【親子問題】ありのままの自分を愛せないのは『あなたのせいではない』
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日の記事では、ありのままの自分を愛せない理由についてお伝えします。
次の画像を見て「思ったこと」を口に出してみて下さい。心の中で考えるだけでもいいです。
「うん、そのままの私でいい」
そう思えたのなら、大丈夫です。
だけど以下のように思うなら、この先の記事を読み進めてみてほしいなと思います。
「そのままの私じゃ誰も認めてくれない」
「そんなの綺麗事」
「そのままの私ってなに?」
受け入れられないのは『性格のせい』ではない
これまで私はツイートで「ありのままのあなたでいい」「そのままのあなたでいい」と、伝えてきました。
だけどその言葉に励まされる人もいれば、辛い気持ちになってしまう人もいます。
もしかするとあなたも、「ありのままでいい」と思えない自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
「そう思えないこと」をネガティブな性格だと捉え、「この性格を変えたい」と訴える方もいらっしゃいます。
でも、違いますよ。
あなたの性格のせいでは、ありません。
「ありのままでいい」と思えない理由は、あなたの過去にあります。
親とあなた
「ありのままでいい」と思える心の土台は、小さな頃に作られます。
何かが出来ても、出来なくても。わがままを言っても、泣いても、怒っても…無条件に自分を認めてくれる人がいる安心感が、「ありのままでいい」と思える心を育てます。
実は「ありのままでいい」と思えない人のほとんどが、子どもの頃に『ありのままの自分を否定』されています。
重要なのは
『誰に』否定されたか。
拒否したのが友達や先生なら、まだ傷は浅いです。
心の傷が深いのは、親から受ける「ありのままの自分の否定」。
子どもにとって重要な人であればあるほど、「ありのままの自分でいい」と思えなくなります。
さらには自分にとって重要な人から頃に「ありのままの自分」を否定された人は、自分自身もまた「ありのままの自分」を否定します。
※親子関係に問題がなくても、配偶者によるモラハラ・DVなど大人になって「ありのままでいい」と思えなくなるケースもあります※
ありのままでいいと思えるために
ひとつ、質問しますね。
次のような言葉を言われた時、あなたはどう感じますか?
「他人よりも、自分を大切にしてあげてくださいね」
「他人に優しくしているように、自分にも優しくしてあげてくださいね」
素直に「やってみよう」「その通りだ!」「はい」と思えましたか?
そう思えるのなら、あなたはもう大丈夫。
この言葉を繰り返し自分に言い聞かせることで、「ありのままの自分」を少しずつ取り戻し、認められるようになっていきます。
「そう思えなかった」人へ
「でも…」
「それが出来たら苦労しない」
「他人には出来るんだけどなぁ~」
「そんなことしたら、みんな離れていきそうで怖い」
先ほどの言葉を見てこのように感じたのであれば、親の影響が相当強いです。
自分が言いたいことではなく、親が言ってほしいことを考えてきたのではありませんか?
自分がしたいことではなく、親が「してもいい」「してほしい」と思う事を優先してきたのではありませんか?
親の機嫌をうかがい、親がしてほしいことを察し、親のために色々しなきゃと頑張ってきたのではありませんか?
これも、以前お伝えした『親子の役割逆転』が及ぼす影響です。
子どもであるはずのあなたが『小さな親』を演じるためには、「ありのままの自分」でいることが許されませんでした。
ありのままではなく、「親が求めるあなた」を演じならなければいけなかったからです。
小さな『きっかけ』を見つける
ポジティブな言葉を並べても、前向きになる方法を試しても、心癒される言葉を集めても…
きっとあなたはこれまで、「ありのままの自分でいい」とは思えなかったと思います。
「ありのままの自分でいい」と口に出すことさえ、抵抗を感じるかもしれません。
それはまるで何かが喉につっかえたように、「そんなわけない」と心が言葉を拒むかのように…。
その理由が、あなたの幼少期の親とのかかわりにあります。
「ありのままの自分では愛されない」「認められない」と思った過去のできごとが、きっとあります。
その出来事は、大人のあなたからすれば、ものすごく小さなことかもしれません。
それは、このような『小さなきっかけ』かもしれません。
- 親に書いた手紙の誤字を笑われた
- 折り紙で作ったプレゼントを「ゴミ」と言われた
- 妹や弟ばかり褒めていた
- 好きな服を着せてもらえなかった
ありのままの自分でいいと思えるようになりたい。でもなぜか、できない。
そう思われるのであれば、過去の記憶を一緒に整理してみませんか?
子どもの頃、親に言われたことや、今も引っかかっていることがあれば教えて下さい。
今も思い出す記憶の中に、「ありのままの自分」を見つけるヒントが隠されているはずですから。
Poche