「私ばっかり…」相手に尽くしすぎて苦しくなる あなたの優しさが負担にならないための心の整え方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「気づいたら、また自分ばかり頑張っている」
「本当はもっと自分を大切にしたいのに、つい相手を優先してしまう」
「“ありがとう”が聞きたくて、頼まれてもいないことまでやってしまう…」
こんなふうに感じたことはありませんか?
人に尽くすことができるのは、あなたの大きな優しさの証です。
でもその優しさが、いつのまにか「しんどさ」に変わってしまったとしたら──その先に待っているのは、我慢の蓄積や、すれ違いかもしれません。
今回は、「尽くしすぎて苦しくなる人」の心の奥にある思いと、自分も相手も大切にするための、やさしい整え方についてお話しします。
自分を後回しにしてしまう理由
あなたはきっと、「相手に嫌われたくない」「距離ができるのが怖い」という気持ちを抱えながら、
無意識のうちに「相手のために…」と自分を抑えてきたのではないでしょうか。
たとえば、
- 相手が言う前に察して、先回りして動いてしまう
- 「大丈夫?」と気を配るのに、自分の心配は後回し
- 本当は疲れているのに、笑顔で頑張ってしまう
そんなあなたに、救われた人もたくさんいたはずです。
でも……あなたはどうでしょうか?
その関係を保つために、「自分の境界線」をゆるめてしまうことで、負担が大きくなっていませんか?
尽くすことが“当たり前”になってしまう前に
気づけるのは素晴らしいことです。
でも、だからこそ、何でも“先回り”してやってしまうと、相手にとってはそれが「当たり前」になってしまうことがあります。
すると、どうなるか…
- 「ありがとう」が減っていく
- 「気づいて当然」「やって当然」と思われてしまう
そんな悲しいすれ違いが起きやすくなります。
あなたの優しさからの行動が「あたりまえ」になってしまう。当たり前になると「しない時に文句を言われてしまう」こともあります。そんなの、なんだか悲しいですよね…。
だからこそ試してほしいのが、
あなた自身が少しだけ「待つ」勇気を持つ方法です。
- 相手に、頼まれてからやる。
- お願いされたら、動く。
それだけでも相手との関係の中に、新しいバランスが生まれます。
最初は悪いことをしているような、なんとも言えない気持ちになるかもしれません。
でも本当は、頼まれた時に動いてあげるだけで、「十分やさしい」と思っていいのです。
優しさの奥にある“不安”と“期待”に気づく
尽くせば尽くすほど、「相手に必要とされる」「見捨てられない」と感じられる……
そんな心の動きがあると、「尽くすこと」をやめたくても、なかなかやめられません。
尽くすことは「相手のため」でもありますが、同時に「自分を守るため」でもあるからです。
でも同時に…
「私ばかり頑張っている」
「いつも私から動かなきゃいけないの?」
「私だって、大切にされたいのに」
そんな報われない思いが積もっていきます。
でも大丈夫。
この“期待”と“疲れ”のループに気づくことが、抜け出す第一歩です。
そしてあなたは今、この記事を読んでくれている時点で、「その第一歩」を踏み出しています。
自分を守るための3つのやさしいステップ
① 「私の気持ちは、どうしたい?」を立ち止まって聞く
誰かのために動く前に、まずは自分の心に問いかける習慣を。
「今、私がしたいと思ってる? それとも、義務感?」
この問いだけで、行動の方向が大きく変わります。
② 「頼まれたらやる」を試してみる
気づいても、あえて“待つ”。
「言ってくれたら手伝うね」「見守ってるね」「何かあれば遠慮なく言ってね」と伝えることで、あなたの価値も自然と伝わります。
③ 小さな「NO」を練習する
最初は断ることに罪悪感があるかもしれません。
でも、「今日は疲れてるから、また今度ね」といったやさしい断り方からで大丈夫です。
それは、あなたの心を守る大切な練習です。
最後に
優しさは、あなた自身を犠牲にしなくても大丈夫。
あなたのその優しさは、かけがえのないものです。
でも、そのやさしさが「自分をすり減らしてまで」続いてしまうと、いつか心が悲鳴をあげてしまいます。
だからこそ、今ここで一度、立ち止まってみてください。
- 自分は何を感じているのか
- どうしたら、もっとラクに人と関われるのか
答えはすぐに出なくても構いません。
でも、少しずつ、自分の本音に気づいてあげるだけで、心はすこしずつ整っていきます。
そして、あなたがあなたを大切にできるようになったとき、本当の意味で相手との心地よい関係が育っていくはずです。
もちろん、Pocheがお手伝いできることもあります。
一人で考えていて行き詰まった時には、Pocheメールカウンセリングがあることも思い出していただけると嬉しいです。
いつでも声をかけてくださいね。