「見下されてる気がする…」と感じるあなたへ|その不安の正体と心を守る方法
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「なんだか見下されている気がする…」
「あの人、私のこと見下してる気がする」
「なんだかいつも軽く扱われてるような気がする」
「下に見られたくない」
そんなふうに感じて、心がチクチク痛んだことはありませんか?
何気ない一言や態度に傷ついてしまったり、「気のせいかな」「私が敏感すぎるのかも」と自分を責めてしまうことも、あるかもしれませんね。
でも、そんなふうに感じてしまうのには、ちゃんと理由があるんです。
「見下され不安」が心に与えるもの
「見下されている気がする」という感覚は、『当たっている』こともあれば、『そうではない』こともあります。
その正解を知っているのは『相手だけ』なのです。
ただ1つ言えるのは、「見下されている気がする」という感覚はあなたを苦しめてしまうこと。
それが事実かどうかに関係なく、あなたの心をジワジワ追い込んでしまいます。
とても苦しくて、人と関わるのが怖くなったり、本当の自分を出せなくなったりしてしまうこともあるでしょう。
では、そもそも、なぜ「見下されている気がする」と感じるのか……。
それにはいくつかの背景があります。
たとえば…
子どもの頃に、「バカにされないように」「失敗しないように」と気を張って生きてきた人ほど、自分を守るために「相手のちょっとした言動」に敏感になることがあります。
そしていつしか、「私は価値がないのかも」「私のことをみんな下に見ているんじゃないか」そんな思い込みが、じわじわと心を覆ってしまうのです。
それは、考え方が良くないとかそういうことではなく、
あなたの“心のセンサー”がとても繊細で、周囲の空気に敏感だからこそ、生まれるものかもしれません。
「見下され不安」の正体
こうした不安は、突然湧いてくるものではありません。
多くの場合、過去の経験や人間関係の中で、少しずつ心に積み重なってきたものです。
たとえば…
- 子どもの頃に、家族や先生から「どうせできないくせに」と言われた経験
- グループの中でからかわれたり、軽く扱われたこと
- 本音を伝えたときに笑われた、否定された、話を聞いてもらえなかった経験
そういった過去があると、
「どうせ私なんて」「また見下されるかも」という予期不安が、心の奥でいつも身構えてしまうのです。
一人で抱えなくていい
この不安は、「自分が弱いから」生まれるのではありません。
むしろ、それだけたくさんの経験を乗り越えてきた、頑張り屋さんの証です。
でも、「見下されてるかも」と感じるたびに心が傷ついてしまうのなら、一人で我慢し続けるのは、本当にしんどいことです。
ときには、あなたのその気持ちを「そう感じたんだね」と、やさしく受けとめてくれる人と話してみることも、大切な心のケアになります。
見下されているように感じたときのセルフケア
誰かの言葉や態度に「見下されたかも」と感じたときは、その感情を無理に否定せず、そっと見つめてあげてください。
たとえばこんなふうに、自分に語りかけてみてほしいのです。
- 「傷ついたんだね、よく気づいてくれたね」
- 「本当は、ちゃんと大切にされたかったんだよね」
- 「私は大切にされていい存在なんだよ」
誰かに見下されたかどうかより、
「私はそのときどう感じたか」を大事にしてあげてください。
感情を置き去りにせず、ていねいに扱うことで、心は少しずつ「安全だ」と感じ始めます。
見下すような態度を取る人の心理
実は、「他人を見下すような態度をとる人」は、自分自身に強い不安やコンプレックスを抱えていることが多いのです。
自分に自信がなくて人と比べずにはいられなかったり、「誰かより上でいたい」と思わないと自分の価値を感じられなかったり…。
つまり、それは相手の中にある未解決な問題の投影であり、あなた自身の価値とは、本当はまったく関係のないことなのです。
だから、誰かの言葉や態度によって「私が劣ってるんだ」と決めつけなくても大丈夫。
「見下された=あなたの方が劣っている」という証には、決してなりません。
あなたは、あなたのままで、すでに十分に価値ある存在です。
あなたの気持ちを大切にできる場所へ
もし今、「もう誰かに話したい」と思っていたら、その気持ちこそが、あなたが自分を大切にしようとしているサインです。
うまく話せなくても、まとまらなくても大丈夫。
Pocheメールカウンセリングでは、「文字」を使った対話でゆっくり心の傷を癒していくお手伝いをします。
あなたの中にあるその不安は、安心できる場所で、少しずつほどいていけます。
あなたが、「私はここにいていい」と思える日が、少しずつ増えていきますように。