【生きづらさから自由になる】自己否定を乗り越えるステップ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は、自己肯定感が低い、自分軸がない、自信がない…そんなあなたに向けた内容です。
「生きづらさを感じている」
「自分を好きになれない」
「どうせ」「私なんて」と落ち込むことが多い
このようなことで悩んでいませんか?
実は、その原因の一つに「過度の自己否定」があります。
過度の自己否定を抱える人の5つの特徴
過度の自己否定をしている人に多いのが、次の5つの特徴です。
あなたには、いくつ当てはまるでしょうか?
1.行動が重い
「やりたいことはあるのに、いつも考えすぎてしまいます。『失敗したらどうしよう』『周りに迷惑をかけたらどうしよう』と思うと、不安になって動けなくなるんです。以前、頑張って挑戦したことがうまくいかず、『やっぱり無理だったね』と言われたことがありました。その時の悔しさや情けなさが忘れられず、また同じことになるんじゃないかと怖くなってしまいます。結局、動けないまま時間だけが過ぎていって、『どうして私はこんなに行動が遅いんだろう』と自分を責めてしまうんです。」
上記の相談者のように、過去の失敗や周囲からの否定的な経験がトラウマとなり、挑戦そのものを怖がってしまうことがあります。
この恐れは、自分の能力への自信のなさや、過去に「親から言われた否定的な言葉」が関係していることが多いです。
相談者の場合は、行動の遅い自分を責めてしまっていたので、「行動が遅いのはあなたのせいではない」ということ。さらには行動が遅いのが、必ずしもダメではないという2つのことをお伝えしました。
さらに、今も忘れられない悔しさや情けなさについて、自由に話してもらいました。
相談者は、「こんなことはじめて言ったと思います。話したところで何が変わるの!?とか思ってたけど、めちゃめちゃ変わりますね。スッキリするっていうか。不思議なのは、カウンセリングで聞いてもらうようになってから、思い出しても前ほどイライラしたり悲しくならなくなったんです」と伝えてくれました。
2.他人の評価に振り回される
「人と話しているとき、常に『この発言、大丈夫かな?』『嫌な気持ちにさせていないかな?』と考えてしまいます。相手の表情が少しでも曇ると、『何か変なことを言ったかも』と不安になり、その後もずっと気にしてしまいます。だから、できるだけ相手に合わせるようにしているのですが、そのせいで自分の意見がわからなくなってきました。何か決めるときも、『私はどうしたいんだろう?』と迷ってしまい、結局、人の意見に流されてしまいます。」
自分の言動が他人にどう見えるかを過度に気にしてしまう状態です。不安や恐怖から、自分の意見や欲求を押し殺し、相手の期待に応えることを優先してしまいます。
これが積み重なると、自分の本音や本当の気持ちがわからなくなりがちです。
3.愛や優しさを受け取れない
「誰かが優しくしてくれても、素直に受け取れません。『本当に私なんかにこんなことをしてくれるの?』『裏があるんじゃないか?』と疑ってしまうんです。昔から、親に『そんなことしてもらえる立場じゃないでしょ』と言われて育ったせいかもしれません。愛情をもらうには努力しなきゃいけない、何かを返さないといけない、そんな気持ちが抜けなくて…。どうしても身構えてしまいます。」
上記の相談者のように、過去に愛情を拒まれた経験や、条件付きの愛を受けた記憶が強いと、「愛される価値がない」と思い込んでしまいます。
その結果、親切な行為に対しても疑ったり、過剰に警戒してしまうことがあります。
4.自分を信じられない
「何かに挑戦しようと思っても、『どうせ私には無理』『また失敗するに決まってる』と考えてしまいます。過去に頑張ったことを否定されたり、少しのミスで厳しく叱られたりした経験があるせいか、自信を持つことが怖くなりました。周りの人は『大丈夫だよ』『やってみればいいのに』と言ってくれますが、自分ではどうしてもそう思えません。自分を信じるって、どうすればできるのでしょうか…。」
上記の相談者の場合は、過去に何度も否定されたり、失敗を強く責められたりした経験が原因で、自信を持つことが怖くなっていました。
