【なんだか毎日つまらない】自分だけが人生を楽しめていないように感じるあなたへ

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

入園・入学式、入社式、新学期、新年度、新生活……春は、「新しい何か」を始める人が多い季節です。

そんな明るい春の雰囲気に元気をもらえる人もいれば、それとは反対に不安や焦燥感に襲われてしまうこともあります。

「それに比べて私は…」と落ち込んだり、自分だけ前に進めていないように感じて焦りを感じたり、楽しそうな周囲と自分を比べて苦しくなってしまうことがあるのです。

 

ですがこれは、何もおかしなことではありません。

心や体が元気な時には楽しめる季節も、そうではない時には「しんどい季節」になってあなたを苦しめてしまうことがあるのです。

 

  • 「毎日が楽しくない」
  • 「自分だけ前に進めていないように感じる」
  • 「みんなが楽しそうに見える」

 

もしも、あなたがそう感じているのなら、今日お伝えする内容が今の状況から抜け出すヒントになるかもしれません

 

 

いつから「つまらない」?

 

  • 「毎日が楽しくない」
  • 「自分だけ前に進めていないように感じる」
  • 「みんなが楽しそうに見える」

…あなたがこのように感じるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

 

最近ですか?

それとも、もうずいぶん昔からでしょうか?

なぜこのような質問をしたかというと、「いつ頃からそう感じるようになったのか」が、今あなたが抱えている悩みから抜け出すヒントになるからなのです。

 

急に「つまらない」と感じるようになった

ここ最近、急に「楽しくない」「つまらない」「自分だけ前に進めていないような気がする」と感じるようになったのなら、その理由は主に2つ考えられます。

 

1つ目は、冒頭でお伝えした「季節」によるもの

この時期は真面目に一生懸命生きてきた人ほど、周囲と自分を比べて落ち込みやすいのです。

ですがこの場合には、この時期さえなんとか乗り切れば、またいつも通りのあなたに戻れます。

あなたを落ち込ませてしまうような情報は、なるべく見ないこと。人と一緒にいると疲れてしまう人の場合は、こんな時期だからこそ、積極的に「ひとり時間」をつくってゴロゴロのんびり過ごすのもおすすめです。

無理なくこの時期をやり過ごすことができれば、心の落ち込みは解消されていきます。

 

季節や気候でテンションが上がる人たちというのは、反動でその後、疲れたりして静かになることが多いものです。(体力・気力はそう長く続きません)

だから、「今だけ」「この時期だけ」と思ってみてくださいね。

無理に元気になろうとしたり、自分を変えようと頑張りすぎないで大丈夫ですよ。

 

 

2つ目の可能性は、「疲労」によるもの

心や疲れが溜まっていると、何かを楽しむ余裕がなくなります。

というのも、「楽しい」「嬉しい」という感情は、心や体に余裕がある時に出てきやすい感情なのです。

それとは逆に、心や体に余裕がない時には「不安」「怒り」「悲しみ」が出やすくなります。

 

この場合には、のんびりと過ごして、心と体を休ませることが効果的です。

急に毎日がつまらなくなると、焦ったり不安になったりしてしまいますが、そんな時こそ慌てて何かをしようとしないでおきましょう。

疲れが原因の場合には、「頑張って今の状況を解消しようとすること」が逆効果になってしまうからです。

 

風邪をひいた時に無理をすると長引くのと同じで、疲れている時に無理をすると回復が遅れてしまいます。

焦ったり不安になった時には、「無理せず休むことが現状から抜け出す近道だ」と信じてみてくださいね。

 

何年も前から「つまらない」

もう何年も前から「楽しくない」「つまらない」「自分だけ前に進めていないような気がする」と感じているのなら、疲れや季節とはまた別の要因が考えられます。

この場合も先ほど同様、2つの可能性があります。

 

