悩みを相談できない、というあなたへ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、反響の多かった過去のツイート「悩みを相談できない」理由について、お話しさせていただきます。
※このブログの内容は音声サイトVoicyでも配信しています。
悩みがなさそう、の落とし穴
「悩みがなさそうだよね」と言われる人ほど、深い悩みを抱えていることがあります。
誰にも言えずにずっと一人で抱えてきた結果、心の傷がどんどん深くなり、どうしようもなくなってカウンセリングに訪れるケースは多いです。
悩みが深いからこそ、悩みを打ち明けられる重たさを知っているからこそ、「悩みを見せられない」人がいます。
「いつも明るいよね」「いつも笑顔だよね」と言われる人ほど、辛くても苦しくても笑うようになります。
「笑顔でいるのが自分らしい」「明るい私が自分らしい」と周囲から期待されていることを知っているので、そのイメージを壊すのが怖くなってしまうのです。
誰かといると笑顔だけど、一人の時はびっくりするくらい「無」になるとおっしゃる方もいます。
笑顔でいることが「自分の一部」のようになっている場合、辛くて限界の時にこそ笑います。
泣きたいのに笑い、苦しいのに笑い、怒らないために笑ってごまかします。子どもの頃から笑顔で家族をなごませてきた人ほど、笑顔をやめるのが怖くなりやすいです。
あなたが悩みを話せない理由は、何でしょうか?
「話してはいけない」と思いますか?
それとも「話さない方が良い」と思いますか?
話さない方が良いと思う場合は、「人を信じない方が良い」「どうせ誰も分かってくれない」という気持ちが働いているのかもしれませんね。
話すメリットより、話すデメリットの方が勝っている状態です。
この場合は、過去のブログでお伝えした「過去の思い込み」を探す工程を試してみてくださいね。
「誰かに話してみてもいいかも…?」とあなたが心から思えるようになった時が、誰かに悩みを話すベストタイミングです。
話してはいけないと思う場合は、なぜそう思うのか自分に質問してみましょう。
過去の出来事がきっかけになっていることもあります。
例えば、子どもの頃に「家の話を他人に言うな!」と強く言われていると、「なんとなく自分の悩みを人に話してはいけない」と思いがちです。この「なんとなく」は、想像以上に強力なブレーキをかけてしまいます。
キャラが邪魔をすることがある
その他、「そんなキャラじゃないから…」と悩みを相談できないことがあります。
「自分らしくないから」という理由で、相談することにブレーキがかかってしまうのです。
周囲が「あなたらしい」と感じているそのキャラは、いつから使っていますか?
そのキャラと本当の自分に、ギャップを感じることはありませんか?
あなたは「今の自分のキャラ」が好きですか? 疲れてしまうことはありませんか?
昔から使っているキャラというのは、「親が好きそうなキャラ」ということが多いです。
あなたもそのキャラが好きで、そのキャラが自分らしいと感じているのなら、全く問題ありません。
でも「なんか本当の自分と違う気がするなー」と感じるのなら、そのキャラは卒業しても良いのかもしれませんね。
「そのキャラのイメージを壊しそうだから」という理由で相談することにブレーキがかかっているのなら、「そのキャラを今後も使い続けたいのか」について考えてみてください。
「もういいや」と感じているのなら、キャラを変えるチャンス。思い切って誰かに相談してみるのも一つの手です。
辛い時に誰かに話さなければいけない! ということではありません。
悩んでいるなら今すぐ相談した方が良い! といいたいわけでもありません。
……でももしあなたに「悩みを聞いて欲しい」という思いが少しでもあるのだとしたら、誰かに聞いてもらうだけで少しラクになれるかもしれませんよ。
ただし、話す相手は『あなたの意見を否定せず最後まで聞いてくれる人』『自分の意見を押し付けない人』を選ぶようにしましょう。
身近にそのような人がいないという場合には、安心して話すことのできるカウンセリングを利用するのも一つの手です。
繰り返しになりますが、
「誰に相談するのか」はとても重要です。
話す相手によっては、心が軽くなるどころか、逆に傷ついてしまうこともあります。
現に、誰かに相談したことにより心が深く傷ついてしまった人を大勢見てきました。
ここでお伝えしたいのは、何が何でも相談した方がいいということではありません。
カウンセラーとして相談することの『意味の大きさ』を知っているからこそ、「絶対相談した方がいい!」とおすすめするつもりはないのです。
だからこそ「相談する人が身近にいない場合」には、無理に誰かに話さず「自分で心を整理していく」のも選択肢の1つです。
自分で出来る方法については、また別の機会にあらためて詳しくお伝えできればと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。