成功する喜びや楽しさよりも、「失敗した時の嫌な記憶」が優ってしまうため、新しい挑戦を避けてしまうようになっていたのです。パートナーからも「やってみればいい」「やってみてから考えればいい」と言われ、それができない自分に悩み相談に訪れました。
カウンセリングでは、「行動してから考える人もいれば、考え納得した上で行動する人もいる」ということ、どちらが良い・悪いということではないということを伝えました。
その上で、小さなことから1つずつ一緒にやってみる…ということを試していったのです。「大丈夫」を積み重ねていくこと、ミスをしても怒られないという安心感を得ることで、少しずつ「やってみようかな」と思えるようになって行きました。
カウンセリングを受けて2ヶ月経つ頃には、「ずっと悩んでいた、講座に申し込んでみました!!やってみようかなって。」と嬉しそうに報告してくれました。
5.自分のことがよくわからない
「昔から、親や周りの期待に応えることを優先してきました。『こうするのが正解』『こうしないと認めてもらえない』と思い込んでいたせいか、『私は本当は何をしたいのか?』がわからなくなってしまいました。趣味を聞かれても、好きなものを選ぶときも、『私はこれが好き』と自信を持って言えません。誰かの意見を優先するばかりで、自分の気持ちがどこにあるのか、もうわからなくなっています。」
上記の相談者は、相手の期待や周囲の意見を優先してきた結果、自分の本音や欲求を見失ってしまっていました。
「自分がどう感じるか」よりも「他人がどう思うか」を軸に行動してきたため、何をしたいのか、何が好きなのかが分からなくなっていたのです。
この迷子の感覚が、さらに自己否定感を強めてしまっていました。
2つ以上当てはまるなら…
以上5つが、「過度の自己否定」を抱える人に見られる特徴です。
これらの背景には、幼少期の親との関係や周囲からの扱いが影響していることも…。
特に、上記の特徴に2つ以上当てはまるのなら、あなたの自己否定感には「幼少期の親との関係」が強く影響している可能性があります。
子どもは親に愛されたい、認められたいと願い、親の期待に応えることで自分の価値を確認します。
しかし、否定や無視を繰り返されると、「自分は親の望みにそぐわないダメな存在だ」と感じるように…。このような経験が積み重なると、自分の行動だけでなく、生き方や存在そのものを否定する思考が形成されてしまうのです。
また、「親を満足させられない」という感覚が、「他人も同じように私に失望する」「他人も同じように私を受け入れてくれない」という不安や思い込みにつながり、人間関係や自己表現にも影響を及ぼします。
この過程で自己否定が強まり、生きづらさを抱える大人へとつながるのです。
小さな声かけ
自己否定は誰にでも起こり得るものです。
だから「自己否定してしまう自分」がダメだと思う必要は全くありません。むしろ、こうした負のサイクルから抜け出すには、自分を認めることが何よりも重要です。
自分を認める第一歩は、無理に大きな変化を求めるのではなく、日常の中で自分に優しい声かけを始めること。
例えば、何かに失敗した時に「こんなこともできないなんて」と責めるのではなく、「失敗したけど挑戦した自分は偉い」と自分を労わる言葉をかけてみてください。
最初は不自然に感じるかもしれませんが、繰り返すうちに、自分への認識が少しずつ変わっていくのを感じられますよ。
また、「どんな自分でも大丈夫」と肯定することも大切です。
結果を出せなくても、自分の存在そのものに価値があるのだ受け入れられるようになっていきます。
自己否定を手放し、自分を認めることは簡単なことではありませんが、小さな積み重ねが未来を変える力になります。
毎日少しずつでも自分の味方になり、優しい声をかけることで、生きづらさから解放される日が必ずやってきます。
「自分は大切な存在だ」と心から思えない場合には、「自分は大切な存在だ、と思ってもいい」「今はまだ思えないけど、自分は大切な存在だと思えるタイミングが来る」と捉えてみてください。
無理に受け入れたり自分を変えようとせず、「今の自分はこんな状態」「でもそれでいい」と受け止めていくことが、結果的に自分自身を肯定することにつながります。
方法はたくさんありますから、焦らず、あなた自身のペースで進んでいきましょう。
進むのに疲れたら、立ち止まったり休憩しても大丈夫ですよ。