【話しすぎたと後悔するあなたへ】会話後に落ち込まないための心の整え方と“おまじない言葉”
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「またやってしまった…」
「なんであんなにペラペラしゃべっちゃったんだろう」
「あとから思い出して、恥ずかしくて眠れない…」
そんなふうに、自分の言動を思い返しては落ち込んでしまうこと、ありませんか?
誰かと話したあと、心に残るのは「言いすぎたかもしれない」という不安。
「変に思われたんじゃないか」「迷惑だったかも」「私ばかり話しすぎたかも」と気になって、仕方がなくなる……
「止めよう、と思っても止まらない」
「もっと落ち着いて話そう」
「空気を読まなきゃ」
そう思っていても、いざ会話が始まると気持ちが先走ってしまうことも、あるかもしれません。話がどんどん膨らんで、自分でも止められなくなることもあるでしょう。
でもそれは、あなたが「楽しく話したい」「相手とつながりたい」という思いを強く持っているからかもしれません。
感受性が豊かだったり、注意が分散しやすかったりする傾向のある方は、場の空気や相手の反応に敏感で、それがかえって「話しすぎてしまう」原因になることもあります。
でも、だからといって、それが「悪いこと」ではないのです。
なぜ、話しすぎてしまうのか?
話しすぎてしまうのには、いくつかの背景があることがあります。
たとえば―
・「沈黙が怖い」「空気が悪くなるのが不安」と感じてしまう
・思いついたことが次々に頭に浮かび、止まらなくなる
・相手の反応が読めず、焦ってたくさん話してしまう
・幼いころから「ちゃんと話さなきゃ」「説明しないと誤解される」と思ってきた
これらは「性格の問題」で片付けられるものではありません。
過去の経験や、もともとの認知の特性によって、言葉があふれやすくなることもあるのです。
だからこそ、自分を責めるよりも、治そう変えようとするよりも……
「私はそういう傾向があるんだな」と優しく認めてあげることが、心を守る第一歩になります。
心を整える5つのおまじない言葉
「話しすぎてしまった」
…そんなふうに後になって反省したり落ち込んだり…そんな心を整える5つのおまじない言葉をご紹介します。
全てを取り入れなくて大丈夫。
これなら効くかも。これは落ち着くかも。
…そんなふうに思える言葉が1つでもあれば、取り入れてみてくださいね。
「あのときの私は、精いっぱいがんばっていた」
話しすぎたように思えても、それはあなたなりの誠意や思いやりがあったから。
その場を大切にしたい気持ちが、言葉として溢れてしまったのです。
まずは、そのがんばりを否定せずに受け止めてあげてください。
「全部じゃなくても、伝わった部分がきっとある」
どんなに話があふれても、あなたの想いの一部は、ちゃんと届いています。
「全部完璧に伝えなくちゃ」と思わなくても大丈夫。
伝えたい気持ちがあったこと自体に、意味があります。
「また同じことがあっても、大丈夫」
話しすぎる癖が出てしまっても、それは繰り返して学んでいけること。
「ダメだった」と終わらせるのではなく、「気づけた」ことが第一歩です。
何度でもやり直せる。あなたは成長の途中にいるのです。
「私はただ、自分らしくあろうとしただけ」
言葉があふれたのは、自分らしさのひとつかもしれません。
本当は無理をして話したのではなく、心のままに振る舞った結果なのです。
自分を責めるより、その素直さを認めてあげましょう。
「話せた自分を、責めないで。よくやったね」
話したあとに不安になるのは、それだけ相手を思いやっている証拠。
責めるのではなく、「よく向き合ったね」と声をかけてあげてください。
話すのが苦手だから「相手に話してもらう方がいい」と考えている人たちも、実は多いです。
今日のあなたも、十分によくやっていたのです。
それでも落ち込んでしまったときは…
話し終えたあと、不安や後悔が押し寄せてきたら、自分を責めず、こう考えてみてください。
「私は誰かとつながろうとした」
「私は私なりに、目の前の人を大切にした」
たくさん話してしまったのは、あなたの中に「誰かと分かり合いたい」という願いがあったから。
その気持ちは、決して恥ずかしいことでも、間違いでもありません。
むしろ、その場を大切に思う気持ちがあったからこそ、言葉が止まらなかったのかもしれません。そして、それは“人間らしさ”でもあるのです。
最後に──今のあなたは、もうじゅうぶんに頑張っています
話しすぎてしまったこと、うまく伝えられなかったこと、
あとから思い出しては落ち込む気持ち――
そんな自分を、「ダメだ」と責めてしまう日もあるかもしれません。
でも、どうか忘れないでいてください。
今のあなたも、あなたなりに一生懸命がんばっていることを。
言葉が多くなったっていい。
不安になったっていい。
そのひとつひとつに、「誰かとつながりたい」というあなたの温かさがあるはずです。
どうか、今日も自分にやさしくいられますように。
あなたのそのままの心に、静かな安心が訪れますように。