「仲良くなりたい。でも怖い」距離をとってしまうのはなぜ？ 回避型・回避依存の心理と人間関係の向き合い方

こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。

「誰かと親しくなりたい」
「でも、近づくとなんだか苦しくなる…」

そんなふうに、人との関係で距離を取ってしまうことに悩んだことはありませんか？

 

いざ話せる相手ができると、今度は近づきすぎてしまってうまくいかなくなったり、心を開きすぎて後悔したり、気づいたら関係がしんどくなっていたり──。そんな経験がある方もいるかもしれませんね。

人との距離感は、誰にとっても難しいテーマです。

特に「回避型」「回避依存」と呼ばれる傾向がある方は、「近づきたいのに離れたくなる」という複雑な心の揺れに深く悩んでいることが多いのです。

今回は、そんなあなたの心にそっと寄り添いながら、回避型の心理と、少しずつ人と向き合っていくヒントをお届けしたいと思います。

 

回避型・回避依存とは？

「回避型」は、心理学的には愛着スタイルのひとつとされており、
人との親密な関係に無意識のうちに「不安」や「怖さ」を感じやすい傾向のことを指します。

 

たとえば…

• 仲良くなった途端、そっけなくしてしまう
• 「ひとりで大丈夫」と言いながら、本当は誰かにそばにいてほしい
• 頼られすぎると苦しくなり、距離を置きたくなる
• 逆に、話せる人ができると一気に心を開きすぎてしまう

 

これらは矛盾しているように見えて、
実は「傷つくのが怖い」「本当の自分を見せたくない」という深い心の防衛」が背景にあるのです。

 

過去の経験が影響していることも

回避傾向が強い人の多くは、過去に「安心して頼れなかった」「感情を否定された」「人に近づくことで傷ついた」といった経験を抱えています。

そのため、心のどこかでこう思っています。

「距離を取れば安全」
「あまり期待しないほうがいい」
「近づくと、また傷つく」

でもそう思ってしまうのが、ダメだというのではありません。

これらは、過去のあなたが『過去を生き抜くために身につけた「心の癖」』だからです。

 

話せる人ができると近づきすぎてしまう

人との関係に飢えていたぶん、誰かに優しくされたり、話を聞いてもらえたりすると、「やっとわかってもらえた」と思って一気に心を開きすぎてしまうこともあります。

そして、その関係にのめりこみすぎたり、気を使いすぎたりして、結果的に疲れてしまう。
相手とのバランスが崩れ、また「うまくいかなかった」と感じてしまう──

その繰り返しに、心がすり減ってしまうことは珍しくありません。

 

「適切な距離」がわからないあなたへ

本当は、距離のとり方に正解なんてありません。

でも、もし「私は距離の感覚がよくわからない」と感じているなら…
それはあなたが「人と丁寧に関わりたい」と思っている証拠です。

そんなあなたへ、まず試してみてほしい「人と心地よく関わるための３つのヒント」をお伝えします。

 

① 「関係は少しずつ深めていい」と許可を出す

最初から全部見せる必要はありません。
最初のうちは、浅い話だけでも大丈夫。

少し話して、「大丈夫そうだな」と思えたら、また一つ心を開いてみる。
その“少しずつ”を、自分に許してあげてください。

 

② 「相手のペース」も尊重する

親密になろうとすると、つい相手の反応が気になって、急ぎたくなることもあります。

でも、相手にも相手のリズムがあります。
焦らず、“2人の間に流れる空気”を大切にする気持ちでいると、安心感が育ちやすくなります。

 

③ 自分の「疲れ」に敏感になる

近づきすぎると疲れてしまう。
でも、離れすぎると寂しくなる。

だからこそ、「疲れすぎたかも」「今はちょっと一人でいたい」という自分の感覚に、ちゃんと耳を傾けてください。
自分のバランスを知ることが、関係のバランスを保つ鍵になります。

 

最後に──あなたは、ひとりでがんばりすぎてきた人

距離を取りすぎてしまうのも、近づきすぎてしまうのも…
どちらも「関係の中で安心したい」という素直な気持ちのあらわれです。

それがうまくできなかっただけで、あなたの中にはちゃんと「人とつながりたい」という願いがあります。

 

どうか、自分を責めすぎないでください。

あなたのペースで、少しずつでいいんです。

“誰かと心地よくいられる関係”は、これからでもちゃんと育てていけます。

 

そしてもし、一人では難しいなと思えば、Pocheメールカウンセリングがあることも思い出してくださいね。

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