「自分の意見を言えない」と悩むあなたへ ~やる気や性格の問題ではない

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

今日は、「自分の意見を言えない」「こんな性格を変えたい」と悩んでいるあなたに向けて、ブログを書いています。

※なお今回のブログ内容は、文字を読むのもしんどい……というあなたのために、【>>音声配信サイトVoicy】でも音声収録しています。

 

最初に1つ、質問しますね。

あなたは、本当に自分の意見を「言えない」と思いますか?

もしかすると「言えない」のではなくて、状況や相手によって「言わない」を選んでいる可能性はありませんか?

言えるけれど、「言わない方がいいな」と思っている可能性はないでしょうか?

 

……なぜこのような質問をしたかというと、「自分の意見を言えない」とカウンセリングに訪れる方のほとんどが、しっかり自分の意見を持っていて、私には意見を伝えられているという現状を目の当たりにしているからなのです。

 

「意見を言えない」と悩んでいる人のほとんどは、自分の意見を持っていて、自分の意見を言える人たち。

「意見を言っても大丈夫そうな相手」と「環境」という条件さえそろえば、ちゃんと意見が言える人たちなのです。

 

なかには「意見を伝える方法」を本やネットで勉強したり、自己啓発セミナーに通うなどして、自分なりに試行錯誤してきた人もたくさんいます。

それども「なかなかうまくいかない」「みんなのように意見を言えない」と思い悩み、最終的に相談に訪れているのです。

 

 

自分の意見を言えないのは、本人の努力不足「ではない」

 

知識やスキルを身に着けても「意見を言えない」のは、その人の努力が足りないせいでしょうか? 勉強が足りないからでしょうか? やる気がないからでしょうか?

 

……どれも違います!

努力不足のせいでもないし、勉強が足りないわけでもないし、やる気の問題でもありません。

 

「自分の意見を言わない方が良い」「言っても無駄だ」という思いが心の奥底にあると、意見を言うためのスキルをいくら身に着けても「言えない」ことがあるのです。

自分の意見を言おうとすると、無意識にブレーキがかかってしまいます。

 

 

過去の親子関係がカギを握っているかも…

Poche

 

この「自分の意見を言わない方が良い」「言っても無駄だ」という思い込みのカギを握るのが、過去の親子関係です。

たとえば自分の意見を伝えた時に、「お母さんはこっちが良いと思う」「あなたにはこっちの方が合う」と親の意見を押し付けられることはありませんでしたか?

このような経験が繰り返されると、次第に「意見を言っても無駄だ」「言ってもどうせ、相手の思い通りに動かなければいけない」と諦めるようになります。

 

子どもの頃を思い出してみてください。

親に自分の意見を伝えた時に、「それはいいね!」「良いと思うよ」と肯定された回数と、「それはおかしい」「そんなんじゃ甘い」「あなたには無理」と否定された回数ではどちらが多いでしょうか?

 

否定された回数が圧倒的に多い場合、「意見を言わない方が傷つかない」と脳にインプットされます。

否定されて傷ついた過去が影響して、次第に「意見を言うこと」さえやめてしまうのです。意見を言わなければ、そもそも傷つかなくて済みますから。

 

自由に意見を言うためには、「意見を言っても大丈夫!」と思える環境が必要です。

 

親が忙しかった、両親が不仲だった、兄弟姉妹のことで親が手いっぱいだった、親がいつも不機嫌だったなど、そもそも「自分の意見を伝えられる状況ではなかった」という人もいるでしょう。

自分の意見を言って相手を悲しませたり、怒らせたり、嫌われたりするくらいなら、「自分の意見を我慢した方がマシ」と我慢することもあります。

家族を想う優しい気持ちをもつ子どもほど、「そうまでして自分の意見を言うメリット」を感じられません。

 

このように過去の親子関係の在り方が影響して、「自分の意見を言わない」を無意識に選択していることがあるのです。

 

 

意見を言えないのは性格のせい「ではない」

Poche

 

今回お伝えしたことに思い当たることが少しでもあるのなら、あなたが自分の意見を言えないのは、あなたの性格のせいでもなければ、あなたの努力が足りないせいでもありません。

 

だから、意見を言えない自分をいくら責め続けても言えるようにはなりません。

あなたのせいではないことを「あなたのせいだ」と言われたら悲しいし、悔しいですよね。それと同じで、「意見を言えない自分」を責めないでおきましょう。

 

あなたが意見を言えないのは、「相手」の問題だったり、意見を言える環境ではないから……という可能性はないですか?

まずは、あなたが本当に意見を「言えない」のか、それとも実は「言わない」ことを無意識に選んでいるのかどうかについて、考えてみてくださいね。

 

過去の出来事のせいで無意識に「言わない」を選んでいるのだとしたら、「過去のきっかけ」が何かないか探してみましょう。

なぜ言えないのかが分かれば、この先「言うのか」「言わないのか」を選べるようになります。

 

過去の出来事のせいで「意見を言えない」と思い込んでいるだけで、あなたも実は「自分の意見を言える人」なのかもしれませんよ。

 

 

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Posted by poche