人前だとミスばかり…緊張しやすいあなたへ伝えたいこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また失敗してしまった…」
「どうしていつも、うまくできないんだろう」
そんなふうに感じることは、ありますか?
人前で何かを話したり、発表したり、誰かに見られている場面になると、どうしてもうまくできなくなってしまったり…。
手が震えたり、頭が真っ白になったりして、終わったあとにひとりで落ち込んでしまったり…。
「私、またダメだったな」
「緊張しすぎて、何やってるんだろう」
…そうやって、自分を責めてしまうことがあるかもしれませんね。
今日は、そんな緊張しやすいあなたへ、メッセージを届けたいと思います。
緊張しやすいのは「弱さ」ではありません
人前で緊張してしまうのは、決して「心が弱いから」ではありません。
それは、あなたが真剣に向き合っている証拠。
「失敗したくない」「ちゃんとやりたい」という気持ちが強いからこそ、うまくいくかどうかが怖くなるのです。
さらに、過去に人前で失敗した経験や、誰かに否定された記憶があると、体が自然と「また同じことが起きるかも」と身構えてしまうこともあります。
つまり緊張とは、「あなた自身を守るための反応」でもあるのです。
緊張によってミスをすると、「やっぱり私はダメだ」と感じてしまいがちです。
でも、本当はミスをしたからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
むしろ、「ミスしても挑戦しよう」としていること。
それ自体が素敵だと、私は思います。
たとえば、誰かの前でうまく話せなかったとしても、それでもそこで踏みとどまり、やろうとしたこと自体が、とても大切な一歩です。
「緊張する私」を否定せず受け止める
緊張をなくすことは、実はとても難しいことです。
それどころか脳の習性上、「緊張してはいけない」と思うほど、緊張は強くなってしまいます。
だからこそ大切なのは、緊張してしまう自分を責めるのではなく、「緊張しているね」と認めてあげること。
たとえばこんな風に、自分に声をかけてみてください。
「今、ちょっと怖いんだね」
「大丈夫。緊張しても、あなたはちゃんとやれてるよ」
そんなふうに自分の気持ちを否定せず、そっと寄り添ってあげることで、心は少しずつ落ち着いていきます。
「わかってくれる人がいる」「わかってくれる人がそばにいる」というのは、想像以上に心強いことなのです。身近に「そんな人がいない」と思うなら、なおさら「自分が自分の味方」になって、自分のそばにいてあげてくださいね。
小さな準備が「安心」をつくる
緊張を完全になくすことはできなくても、「安心できる材料」を増やすことはできます。
たとえば…
・発表や会話の前に、頭の中でゆっくり深呼吸をしてみる
・家で一人でリハーサルをしてみる
・できたことをノートに書き出して「安心メモ」を作る
こうした小さな積み重ねが、あなたの中に「大丈夫かもしれない」という感覚を育ててくれます。
緊張しやすい人は、まじめでがんばり屋さんが多いものです。
「迷惑をかけたくない」「こんなこと言ったら恥ずかしい」と思って、誰にも相談できずに抱えこんでしまう方も少なくありません。
でも、本当は――
「大丈夫だったよ」と言ってくれる人が一人いるだけで、心の重さはずいぶん変わるのです。
あなたの緊張や不安は、あなたひとりのせいではありません。
安心できる誰かに、自分の気持ちを少しずつ話していくことで、「私は私で大丈夫」と思える日が、きっと少しずつ増えていきます。
人前で緊張してしまう。
それでも「やってみよう」と思えるあなたは、本当に素晴らしい人です。
この記事を読んでくれていること。
それ自体も「やってみよう」という行動の1つなんですよ。
他の人が簡単にできているように見えると焦るかもしれませんが、
あなたはあなたのペースで、一歩ずつ進んでいます。
あなたが「緊張しやすい私」ごと、まるごと認めてあげられる日が来るように。
どうか、そんな自分を責めずに、優しく見守ってあげてくださいね。