思い出してムカッ!つい笑ってごまかしてしまうあなたへ 〜嫌われずに「伝える」コツ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
誰かに言われた一言。
後から思い出して「ムカッ」としたり、悲しくなったり…。
その場では、つい笑ってごまかしてしまったけれど、時間が経つほどモヤモヤがふくらんで、「なんであのとき、何も言えなかったんだろう」と自分にがっかりしてしまったり。
そんなふうに「目の前の相手」に、はっきり言えない。
つい笑ってごまかしてしまう…という悩みを抱えることがあります。
でも、それは決してあなたが悪いわけではありません。
むしろ、それはあなたの優しさの表れなのかもしれません。
笑ってしまうのはなぜ?
相手にイヤなことを言われたとき。
本当は「それはちょっと…」と思っても、なぜか笑ってごまかしてしまう。
そんな自分に、あとからモヤモヤしてしまうこと、ありませんか?
それは決して、あなたが弱いからでも、言いたいことを言えない性格だからでもありません。
思わず笑ってしまうのは、「波風を立てたくない」という気持ちや、「嫌われたくない」という恐れからくる、ごく自然な反応。
特に、子どもの頃から「空気を読める子だった」「怒られないように周りに合わせてきた」……そんなふうに頑張ってきた人ほど、無意識のうちに「とにかく場を穏やかに保つこと」が当たり前になっていることがあります。
その場をやり過ごすために、笑って受け流すというスキルを、あなたは長い時間をかけて身につけてきたのかもしれません。
それは、あなたが弱いからではなく、ずっと人との関係を大切にしてきた証でもあるのです。
「ムカッ」は、大事な心のサイン
思い出してムカつく。
モヤモヤする。
それは、あなたの中にちゃんと「本当はイヤだった」「傷ついた」という気持ちがあった証です。
怒りという感情は、「自分を守りたい」という大切な感情。
だからこそ、それを否定せずに、「あ、私イヤだったんだな」と気づいてあげること。それだけでも、少し心が軽くなります。
無理にポジティブに変えようとしたり、我慢して押し込めたりしてしまうと、心の中で処理しきれなかった思いが、ずっと居場所を探してさまよい続けてしまいます。
でも、「私、あのとき悲しかったんだな」「本当は腹が立ってたんだな」と自分で気づいてあげると、感情はそこで「分かってもらえた」と感じて、ようやく静かに落ち着いてくれるのです。
そしてそれは、あなたが自分自身に優しく寄り添う、最初の一歩にもなります。
嫌われずに「伝える」3つのコツ
「でも、どうやって伝えればいいの?」
「怒ってると思われたくない…」
そんなふうに思う方に、やさしく伝えるためのコツを3つご紹介します。
1. 「私は〜と感じた」と主語を自分にする
✕「なんでそんなこと言うの?」
◯「私はちょっと傷ついたなって感じた」
相手を責める言い方ではなく、「私の感情」として伝えることで、やわらかくなります。
2. 一呼吸おいてから伝える
その場で言えなかったとしても、あとからでも大丈夫。
「さっきのことで、ちょっと気になってて…」と切り出してみてください。
感情が落ち着いたタイミングなら、伝える側も安心できます。
話すのが苦手なら、メッセージで伝えるのも1つです。
3. 「関係を大切にしたいからこそ」と添える
「気にしすぎかな」と思ったときは、「○○さんとの関係を大事にしたいからこそ、伝えたくて」と添えるだけで、ぐっと伝わり方が変わります。
あなたの思いやりは、ちゃんと相手にも届くものです。
伝えるのが怖いあなたへ
勇気を出して気持ちを伝えるのは、とても怖いかもしれません。
これまで否定されたり、うまくいかなかった経験があるなら、尚更です。
でも…
そのぶん、ちゃんと「本当の気持ちをわかってもらえた」という経験は、あなたの心をじんわり温めてくれるはずです。
もちろん、いきなりうまくやる必要なんてありません。
まずは、「本当はこう思ったな」って、自分の中だけで言葉にするところからでもいいんです。
あなたの感情には、ちゃんと意味があります。
笑ってごまかす癖があるあなたが、少しずつ「伝えてもいい」と思えるようになること。
それは、あなたが自分を大切にし始めたサインでもあります。
今日も、ここまで読んでくださったあなたが、ほんの少しでも心軽く過ごせますように。
それでもやっぱり、まだ本音を言うのが怖いな…と思った時は、Pocheメールカウンセリングを使ってみてくださいね。
「笑顔でごまかすこと」が積み重ねでクセになったのと同じように、「本音を優しく伝える方法」も積み重ねで身についていきます。
大丈夫ですよ。一緒に考えていきましょう。