「本当の自分」と「周りの期待」:期待される自分を演じることに疲れていませんか?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✅ 「しっかり者って言われるけど、本当は甘えたいときもある」
✅ 「優しいねって言われるけど、自分のために計算してる」
✅ 「悩みがなさそう」と言われるけど、実は繊細で傷つきやすい
こんなふうに、「周りのイメージ」と「本当の自分」が違うことでモヤモヤすることはありますか?
「本当の自分を出せたらいいのに…」と思いつつ、期待されるイメージを壊すのが怖かったり、素の自分を出すと相手に驚かれたりして、どんどん生きづらさを感じてしまう……
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたへ「自分らしさ」を少しずつ大切にできるヒントをお伝えします。
なぜ、人は「期待される姿」を演じてしまうのか?
そもそも、なぜ「他人に期待される自分」と「本当の自分」にズレが生じてしまうのでしょうか?
その理由としては、次のようなことが考えられます。
① しなきゃが強い
「○○っぽいよね」「○○なタイプでしょ?」と決めつけられると、「そういう自分でいないといけないのかな?」と思ってしまうことがあります。
例えば、周りから「優しそう」と言われる人が、ちょっと厳しいことを言っただけで「そんな人だと思わなかった」と言われると、「求められる“優しさ”を演じなきゃ」と感じてしまうことも…。
② 反応が怖い
「本当はスポーツが好きなのに、“女の子らしく”ピンクが好きなはずだと思われていた」
「仕事ではキビキビしてるけど、本当はのんびりしたいのに、“仕事ができる人”を演じてしまう」
こうした経験を重ねるうちに、「本当の自分を出したら、人に嫌われるかも」と不安になってしまうのです。
「あなたって意外と○○なんだね」と言われると、まるで「期待を裏切った」ような気持ちになってしまうことがあります。
他人の期待に合わせるのはダメ「ではない」
人の気持ちを考え、期待に応えようとするのは、あなたの優しさや誠実さの表れ でもあります。
例えば、職場で頼りにされるのは「信頼されている証拠」かもしれませんし、周囲に気を遣うのは「思いやりの心があるから」かもしれません。
他人の期待に応えることは、決して悪いことではありません。むしろ、それができる人は 人とのつながりを大切にし、周りに安心感を与えられる素敵な存在 です。
ただ、その「良さ」が 無理をすることにつながってしまうことがあります。
人間関係を大切にすることと、「本当の自分を抑え続けること」は、少し違います。
「なんだかしんどい」と感じているのなら、他人の期待に応えながらも、自分の気持ちも大切にできるバランスを探してみてもいいかもしれませんね。
少しずつ「本当の自分」を大切にするために
「誰かの期待」から抜け出して、自分らしく生きていくためにどうすればいいのか……そのために効果的なのが、次の3つの方法です。
✔ 「期待される自分」と「本当の自分」を書き出してみる
✔ 「本当の自分」を少しずつ出してみる
✔ 「期待される自分」も「本当の自分」も大切にする
どれも、無理にすぐ変えようとするのではなく、「少しずつ」できることを試してみるのがポイント です。
体験談:「本当の自分を少しずつ出してみたら…」
相談に来たBさんは、ずっと「おとなしくて控えめな人」と思われていたそうです。本当は、人と話すのが好きで、友達とワイワイするのも嫌いじゃない。
「でも、今さらキャラを変えるのもおかしいし…」と悩んでいました。
そこでBさんには、「ちょっとした会話で、自分の意見を少しだけ伝えること」を提案しました。
例えば、職場の雑談で「休日は何してるの?」と聞かれたとき。
以前なら「特に何もしてないです」と答えていたのを、「実は映画が好きで、週末はよく映画館に行ってます」と、ほんの少しだけ話してみたんです。
すると、意外なことが起こりました。
「えっ、そうなんだ!どんな映画が好きなの?」と、相手が興味を持ってくれたのです。「『おとなしい』って思われてるから、話しても興味を持ってもらえないと思ってたけど、そんなことなかった」とBさん。
でも、それから少しずつ、好きなことを話す機会が増え、職場でも自然に会話が弾むようになったそうです。
「本当の自分を出すのが怖かったけど、小さな一歩なら意外と大丈夫でした」と笑顔で話してくれました。
「本当の自分を出す」= 大きく変わることではなく、ちょっとしたことから始めること。
あなたも、「少しだけ」できることから試してみてくださいね。
あなたは、あなたのままでいい
「本当の自分を出して、嫌われたらどうしよう」
「期待される自分を演じないと、人から好かれないのでは?」
そんな不安を抱えることもあるかもしれません。
でも、あなたは「誰かの期待に応えるため」に生きているのではなく、あなた自身の人生を生きるためにここにいるのです。
「こう見られたい」ではなく、「本当の自分を大切にする」ことを、少しずつ意識してみてくださいね。
あなたがあなたらしくいることを、大切にしてくれる人は、きっといます。
どうか、自分を見失わずにいてくださいね。