ネットの情報で心が揺れる…ショックな出来事があった時の心の保ち方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は「ネットの情報」で心が不安定になってしまうことに悩む、あなたに伝えたいことです。
「こんなことが起きるなんて」
「どうしてこんなに怖い世界なんだろう」
「これ以上知るのは怖いけど、でも気になる…」
そんなふうに、胸が締めつけられるような感覚になったことはありませんか?
何気なく見たニュースやSNSの投稿で心がズーンと沈んでしまったり、
誰かの発言や出来事が何日も頭から離れずに、モヤモヤや不安が膨らんでいくこともあるかもしれませんね。
でも実は、これは考えすぎでも、おかしなことでもないのです。
「情報」が心に大きな影響を与えてしまうことは、現実にあり得ることだからです。
情報に心を揺さぶられるのは「優しさ」の証
ショックな出来事に触れたとき、心が大きく揺れ動いて、ぐったりと疲れてしまうことがありますよね。
「ニュースを見なければいい」
「境界線を引くことが大事」
「辛くても、知っておかなければならない」
…どれも、もっともな意見です。
けれど、いざ自分の心が揺れているとき、「どうしたらいいのか分からない」と感じてしまう方も少なくありません。
実は、そんな時に大切なのは、「どんな情報との距離が、自分にとってちょうどいいのか」を見つけることなんです。
人それぞれに合う“心の保ち方”があります。
だからこそ、自分に合った過ごし方を見つけていきましょう。
こんなときはどうしたらいい?3つの過ごし方
1. ニュースから少し離れた方がいい人
「怖くて頭から離れない」「不安で眠れない」と感じるときは、いったん情報から距離をとる方が良いです。
それは現実から目をそらすことではなく、自分の心を守るための“やさしい選択”。
スマホを閉じて、温かいお茶を飲んだり、散歩をしたり、好きな音楽を聴いたり。安心できる時間を、意識的に作ってあげてくださいね。
2. あえてニュースを追った方が心が落ち着く人
一方で、「ちゃんと知っておきたい」「何が起きたのか把握しないと落ち着かない」という方もいます。
その場合は、信頼できる情報源を選び、必要な範囲だけを確認しましょう。
「知ることで安心する」タイプの方にとっては、自分なりの納得感を得ることが、心の安定につながる大切なプロセスになります。
何より大切なのは、ニュースを見たことで気持ちが落ち込んでしまっても、自分を責めないこと。
「感じること」は、あなたの感受性のあらわれ。落ち込んだ自分を「弱い」と決めつけず、「今の私には、ちょっとしんどかったんだな」と受けとめてあげましょう。
また、落ち込んだときの“心の回復アイテム”を用意しておくのもおすすめです。
たとえば…
- あたたかい飲み物をゆっくり飲む
- 好きな香りをかぐ
- ペットやぬいぐるみをなでる
- 安心できる誰かに、短いメッセージを送る
- お気に入りの音楽や動画にふれる
「これをすれば、少しだけホッとできる」
……そんな自分だけの回復ルートを知っておくことは、心の安全基地をつくることにもつながります。
3. できるだけ日常通り過ごした方がいい人
何か大きな出来事があっても、「私は私の生活を整えることに集中したい」という人もいます。
それも、とても大切な姿勢です。
あえていつも通り家事をしたり、仕事に取り組んだり、ペースを崩さず過ごすことが、自分の心を守ることにつながることも。
いつも通り過ごすことに罪悪感を感じた時は、こう考えてみてください。
「私が落ち着いて過ごすことも、ひとつの願い方なのだ」と。
どこかで起きていることに心を寄せながらも、自分の生活を整えることは、決して無関心ではありません。
むしろ、自分を整えることで、必要なときに人にやさしくできたり、冷静に物事を考えたりする力を養っているのです。
心が疲れてしまった時ほど、「自分がどうあると心地よいか」を大切にしてあげてください。それは、あなた自身のためだけでなく、まわりの人にとっても、きっと意味のあることです。
「感じ方」は人それぞれでいい
大切なのは、「自分は今、どう感じているのか」をそっと見つめること。
心がざわつくとき、私たちはつい「もっと強くならなきゃ」と自分を責めてしまいがちです。
でも、泣いてもいいし、怒ってもいいし、何も感じない自分がいてもいい。
そのどれもが、今のあなたにとって必要な“心の動き”です。
あなたには、あなたのペースがあります。
どんなふうに感じても、どんな過ごし方を選んでも、それで大丈夫。
どうか、今のあなたの心に、そっと優しく寄り添ってあげてくださいね。
そして、もし一人で抱えきれないときには、あなたの気持ちを安心して話せる場所があること、Pocheメールカウンセリングの存在も思い出してください。
あなたの心が、少しずつでも落ち着いていきますように。