【親子問題】一緒にいるのがつらい…離れる?話し合う?親の影響を減らす3つの方法
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、親とのかかわり方に悩むあなたに向けて記事を書いていきます。
アダルトチルドレンから抜け出すために、『離れなきゃいけない』ということはありません。
毒親だから、『会わない方が良い』ということもありません。
毒親というほど酷くないから『離れちゃダメ』ということもありません。
悪い親じゃないから『我慢すべきだ』ということもありません。
選択肢は
1つではありません。
離れてもいいし、離れなくてもいいです。
親に自分の気持ちを伝えても良いし、伝えなくても良いです。
親を許しても良いし、許さなくても良いです。
友達や親、医師やカウンセラー、様々な人があなたにアドバイスをしてくれるでしょう。
中にはあなたの心を傷つける、余計なアドバイスもあるかもしれません。
でも、誰がどんなアドバイスをしても、決めるのはあなたです。
あなたにとって「どうすることが一番心の負担が少ないか」で選んでいいのです。
ここに書いてあることをどう受け取るのかも、あなたの自由です。
今回の記事では、『親子問題』の対処に有効な3つの方法についてお伝えしていきます。
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対処1:境界線を引く
【メリット】
- 親と離れたくない場合に有効
- 精神面の負担が、少し軽くなる
- 親や自分のことを客観的にみられるようになる
【デメリット】
- 親の影響度が高い場合、効果を発揮しない
- 親に対する罪悪感が出ることがある
- 親の影響を完全になくすことはできない
親の影響がそこまで大きくない場合や、親と離れたくない場合に有効なのが『境界線を引く』という方法です。
親の言うこと全てに「イエス」で従ってきたなら、「ノー」と言えるようにする。
勝手に家に来ることに困っていたなら、合い鍵を返してもらう。会う時は自分のタイミングで会う。
仕事やプライベートなことに口出ししても、従わない。何について親と話し、何について親と話さないかを決めておく。
答えたくない質問には、答えない。
親の都合で、言われるがまま会うことをやめる。
親からの支配に対し、
心の境界線を引きます。
この方法なら親と会い続けながらも、心を守ることができます。
ただし親の影響があまりに強い場合は、効果がありません。
親に本音を言えない、親に意見できない、親に逆らうのが怖い…このような場合は、『境界線を引く』だけでは心の平安を保つことが難しいでしょう。
対処2:気持ちを伝える
【メリット】
- 親の影響度が低い場合、親との関係を改善できる
- うまくいけば、罪悪感から解放される
- うまくいけば、我慢してきた気持ちが解放される
【デメリット】
- 親の影響度が高い場合、事態が悪化する
- 親の反応によっては、強い落胆を味わう
- 親から反撃される可能性がある
自分の気持ちと伝え、親と本音で話し合うことで、親を許して関係修復を目指す人もいます。
今まで我慢してきた怒りや本音を親にぶつけ、新しい自分として前に進む人もいます。
書店に並ぶ「毒親問題」や「アダルトチルドレン」の書籍で多く提示されているのが、こういった『気持ちを伝える』『対決する』という解決方法です。
親の影響度が低い場合は良い方法かもしれません。
…ですがこれまでの経験上、事態が悪化したり傷が深くなるケースが多いので慎重に見極めることが必要です。
(いわゆる毒親の場合は、基本的にオススメしていません)
親に、気持ちを伝えるべきかどうか…。
その一つの指標となるのが『アイメッセージ』です。
「私(アイ)は、こう思います(メッセージ)」という伝え方をすることで、親がどの様な反応をするか想像してみて下さい。
あなたの言うことに耳を貸さなかったり、あなたの言うことを全否定するようならば、この方法はお勧めしません。
あなたが本音を伝えることで相手に弱みを握られて、ますます状況が悪化することがあります。
対処3:距離を置く
【メリット】
- 親の影響度が高い場合の、唯一の解決策
- 親と関わるストレスが一切なくなる
- 親の影響を最短で取り除ける
【デメリット】
- 罪悪感が強く残る可能性がある
- 喪失感が大きいことがある
- 親から反撃される可能性がある
親があなたに与える影響が大きい場合や、これまで親と話し合おうとしても無理だった場合には、『距離を置く』ことを提案することになります。
連絡を取るのをやめて『事実上の絶縁』を行う、実家暮らしの場合は家を出る、親と会う頻度を減らすといった方法が有効です。
※日本では法的な絶縁が難しいため「事実上の絶縁」と表記しました
親の影響から抜け出し、親から受けた心の傷を癒すには、この方法が一番効果的です。
ただし親への罪悪感が強い場合、せっかく距離を置いてもすぐに戻ってしまいます。
そのためまずは過去の記憶を整理し、その上で「なぜ離れた方が良いのか」「なぜ離れるべきなのか」について一緒に考えていくことを提案します。
また「心から離れたいと思っている」場合であっても、罪悪感が出てくるケースは多いです。
一時的な不安や衝動から親の元に戻り、さらなる苦痛を味わい、再び後悔することも少なくありません…。
正直なところ、距離を置くほど親の影響が強い場合は、ひとりで乗り切るのは難しいです。
不安な時に「不安だ」と気持ちを吐き出し、罪悪感で押しつぶされそうなときに「あなたは悪くない」と言ってくれる人が必要です。
3つのうちどの方法を選ぶべきか
冒頭でもお伝えしましたが、選択肢は1つではありません。
離れてもいいし、離れなくてもいいです。
親に自分の気持ちを伝えても良いし、伝えなくても良いです。
親を許しても良いし、許さなくても良いです。
決めるのは、あなた。
「どうするのが一番負担が少ないか」で選んでいいのです。
…こう言われて、罪悪感なく即決できるのなら大丈夫。
でも以下のような気持ちが出てくる場合は、一度ご相談いただければと思います。
親の影響度が強ければ強いほど、毒となる要素が大きければ大きいほど親とどう付き合うべきか悩んでしまうからです。
「どうしていいか分からない」
「自分で決めるなんて無理」
「罪悪感が強くて…」
過去の何に引っかかっていて、今何に悩んでいるのか。
あなたの気持ちを聞かせていただくことで、あなたの辛い過去が気にならなくなり、今抱えている悩みが軽くなります。
これまで親のために頑張り続けてきたあなたが、これからは「自分のため」に頑張れますように。
「自分がおかしいのでは」と責め続けてきたあなたが、「自分はおかしくなかった!」と胸を張れますように。
カウンセリングを通して、あなたがあなたらしく生きるためのお手伝いをさせてください。
Poche