「しんどい…」つらい記憶に振り回されないための心の整え方3選
Sponsored Links
思い出して苦しくなる時、そっと試してほしいこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
ふとした瞬間に、昔のつらかった記憶がよみがえってきて——
胸の奥がぎゅっと痛くなったり、涙が出そうになったり、怒りが溢れ出ることはありませんか?
忘れたはずのこと、終わったことと思っていても、
心はまだその痛みを抱えていることがあります。
何気ない言葉や景色、音楽の一節、風景やイベントがトリガーになって、『あの日の感情』がまるで昨日のことのように蘇ってくることもあるのです。
これは決して、おかしなことではありません。
でも実は、そんな自分を責めたり、
「まだ引きずってるなんて…」と否定してしまう人も少なくないのです。
今日は、そんな「つらい記憶に振り回されそうになる時」に試してほしい心の整え方を3つご紹介します。
辛い記憶に効く3つの方法
1. 思い出してもいい。無理に「忘れよう」としない
「こんなこと考えちゃだめ」
「もう終わったことなのに」
つらい記憶が浮かんできたとき、そんなふうに無理に押し込めようとしていませんか?
でも、頭で理解できても、心が追いつかないことがあります。
心には「まだ整理しきれていないこと」もあるんです。
思い出すたびに苦しくなるのは、まだ癒されきっていない感情が、そっと顔を出している証拠。
まずは、「思い出すこと自体は悪いことじゃない」と、自分に伝えてあげてください。
たとえば…
「また思い出しちゃったね」
「大丈夫。今はもう終わった出来事だよ」
「今も忘れられないほど、傷ついたんだよね」
「今日まで、よく乗り越えてきたよ」
——そうやって自分に声をかけてあげることは、
心をやさしくなだめる“心の手当て”になります。
2. 「今ここ」に意識を戻す小さな習慣
つらい記憶に引き込まれそうになると、心が「過去」にぐっと引っ張られてしまいます。
そんな時こそ、「今、ここ」に戻ってくるための習慣が力になります。
たとえば…
- あたたかいお茶をゆっくり飲む
- 手のひらを軽く握って、呼吸を整える
- 外の風にあたって、空を見上げてみる
- 目の前にあるものを5つ、口に出してみる
どれも、とてもシンプルなことばかりですが、
実はこれこそが「今ここにいる自分」を取り戻す『小さなきっかけ』になります。
「私は、今、ここにいる」
「過去じゃなくて、今を生きている」
「どんなに思い出してもしんどくても…今はここにいる」
そう感じられることが、過去の渦から抜け出す第一歩になります。
3. 感情を感じた自分をねぎらう
- 思い出して泣いた自分
- ふとした拍子に落ち込んだ自分
- 気づいたら固まってしまっていた自分
そんな自分に、つい「弱いな」「またこんなことに」と責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、あなたが感じたその痛みや涙には、ちゃんと意味があります。
感情は、「本当に大変だったね」と、心があなたに伝えたがっているメッセージ。
※「泣きたくないのに泣いてしまう」については、過去の漫画記事でもお伝えしています。
だから、責める代わりに、こんなふうに声をかけてみてください。
「あの時は、本当につらかったね」
「よく耐えてきたね」
それだけで、過去のあなたの孤独は、少しずつやわらいでいきます。
おわりに
記憶は、消せるものではありません。
でも、向き合い方は、少しずつ変えていくことができます。
つらい思い出に振り回されているように感じるときこそ、それだけ「本気で生きてきた」証だということを、忘れないでください。
そして、ひとりで抱えきれないと感じたら、誰かの手を借りることも、ひとつの優しさです。
もちろん、Pocheメールカウンセリングでも、そのお手伝いをさせていただきます。
あなたの過去が、少しずつ「思い出」へと変わっていきますように。
今のあなたが、安心して「今」を生きられますように。