1つ目の可能性は、「楽しむことが良くないことだ」というブレーキ

「楽しんでいい」と思えないことが影響しています。

過去に誰かから楽しむことや幸せであることを嫉妬されたり、身近な大人たちの影響で「楽しむのは良くないこと」「調子に乗ってはいけない」などと植え付けられていることもあります。

それ以外には、次のような子ども時代が影響を及ぼします。
※掲載許可をいただいた上で、個人が特定できないよう一部変更しています

Tさんは子どもの頃、母親に楽しい話をすると「あんたは気楽でいいわよねぇ」とため息をつかれたり、大好きな漫画を読んでいると「遊ぶ暇があるなら、手伝いなさいよ」と睨まれてしまったり、休日にゴロゴロしていると「そんなんじゃ、お父さんみたいなダメな大人になるわよ」と怒られてしまったりしたのだそうです。

そんな家にいるのが苦しくて、「一人暮らしをしたら自分の好きなように生きるんだ!」と思って家を出たのに、いざ一人暮らしをしても「楽しめない」と悩んで相談に訪れました。

「楽しむのが苦手で、楽しんでいると罪悪感があるんです。こんなことしていていいのか、自分だけ遊んでいていいのか…って、母の声が聞こえるようで。人に楽しい話をするのも苦手です。なんだか相手の気分を害しそうで…」と、Tさんは語ります。

 

Tさんの場合は、子どもの頃の親との関係を通して次のような思い込みが出来上がっていました。

  • 楽しい話=親が喜ばない=よくないこと。
    ※「楽しい話は、お母さんにしてはいけない」という子どもの頃の学びが、大人になった時に「周囲の人にも楽しい話ができない」につながることがあります。
  • 遊んでいたら睨まれた=遊ぶのは良くないこと
    ※手伝うのがいい・悪いということではなく、このような経験の積み重ねが「やるべきことを全て終わらせないと、遊んではいけない。楽しんではいけない」という強迫観念につながることがあります。
  • ゴロゴロしていたら怒られた=ゴロゴロするのは良くないこと
    ※親に怒られたことというのは「よくないこと」として、大人になってもブレーキがかかります。ただし、このブレーキは、外すことも可能です。

 

詳しい対処法は後述しますが、Tさんのような例が当てはまる場合には「楽しい話をしていい」「楽しんでいい」「ゴロゴロしていい」など、子どもの頃にダメだとされていたことに対し自分自身に許可を出すことから始めます。

「してもいい」と心から思えるようになれば、だんだんと楽しむことができるようになっていきます。

 

 

2つ目の可能性は、「そもそも自分の好きなことや楽しいことがわからない」

子どもの頃の影響から、「自分の好きなことや楽しいことがわからない」というご相談も増えています。

たとえば、親を喜ばせたい一心で「親が喜びそうなもの」を選んできたり、親に逆らうことが許されず「親がよしとするもの」を選ばなければいけなかったり……。

その結果、「親の好きそうなもの」「親が選びそうなもの」は分かるのに、自分の好きなものやしたいことが分からなくなってしまいます。

 

この原因を一言で表すなら、
好きなものを選ぶことへの経験不足。

 

経験不足と書いてしまうとモヤモヤする人がいるかもしれませんが、あなたのせいだと言いたいのではありません。

そのような環境で育てば、どんな人でも自分の好きなものや楽しいものを選ぶ機会が圧倒的に少なくなってしまいます。

好きなものがわからない」のではなく、子どもの頃の環境がそうさせているだけ。あなたの何かに問題があるわけではありません。

 

それ以外の可能性としては、子どもの頃に自分の好きなものを強烈に否定された経験から、「好き」という感情そのものを押さえ込んでしまうこともあります。

たとえば、次のような例です。
※掲載許可をいただいた上で、個人が特定できないよう一部変更しています

 

ピンク色、お人形遊び、ひらひらのお洋服……。Kさんは子どもの頃、可愛らしいものが大好きでした。

でも、そんなKさんを親は心配し、「もっと男の子らしいもので遊びなさい。そんなのはダメ。普通じゃない」と、ことごとく好きなものを否定したのだと言います。そこからは親に怒られないように、親を悲しませないように、「男の子らしいもの」「これなら、文句を言われないだろう」という選択をして生きてきました。

親のことは嫌いではないし、親には感謝していると語るKさん。でもその一方、子どもの頃の弊害で、Kさんは「自分が本当に好きなものがわからない」と悩みます。親に否定され続けたあの日から、「好きだと思う気持ちに蓋をしてきたような気がする」と語っていました。

 

 

「楽しんでいい」と思えますか?

