体調不良のとき、申し訳なさや罪悪感でいっぱいになるあなたへ──だからこそ今はしっかり休んでください
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
体調が思うように整わないとき。
身体の不調だけでなく、心まで重たく感じてしまうとき。
「仕事に迷惑をかけてしまった」
「家族に申し訳ない」
「頑張らなきゃいけないのに、何もできていない」
そんなふうに、体のつらさにくわえて、罪悪感で胸がいっぱいになってしまう方。
実は、とても多いです。
でも今日は、そんなあなたにどうしても伝えたい言葉があります。
それは、「だからこそ、今はしっかり休んでください」です。
なぜこの言葉をあなたに伝えたいのか…その思いが、この記事を通して伝わりますように。
休むことに罪悪感を抱いてしまう理由
・みんなが頑張っているのに、私だけ抜けてしまった
・代わりに誰かが負担してくれている
・自分がいないことで迷惑をかけている
そんなふうに、真面目でやさしい人ほど、「自分が動けないこと」に強い申し訳なさを感じやすいもの。
頭の中では「休む=周囲に負担をかけること」と、無意識に感じてしまうからです。
でも―
その気持ちは、あなたが『周囲を思いやる力』をちゃんと持っているからこそ。
一番辛いのは「休まなければいけないような状態の自分」なのに、周囲に対して罪悪感を抱いてしまうこと自体が、あなたの優しさの表れなのです。
「体調管理もできないなんて…」と落ち込む方もいますが、こんなふうに悩めるあなたには、ちゃんと責任感があります。
だから体調を崩すことは、決して責められるようなことではありません。
もちろん、弱さでもありません。
弱くないからこそ、「体調を崩すまで耐えることが出来てしまった」ともいえます。
「迷惑をかけないために今休む」という視点
「迷惑をかけてはいけない」
このように思っているあなたに伝えたいのは、「少しだけ視点を変えてみませんか?」ということです。
たとえば、無理して動き続けて体調をさらに崩してしまったとしたら―
・もっと長く仕事を休まなければいけなくなるかもしれません。
・もっと周囲に心配をかけてしまうかもしれません。
つまり、今しっかり休むことは、「これ以上の迷惑をかけないための選択」でもあるのです。
「迷惑をかけてはいけない」
そう思うと、休むことに申し訳なさが出るお気持ちも、よくわかります。
でもそんなふうに思えるあなただからこそ、「倒れる前に止まる」「倒れた方が迷惑がかかるから」という新しい視点を持ってみてほしいのです。
「休む」ということは、「大きな迷惑をかけないための優しい選択」であり、「勇気ある判断だ」と思ってみても良いかもしれませんね。
自分に許してあげていい
本当は、「気にしないで休んでね」と言ってもらえたら、心は少し軽くなりますよね。
…でも現実は、そういう優しい言葉をもらえるとは限りません。休むことを快く思わない人も、きっといるでしょう。
直接あなたに言われたわけではなくても、周囲の会話や空気から、「休んだらこう思われるだろうな…」と不安になることもあります。
それでも――
誰かに許してもらえなくても、自分だけは自分に「休んでいいよ」と言ってあげてほしいのです。
「休んでいいよ」
「無理しないでね」
そんなふうに言ってもらえる環境ではないなら、なおさら「自分が自分に気を遣ってあげる」ことが大切です。
体調を崩すことは、誰にでも起きること。
弱さではなく、生きているからこそ起きる自然なサインです。
「何もしていない自分」を否定しないで
ベッドに横になっているとき。
何も手につかない自分を見て、「無価値だ」と感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、人は“何かをしている”から価値があるのではありません。
休んでいるあいだも、ちゃんと体は回復のために働いています。
心も、ゆっくりとバランスを取り戻そうとしています。
“休んでいる時間”も、立派な「動いている時間」なのです。
最後に
「休んで申し訳ない」
「何もできなくて情けない」
そんな思いがあふれてきたとき、どうか思い出してください。
あなたが今休むことは、誰かのためでもあり、自分を守るためでもあるということ。
そして何より――
どんなあなたであっても、休む価値があるということ。
誰かに迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
でも、それは「生きている」って、そういうことなんです。
だから今は、ちゃんと自分を寝かせてあげてくださいね。
お布団の中で「申し訳ない」じゃなくて、自分に「よくがんばってるね」と、そっと声をかけてあげてください。
相手に申し訳ないと思う気持ちが抑えられなければ、「(おかげで安心して休めるよ)ありがとう」と思ってみてください。
そのやさしさが、心と体を少しずつ癒していきますように。