また思い出してしまう…心が勝手に過去へ戻るとき

こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。

 

夕暮れの帰り道、電車の揺れの中、SNSの投稿、街の音――
そんなふとした瞬間に、心が「過去」に戻ってしまうことはありませんか?

 

「あの時、どうしてあんなふうに言われたんだろう」
「私はなんで何も言い返せなかったんだろう」
「何事もなかった顔で生きてる、あの人が許せない…」

 

忘れたかったのに、思い出したくないのに――もう終わったはずの出来事なのに、心の奥がざわついて、感情が噴き出してくる。

でも、そんな時こそ自分を責めるのではなく、「心が何を感じているか」に耳を澄ませてみてほしいのです。

 

記憶が心に残り続けること

「また思い出してしまった」
「まだこんなにも影響を受けている」

そんな自分にがっかりしたことはありませんか?

そのような経験があるあなたにお伝えしたいのは、「がっかりしなくて大丈夫」ということ。

実は、嫌な記憶ほど脳に深く刻まれやすいのです。

 

なぜならそれは、「同じ痛みから自分を守るため」に、心が自然にしている反応だから。

思い出すことも、怒りが湧くことも、あなたが弱いからではありません。

それだけ、あの時の出来事が「傷として残っている」「まだ傷が癒えていない」という証なんです。

 

だから、無理に「もう大丈夫」と振る舞う必要はありません。

骨折したことを隠して無理に動き続ければ、痛みも症状も悪化しますよね。それと同じで、「無理に動かないこと」が大切なタイミングもあるのです。

 

過去に引き戻されると今が見えにくくなる

過去の記憶にとらわれてしまうと、今この瞬間に集中するのが難しくなります。

・何をしていても心が晴れない
・人と会っても上の空
・仕事や家事に集中できない
・気づけば、イライラや無気力におそわれている

 

さらに、「まだこんなことを思ってるなんて…」「まだ忘れられないなんて」と、自分を責めてしまうこともあります。

でも、それはあなたが“そのとき”を一生懸命生きていた証。

つらかったことをちゃんと感じてきたからこそ、心がまだそこに立ち止まっているのです。

 

ときどき顔を出す「怒り」の意味

思い出すたびに、「どうして、あんなことをされたんだろう」「許せない」「納得できない」と、怒りが湧いてくることもあるでしょう。

でも、その怒りを「器が小さい」「根に持ってる」なんて、どうか思わないでください。

 

怒りは、「私は本当に傷ついた」という、大切な心の声。

その奥には、「あのとき、ちゃんと守ってほしかった」「誰かに気づいてほしかった」という、切ない願いが隠れていることもあります。

怒りは、あなたの心を守るために必要な感情なのです。

 

怒りをぶつけたくなる気持ちも自然なこと

ときには、どうしても怒りをぶつけたくなる瞬間もあるでしょう。

「今すぐ言い返したい」
「あの人を責めたい」
「やり返したい」
―そんな衝動に苦しむこともあるかもしれません。

 

それもまた、ごく自然な心の反応です。

そんなふうに思うのは、あなたが今までたくさん我慢してきたから。言いたくても言えなかった、泣きたくても笑ってやり過ごした、その積み重ねがあったから。

だからこそ、怒りがこみ上げてくるのは当然なのです。

大切なのは、その怒りを無理に消そうとするのではなく、「ここにあるんだな」と気づいてあげること。

 

そしてそのまま怒りをぶつける代わりに、

・ノートに本音をそのまま書いてみる
・声に出して「私は怒ってる」と言ってみる
・信頼できる人に、気持ちだけでも聞いてもらう

そんな方法で、怒りを“安全に出す”こともできます。

 

もし、「誰にもこの気持ちを出せる場所がない」と感じていたら、文章で思いを綴るだけでも、心は少し落ち着くことがあります。

Pocheが行っているメールでのカウンセリングは、顔を合わせることなく、自分のペースで気持ちを整理できる手段のひとつです。

あなたの中の怒りや悲しみを、誰にも否定されることなく受け止めてもらえる――
そんな安心できる場があることで、「もう一人で抱えなくていいんだ」と思える瞬間がきっと訪れます。

 

怒りも悲しみもあなたの一部

あなたの中にある感情は、どれも「ダメなもの」ではありません。

思い出してしまう記憶も、怒りも、泣きたくなる日も――全部、あなたがちゃんと感じてきた証です。

 

ただ、感じている怒りをそのまま相手にぶつけてしまうことには、リスクもあります。

言うことのメリットが上回る場合は「相手に言う」ことができますが、
言うことのデメリットがあまりに大きい場合は「相手に言わずに感情を処理する」方が良いこともあります。

 

癒しは、「無かったことにする」ことではありません。

「私は傷ついた」「私は怒っていた」と、まずは自分で認めてあげることから始まります。

その小さな一歩が、やがて、あなたをやさしく照らしてくれる道につながっていきます。

どうか今日のあなたが、
少しでもご自身にやさしくいられますように。
そして、心が安心できる場所を、少しずつ見つけていけますように。

 

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