人に指摘されてばかりで自信がない…どうしても自分がダメに思える日、心をそっと支えるためにできること
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また失敗しちゃった…」
「今日もあの人に注意された」
「どうして私は、こんなにダメなんだろう」
誰かの言葉が胸に刺さったまま抜けなくて、いつのまにか「どうせ私なんて…」と、自分を嫌いになりそうになる…。
そんなふうに、自分を責めるような気持ちになる日が、あるかもしれませんね。
どんなに気をつけていても、うまくいかないときがあります。
もしも、そんな毎日をひとりで抱えていたとしたら、どうかこの場所では少しだけ肩の力を抜いて読んでみてくださいね。
指摘される自分が嫌になる…
「失敗ばかりしてる私が悪いんだ」
「指摘されるってことは、やっぱり能力がないってことだよね」
…そんなふうに思ってしまうのは、とてもつらいことです。
でも、まずはお伝えさせてください。
あなたが自分を好きになれないのは、あなたの性格や努力不足のせいではありません。
・子どもの頃から「ちゃんとしなさい」と言われ続けてきた
・少しのミスでも責められることが多かった
・認めてもらえた経験よりも、否定された記憶の方が強く残っている
そんな環境のなかで育つと、
「ミスする=ダメな人間」「失敗=許されないこと」という強い思い込みが、知らず知らずのうちに心の奥に根を張ってしまうことがあります。
もしかすると、そんな過去の思い込みが、大人になった今もあなたを縛っているだけなのかもしれません。
自分を責め続けると、心はすり減ってしまう
毎日のように注意されて、うまくいかないことが続くと、
「どうせまた怒られる」
「私なんかいない方がいいのかも」
そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
これは、自分を守るために、心が先にあきらめてしまっている状態です。
やる気がないからとか、弱いからとかそういうことではなく、“ここまでがんばってきたから”起こる自然な反応なのです。
そして、そんな状態が続いてしまうと、次第に心が麻痺していくように、感情を感じにくくなってしまうことがあります。
また、他人の期待に応えることだけに一生懸命になり、「自分には価値がある」と思える理由を、誰かの評価の中にしか見つけられなくなってしまうことも…。
せっかく誰かが向けてくれた優しさにも、「どうせお世辞でしょ」「こんなの私にはもったいない」と、素直に受け取れなくなってしまうこともあるんです。
信じたいのに信じられない、受け入れてほしいのに怖い…そんな真逆の感情に苦しむ人は少なくありません。
そうやって少しずつ、「自分を大切にする感覚」そのものが、遠くかすんでしまうことがあるのです。
まずは、自分の味方でいてあげること
「自分を好きになろう」と思っても、すぐには難しいものです。
だからこそ、まずは小さな一歩から。
たとえば――
「また注意されてつらかったね」
「よく我慢してきたね」
そんなふうに、自分にそっと声をかけてみてください。
ミスを責める代わりに、
「それでもちゃんとやろうとしてたね」と、頑張っていたことを見つけてあげてください。
誰にも褒めてもらえなかったとしても、あなた自身がその努力を認めてあげることには、大きな意味があります。
もし、どうしても苦しい日が続くようなら、その気持ちを誰かと分かち合ってみるのも、ひとつの方法です。
自分の思い込みは、自分ひとりでは気づきにくいこともあります。
でも、安心できる誰かに話してみることで、「そんなふうに思わなくてもよかったのかも」と、少しずつ心がほどけていくこともあります。
うまく話せなくても大丈夫。
ただ、あなたの中にある「つらかった」「わかってほしかった」という気持ちに、そっと光をあててあげることが大切です。
あなたは、そのままでも大切な存在
何度失敗しても、誰かに注意されても、あなたの価値が変わることはありません。
あなたが苦しいと感じている今この瞬間にも、「なんとか前を向きたい」と思っている優しさと強さが、あなたの中にちゃんとあります。
だから、どうか焦らず、比べず、
すこしずつ、すこしずつ――
自分にやさしくする練習をしていきましょう。
今日ここまで読んでくださったこと、それだけでもう、とても大きな一歩です。
あなたが、あなた自身の味方になれる日が、ゆっくりと増えていきますように。