せを心から喜べない」と回答しています。
このアンケート結果からも分かるように、喜べないと感じている人は案外多いのです。
それにもかかわらず、「みんなは喜べているの自分だけ喜べていない」と感じているのなら、それはみんなが表に出していないだけです。心の中は、見えませんから。
みんなは「喜べないこと」を悩んでいない?
アンケート結果を見ると、全体の半数近くが「人の幸せを喜べない」と回答しています。
でも実は、喜べないからといって、すべての人が悩むとは限りません。
それどころか、「喜べないこと」を気にしていない人も多いです。
「人の幸せを喜べない自分は、冷たいのでは」「ひどい人間なのでは」と思い悩む人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
「喜べないこと」を悩んでいる時点で、あなたの心は冷たくないし、ひどい人間でもありません。
悩んでいるのに喜べない……その理由が、あなたには何かあるはずなのです。
自分の本音を押さえ込んでまで、自分の気持ちに嘘をついてまで、他人の成功や幸せを喜ぶ必要はありません。
そんなことを繰り返していたら、他人のためにあなたの心がボロボロになってしまいます。
人の成功や幸せを喜ぶメリット
「人の成功や幸せを喜んだほうがいい」
このように言われる理由としては、一般に次の2つが挙げられます。
1つ目は、自分も幸せになれるから
人の成功を喜べるような人のところに、幸せや良いことがやってくるという説。
人の幸せを喜べる人に幸せはやってきて、他人の成功を喜べる人は自分も成功できるという考え方があります。
2つ目は、自分にメリットがあるから
人の成功を喜べる人のところに、人は集まってくるという説。
人の幸せや成功を喜べない人からは、人が離れていってしまうという考え方があります。
いかがでしょうか。
この2つの共通点は、人の幸せを喜んでいる動機は「自分のため」ということ。
誰かのためを思って喜ぶというよりは、自分のメリットのために喜ぶことが推奨されているのです。
つまり、人の成功や幸せを喜べる人たちは、「自分のため」に喜んでいるだけなのかもしれないのです。
このように考えると、人の成功や幸せを喜べる人がいい人で、喜べない人が悪い人…とは限らないということが、お分かりいただけるのではと思います。
ただし…
今回このようなことをお伝えしたのは、人の成功や幸せを喜べる人たちを否定するためではありません。心から喜べるなら、それは幸せなことです。
人の成功や幸せを喜べないことに悩むあなたが、「自分だけではない」「何もおかしなことではない」と納得してほしくて、このようなお話をさせていただきました。
人の成功や幸せを喜べなくて「いい」
人の幸せを喜べなくても、大丈夫です。
幸せを喜べないのは、あなたに「幸せになりたい」という気持ちがあるからこそ。
自分の本音を押さえ込んで無理して喜ぶよりも、素直でいいと思ってみましょう。
同様に、人の成功を喜べなくても大丈夫です。
喜べないということは、あなたに「こうなりたい」という理想があるからこそ。
「人の成功を喜べない人は、成功できない」という考え方もありますが、悔しさや妬みをバネにして成功する人たちもいます。
人の成功を喜べなくても、成功した人はたくさんいます。
「人の成功を喜べなかったら、自分も成功できないのでは…」と不安になった時には、「人の成功と自分の成功は、別物だ」と思い出してくださいね。
人の成功や幸せを喜べないとしても、そのままで大丈夫。
喜べないものは喜べないし、嬉しくないものは嬉しくない、と思っていいのです。
表向き「喜んでおく」メリット
とはいえ、他人の成功を見た時、あからさまに「喜べない」と表に出してしまうと、トラブルに発展することがあります。
あなたの素直さゆえの正直な態度が、裏目に出てしまうことがあるのです。
だからこそ、表向きは「喜んでおく」ということができれば、人間関係が円滑にいきます。
心から喜ぼう、なんて思わなくても大丈夫。
「自分のために、喜んだフリをしておこう」くらいで十分です。
ただし、「自分の心に嘘をついてまで喜びたくない」と思うのなら、それもいいでしょう。
喜ぶことで人間関係を円滑にするほうが良いのか、それとも自分の心に素直に無理して喜ばないでおくのか…あなたにとって喜ぶメリット・喜ばないデメリットのどちらかが大きいかで判断して構いません。
何がなんでも喜ばなければいけない、ということはありません。
心から喜べるようになりたいなら…
「アルマジロトカゲ※を手に入れたんだ!幸せ!!」と嬉しそうに相手から言われても、よほどの爬虫類好き出ない限り、嫉妬心は芽生えないでしょう。
嫉妬心が芽生えないからこそ、「よかったね」と素直に言えることもあります。
※高級トカゲの1種。輸出規制などでなかなか手に入らない。
でもその一方で、自分の欲しいものを相手が手に入れたとわかった時には、嫉妬心から素直に喜べなくなります。
パートナーがほしい人にとっては「パートナーを得た相手」が、仕事で出世したい人にとっては「出世した相手」が、家族仲良しを理想としている人にとっては「家族仲良く見える相手」が、自分の嫉妬の対象となりやすいです。
ここで言いたいのは、嫉妬がダメだということではありません。
素直に喜べないのは「いいなぁ」という素直な気持ち、ひいては嫉妬心からくるものであり、それは全く悪いことではないということをお伝えしたかったのです。
相手の成功や幸せを心から喜べるようになりたい…嫉妬してしまう…。
そう悩んでいるのなら、まずはあなたが幸せになることが最優先です。
相手の成功や幸せを喜べない時の大半は、「自分が欲しいのに持っていないもの」を相手が持っている時だからです。
だから、誰よりもまず「自分が幸せになっていい」と思ってみてください。
「誰かのため」ではなく、「自分のため」に時間やお金を使ってあげてください。
誰かのためは、「自分の次。自分に余裕があるときだけで十分」と思ってみてください。
自分の何かを直そう・変えようとするのではなく、
自分を最優先に考え、自分の心を満たし続けてあげることが、あなたの悩みを解決する近道です。