今回ご紹介したすべてのパターンに共通する対策。

それは、「今を楽しんでいい」と自分に許可を出してあげることです。

 

「今が楽しくない」「つまらない」という悩みを抱えている人の多くは、心の中で楽しむことにブレーキをかけてしまっていることがあります。

「こんなことをしていていいのか」「これでいいのか」と、楽しむことにブレーキをかけてしまうケースはとても多いのです。

 

楽しむことにブレーキがかかっているかを知る方法は、簡単です。

それは「楽しむために、行動できるかどうか」です。

 

ブレーキがかかっていない状態であれば、「楽しみたい。だから、楽しむ」という選択ができます。楽しむための行動を取ることができます。

反対に、ブレーキがかかっている状態だと、「楽しみたいのに楽しめない」という状況に陥ります。「楽しみたいけど、でも…」というように、できない言い訳ばかりが思い浮かんでしまいます。

 

楽しむことにブレーキがかかっていることが、ダメなのではありません。

何が何でも楽しまなきゃいけない!ということも、ありません。

 

でも、もし今のあなたが「楽しめるようになりたい」とほんの少しでも思っているのなら、「私も、そろそろ楽しんでいい」と自分自身に許可を出すことから始めてみてください。

これは、あなたが楽しむための大きな一歩になるはずです。

 

 

あなたが好きなもの、楽しいものは、何?

 

「楽しんでもいい」と思えるようになったら、次は、自分の「好きなもの」「楽しいもの」をどんどん集めていきましょう。

金銭的事情や時間の問題から、すべてを実行するのは難しいかもしれませんが、頭の中は自由です。まずは頭の中で、「好きなもの」「楽しいもの」をどんどん思い浮かべてみましょう。

そしてその中から、「これなら叶えられそうだ」と思うのもを1つずつ実行してみてください。

 

あなたが好きなものは、あなたの心を回復させてくれます。

あなたが楽しいものなら、あなたの心が元気を取り戻します。

 

誰かがそれらを反対したり、否定したとしても、あなたが好きなものは手放さないでください。

その「誰か」は、あなたの心や体を回復させてくれるわけではないからです。

 

あなたを元気にできるのは、あなただけです。

だから自分が好きなものや楽しいと思えるものは、絶対に手放さないでくださいね。

 

好きなものがわからないなら…

好きなものや楽しいことがわからない時には、「嫌いなもの」「嫌なこと」を1つずつ減らしてみてください。

 

「白色が嫌い」なのだとしたら、「じゃあ、青色は?ピンク色は?」というように、自問自答してみてください。

「好き!」が出てこない場合には、「別にいいかな」「嫌いではないかな」と思えるものを選んでみてください。嫌いなものや嫌なこと「以外」に、あなたの好きなものが隠れているはずだからです。

 

好きなものを探すには、行動あるのみです。

自分の好きなものを探すための時間やお金は、決して無駄ではありません。

 

「好きなものを探す元気もない…」と思うなら、冒頭でお伝えしたように、まずは休んでみてくださいね。

好きなことをしたり、何か行動するには、心や体の余裕が必要だからです。

 

人の状況や心は、日々変化します。

だからこそ、「今の自分」に合う方法をどんどん試してみてください。「なんか違う」「合わない」と思えば、やめてもいいのですから。

世の中にはいろいろな方法がありますから、「一生このままなのでは……」と心配しなくても大丈夫ですよ。

 

 

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Posted by poche