不安が止まらないのはなぜ?不安に振り回されないためにできること
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「なんとなく不安で落ち着かない…」
「悪いことが起こる気がして、気持ちがザワザワする…」
「考えすぎてしまって、どんどん不安が膨らんでしまう…」
そんなふうに、理由もなく不安に押しつぶされそうになることはありませんか?
漠然とした不安に飲み込まれてしまうと、何をしていても気持ちが落ち着かず、心が疲れてしまいますよね…。
今日は、「不安との向き合い方」について、一緒に考えていきましょう。
不安を感じやすいのは、悪いことではない
まず初めにお伝えしておきたいのは、「不安を感じるのは悪いことではない」ということです。
不安を感じやすい人は、それだけ「先を見越して考えられる人」でもあります。
✔ 慎重で、物事を丁寧に考えることができる
✔ 周囲に気を配り、人の気持ちを大切にできる
✔ リスクを想定し、対策を立てることができる
このように、不安を感じること自体は決して悪いことではないのです。
ただ、不安に振り回されてしまうと、心が疲れてしまうこともありますよね。
だからこそ、「不安に飲み込まれないための考え方」を身につけておくことが大切なのです。
不安に飲み込まれやすい人の特徴
「不安を感じること」自体は誰にでもありますが、「物事を深く考えられる人」ほど、不安を強く感じる傾向があります。
特に、次のような傾向がある人は、より不安に飲み込まれやすいことがわかっています。
✅ 完璧主義で、「失敗してはいけない」と思いやすい
✅ 「こうあるべき」「こうしなきゃ」と考えすぎる
✅ 人の気持ちを気にしすぎてしまう
✅ 過去の失敗を何度も思い返してしまう
✅ 未来のことを考えすぎて、悪い想像をしてしまう
不安に飲み込まれないためにできること
大切なのは、不安と上手に付き合うこと。
不安は、無理に消そうとすると、逆に大きくなってしまうことがあるからです。
少しでも気持ちをラクにするために、次のような方法を試してみてくださいね。
① 「今できること」に集中する
🔹 「未来のことを心配するより、今日やることを決める」
🔹 「小さなタスクをひとつこなしてみる」
🔹 「深呼吸をして、今ここに意識を向ける」
「先のことを考えて不安になる時間」を、「今の行動」に変えるだけで、気持ちが落ち着くことがありますよ。
② 不安を書き出して、整理する
不安は、頭の中でぐるぐる考えているとどんどん膨らんでしまいます。
そんなときは、一度「書き出してみる」ことをおすすめします。たくさんある不安の中で「何が今一番不安なのか」を書くことで、漠然とした不安がハッキリしていきます。
「考える」のではなく、「書き出して整理する」ことで、漠然とした不安が少しずつ落ち着いていきますよ。
③ あえて不安と向き合う時間をつくる
🔹 「1日15分だけ、不安なことを考えてもOK」と決める
🔹 時間が来たら、それ以上は考えないと決める
不安を感じると、どうにかして「考えないようにしよう」としてしまいますよね。でも、実は「不安を無理に消そうとするほど、不安は強くなる」という心理があるのです。
そこでおすすめなのが、不安と向き合う時間をあえてつくること。
こうすることで、「不安を抑え込むのではなく、適度に向き合う」ことができ、不安が膨らみすぎるのを防ぐことができます。
相談事例:「考えすぎてしまうクセ」を手放したAさん
Aさん(30代・女性)は、仕事や人間関係のちょっとしたことでも、「大丈夫かな?」「何かミスしたかも…」と不安になり、考えすぎてしまうタイプでした。
特に、「先のことを考えすぎてしまう」「悪い結果を想像してしまう」ことで、夜もなかなか眠れなかったそうです。
そんなAさんがカウンセリングで取り組んだのは、「不安を書き出す習慣」でした。
📩 Aさんから届いたメール(カウンセリング3回目)
「Pocheさんとのメールカウンセリングで「不安を書き出す」を試していくうちに、『不安は悪いものじゃない』と思えるようになりました。母から「不安になりすぎ」「もっと前向きに」って言われていたせいで、不安になるのはダメだって…自分で自分を追い込んでいたように思います。
前は『不安を考えないようにしなきゃ』と頑張っていたんですが、今は『考えてもいい。でも、全部が現実になるわけじゃない』と思えて、かなり気持ちが楽になってます!
最近は、夜に不安が湧いてきても、「明日の朝に考えよう」と思えるようになりました。」
不安に振り回されず、自分のペースで生きるために
不安は誰にでもあるもの。
その感じ方や大きさが、人によって違うだけで、あなたは何も悪いことはしていません。
でも、不安に飲み込まれてしまうと、あなたの心が疲れてしまいますよね。
だからこそ、「不安を消そうとする」のではなく、「不安とうまく付き合うこと」を意識してみてください。
あなたが、少しずつ「不安に振り回されない自分」になれるよう、心から応援しています。