「このままの自分じゃダメ」 そう思うたびに苦しくなる理由とは?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
『どうしたらいいんだろう…』『これで合ってるのかな…』
そんなふうに、つい周りの意見に流されてしまうことはありませんか?
たとえば、誰かに『どうしたい?』と聞かれたとき、すぐに答えられず、つい相手の意向を優先してしまう。本当は違う選択をしたかったのに、気づけば周りに合わせていた…。
そんなふうに 「私はどうしたいの?」がわからなくなってしまうこと があります。
今日は、「私はどうしたいの?」と自分に聞いてみることの大切さ について、お話しできればと思います。
「私はどうしたいの?」がわからなくなる理由
「自分の気持ちがわからない…」
そう感じる人の多くは、過去の経験や環境の影響を受けています。
たとえば、子どもの頃から「周りに合わせること」を求められて育つと、「自分の気持ちよりも、他人の気持ちを優先するクセ」 がついてしまうことがあります。
・親の期待に応えようと、「いい子」でいようと頑張ってきた
・本音を言ったときに「わがままだね」と言われた経験がある
・意見を言ったのに、相手に否定されて落ち込んだことがある
こうした経験を重ねるうちに、「私の気持ちを大事にしてもいい」 という感覚が薄れてしまうのです。
また、日本は「和を大切にする文化」なので、「みんなと同じ」「空気を読む」ことが重要視される 場面が多いもの。
学校生活をおくる中で、「私の意見よりも、相手がどう思うかのほうが大切」と植え付けられ、気づけば「私はどうしたいの?」がわからなくなってしまうこともあります。
相談事例:Mさん(30代・女性)のケース
「自分の気持ちがわからないんです。誰かに『どうしたい?』と聞かれると、すぐに答えられなくて…。
結局、相手の希望に合わせることが多くて、自分が本当に何をしたいのかがわかりません。子どもの頃から、親の顔色をうかがうのが当たり前で…。
『お母さんはこう思ってるから、こうしたほうがいいよね』って、いつも相手基準で決めていました。」
Mさんは、カウンセリングの中で、こんなことを話していました。
その結果、大人になってからも「私がどうしたいか」よりも「相手がどう思うか」で物事を決めるクセがついてしまっていたのです。
Mさんは、カウンセリングの中でこんなことに気づきました。
『私は今まで、"どうしたら相手が喜ぶか?" ばかり考えていました。
でも、それと同じくらい “私はどうしたいの?" って考えてもいいんですよね。』
相手を大切にすることは素敵なこと。
でも、それと同じくらい、自分の気持ちも大切にしていい んです。
「私はどうしたいの?」と聞くことが怖い理由
Mさんのように、長年「相手の気持ちを優先する」ことを続けていると、いざ「私はどうしたい?」と考えようとしても、怖くなってしまうことがあります。
「もし、自分の気持ちを優先したら、周りに嫌われるかも…」
「わがままだと思われそう…」
「ちゃんとした答えが出せなかったらどうしよう…」
こうした不安があると、つい「私はどうしたい?」という問いから目をそらしてしまいます。
でも、本当は、「私はどうしたいの?」と考えることは、わがままでも、間違いでもありません。
むしろ、「自分の気持ちを知ること」は、よりよい人間関係を築くために、とても大切なこと なのです。
「私はどうしたいの?」と聞く練習をしてみよう
いきなり『私はどうしたいの?』と考えるのは、難しく感じることもあるかもしれません。
そんなときは、無理に答えを出そうとしなくても大丈夫。
まずは 日常の小さな場面で、自分の気持ちを確かめてみる ことから始めてみませんか?
・カフェでメニューを選ぶとき、『私はどれを飲みたい?』と考えてみる
・休日に『今日は何をして過ごしたら、心地よく感じるかな?』と聞いてみる
・誰かと予定を決めるとき、『私は行きたい?行きたくない?』と心に聞いてみる
こんなふうに 小さな選択を意識するだけでも、自分の気持ちに気づく練習 になります。
「私はこうしたい」と思っても、なかなか実行できず落ち込むことがあるかもしれません。
でも、すぐに実行できなくても大丈夫なのですよ。
まずは、「私はこう思っているんだな」と気づくだけでも、一歩前進です。
まとめ
『私はどうしたいの?』がわからなくなる背景には、過去の経験や『周りを優先するクセ』が影響していることがあります。
でも、あなたの気持ちは、あなたが大切にしていい んです。
最初は難しくても、小さな場面から『私はどうしたい?』と意識することで、少しずつ自分軸を持てるようになります。
もし、『どうしても自分の気持ちがわからない…』と悩んだときは、カウンセリングを通して、一緒に整理していくこともできます。
あなたが少しずつ、自分の気持ちに気づけるようになりますように。