「何もしていないのに疲れた」と思うのはなぜ?
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、反響の多かった過去のツイート「何もしないのに疲れてしまう」と悩むあなたに向けて、お話しさせていただきます。
※今回のブログは音声サイト【>>Voicy】でも配信しています。
何もしないのに疲れた、ということは「ない」
実は、「何もしていないのに疲れる」ということはないのですよ。
これまでの疲れが出てきたのかもしれないし、何もできないほど疲れがたまっていたのかもしれないし、何もできないほど「考えること」にエネルギーを使っているのかもしれません。
「疲れた」と思えるのは、あなたが今を生きているから。
「疲れた」と思う時点で、あなたは何かを頑張ったはずなのです。
家事も仕事も育児も介護も、何ひとつ当たり前のものはありません。
「最低限の家事しかできていない」と落ち込む人もいますが、「最低限の家事は〝している〟」ということです。
「○○しか出来ていない」ということは、「○○は出来た」ということ。
出来ていないことを指摘するだけでなくて、出来たところも認めてあげてくださいね。
「やらなきゃいけないことさえ、出来ない」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
今までそれが出来ていたのなら、「今は出来ないほど疲れきっている」「エネルギー切れだ」ということです。
回復すればまた出来るようになりますから、慌てなくても大丈夫。だってあなたは今まで、出来ていたのですから。
ただし……!
ここでお伝えしたいのは「回復してもっと頑張れ!」ということでもありませんし、休んで「早く回復しなさい」ということでもありません。
今あなたが「出来ないほど疲れが溜まった」ということは、これまでの作業量がキャパオーバーだったということ。
つまり、もし回復しても「今までのように出来なくてもいい」し、出来たとしても「そこまでしない方が良い」可能性が高いのです。
あなたはロボットではありません。体力にも気力にも限界がありますから、一生頑張るなんて無理です。
頑張る時もあれば、頑張れない時、頑張れるけれどあえて頑張らない時があっていいのですよ。
それは「できた」です!
今まで何かを頑張って動き続けてきた人が、疲れて動けない状況になると、多くの場合は「できなくなってしまった」と落ち込みます。
でも実は、これまで動き続けてきたあなたが「やっと止まれた」なら、それは「できた」なのです。
「頑張り続けること」と「休む」こと、言葉だけを見れば「休む方がラク」だと感じるかもしれません。
でも人にとって最も楽な選択は、いつもと一緒の選択。つまり「休まずに頑張ってきた人」にとっては、休むよりも「頑張る」方が慣れています。
思い切って「仕事を休みます!」と言うよりも、しんどくて辛いけれど我慢して仕事を続ける方がラクだと思うこともあります。
倒れたり病気になったり、疲れてヘトヘトで動けなくなったりと、強制的に止まるしかなかった人もいるかもしれません。動きたいのに動けない、そんな人もいるかもしれません。
そんな人こそ、「やっと止まれた」と思って下さい。
「早く動かなければ!」と自分を追い込むのではなく、「この機会に、止まる感覚を覚えよう」「今後のために止まることに慣れておこう」と思ってみてくださいね。
「頑張りたいのに頑張れない」と悩む人もいます。
このような悩みを抱えるのは、子どもの頃からずっと頑張ってきた人です。
頑張りやのあなたが、頑張れないほど疲れがたまっているのかもしれませんし、これ以上頑張ったら倒れてしまうから、あなたの身体が「強制的にストップ」をかけてくれたのかもしれませんよ。
これまでずっと頑張ってきたあなたが、今頑張れていないのなら、頑張れなくなったのではなくて「頑張らないを出来るようになった」と思っていいです。
できてしまうからこそ「セーブすること」が必要な人が、たくさんいます。
何かを頑張り続けてきた人ほど、これを機に「頑張らないを頑張る」を試してみてくださいね。