大人の「いい人症候群」5つの特徴と対処法〜人疲れ、していませんか?
Sponsored Links
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「いつもニコニコしてるね」
「優しくて、気が利くよね」
「いい人だよね」
今日の記事は、そんなふうに言われることに『モヤモヤしている』あなたに伝えたいことです。
ニコニコ、優しい、気が効く、いい人……これらは全て「褒め言葉」です。
でも、無理して「自分を演じている」ことが続くと、褒め言葉でさえプレッシャーになってしまうことがあります。
たとえば、こんなふうに…。
- 「本当は疲れてるのに、無理して笑ってしまう」
- 「いい人でいなきゃ、嫌われる気がする」
- 「素の自分を見せるのが、なんだか怖い…」
- 「しんどいけど、見せないようにしなきゃ」
- 「頼りたいのに、頼れない。愚痴を言いたいのに、言えない」
- 「断りたいのに、断れない…」
- 「思っていることを言えない」
これらに2つ以上当てはまることがあるなら、「いい人症候群」のサインかもしれません。
今回は、人間関係で「なんだかいつも疲れる…」と感じてしまう方が陥りやすい、「いい人症候群」の特徴を5つに分けてご紹介します。
あなたのやさしさが、苦しさに変わってしまわないように…
少しでも心がほっとできるきっかけになれば幸いです。
いい人症候群5つの特徴
特徴①:「本当の自分は嫌われる」と思ってしまう
「このままの自分じゃダメ」
「本音を出したら嫌われるかもしれない」
そんな不安がつきまとうと、“いい人”でいることが、生きるための戦略になってしまいます。
これは、過去に自分を否定された経験や、失敗を笑われた記憶が影響していることも多いです。
どうしたらいい?
まずは、「そう思ってしまうのも無理ないよね」と自分にやさしく声をかけてあげましょう。
少しずつ、“本音を話しても大丈夫な人”との関係から練習してみてくださいね。
特徴②:自分を出すのが怖い/自分がバレるのが怖い
「素を見せたらがっかりされそう」
「こんな私、知られたら引かれるかも」
そんな気持ちから、「相手が好んでくれそうな自分」を演じていると、本音とのギャップから心が消耗してしまいます。
これは、過去に自分らしさを出したときに否定されたり、笑われたりした経験が影響していることもあります。
その記憶が、「本当の自分は隠さなきゃ」という思い込みにつながってしまうのです。
どうしたらいい?
すべてをさらけ出す必要はありません。
ちょっとした気持ちを一言だけ足して話すところから始めてみましょう。話すのが難しければ、「書く」ことからでも大丈夫。
少しずつでいいのです。
特徴③:「私って何だっけ?」自分がわからなくなる感覚
まわりに合わせてばかりいると、ふと一人になったとき。
「私って、何が好きだったんだっけ」「本当は、どうしたいんだろう」と、自分を見失ってしまうことがあります。
これは、小さな頃から“空気を読むこと”や“人に合わせること”を無意識に身につけてきた人によく見られます。
まわりに順応する力があるぶん、自分の内側を置き去りにしてしまいやすいのです。
どうしたらいい?
小さな「好き」をメモしてみましょう。
誰に言わなくてもいい、自分の“気持ちのメモ”を増やしていくことが、軸を取り戻す第一歩です。
特徴④:相手の評価がすべて。迷惑をかけることに強い罪悪感
「迷惑をかけたくない」
「これを頼んだら嫌われるかも…」
そんな思いから、自分の気持ちを後回しにしてしまう―。これは、他人の評価に過剰に不安を感じる状態とも言えます。
その背景には、「人に迷惑をかけてはいけない」という思い込みや、過去に頼ったことで嫌な思いをした経験があることも少なくありません。
自分を責めるようにして人に合わせ続ける癖が、心の負担になっていくのです。
どうしたらいい?
「これって本当に迷惑かな?」と、自分に問いかけてみてください。
「迷惑だったら断ってくれる!」と考えた上で、相手に負担がなさそうな「小さなお願い」から試してみるのもおすすめです。
特徴⑤:表面は平気そうでも、内心では常に消耗している
周囲からは「ちゃんとしてる人」「しっかり者」と見られるけれど、実は内心では、ずっと無理をしている……そんな“見えない疲れ”が溜まっていませんか?
これは、「弱さを見せてはいけない」「ちゃんとしてなきゃ」と思い込んで、無理を続けてきた人に多く見られます。
「平気そうに見えるからこそ気づかれない」苦しさが、さらに孤独を深めてしまうこともあるのです。
どうしたらいい?
予定を1つだけ減らしてみる、10分だけぼーっとする時間をつくる…。
「私にとっての休憩」を、小さく取り戻していきましょう。
最後に
「いい人でいたい」という気持ちが、よくないと言いたいのではありません。
その気持ちは、あなたの思いやりのあらわれ。
「いい人でいたい(いなきゃ)」と思う理由はひとりひとり違いますが、
過去から今に至るまで『いい人でいるために頑張ってきた」のは、紛れもない事実。なかなかできることではありませんし、褒められるべきことです。
でもその優しさが、自分を苦しめる方向に向かってしまっているなら―
それは、少し立ち止まるサインなのかもしれません。
あなたの価値は、“いい人かどうか”ではなく、ただそこにいてくれることそのもの。
少しずつ、「ありのままの私でも、大丈夫」と思える関係を増やしていけますように。
無理せず笑える場所が、あなたのなかにひとつずつ増えていきますように。