何度も燃え尽きてしまうあなたへ:心のエネルギーが足りなくなったときの過ごし方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
・「よし、今度こそ頑張ろう」と思っても、思ったように動けない。
・「また燃え尽きてしまった…」と、自分にがっかりしてしまう。
・頑張ったあとに、なぜか何もやる気が起きなくなってしまう。
そんなふうに、何度もエネルギー切れを繰り返してしまう自分に、戸惑ったり、責めてしまったりしていませんか?
今日の記事は、「やる気が出ない」「すぐ疲れてしまう」と感じているあなたに伝えたいことです。
やる気が出ないのは「甘え」ではありません
まず初めに伝えたいのは、
心のエネルギーが尽きてしまうことは、誰にでもある自然なことだということです。
「頑張らなきゃ」
「もっとやらなきゃ」
…そんなふうに自分を奮い立たせてきた人ほど、ふと気が抜けたときに、一気にエネルギーが底をついてしまうことがあります。
それは、「意志が弱い」とか「怠けてる」からではありません。
むしろそれだけ、あなたが一生懸命に生きてきた証なんです。
燃え尽きてしまう心のしくみ
心がエネルギー切れになる背景には、いくつかの要因があります。
たとえば…
・頑張りが“当たり前”になっていて、自分をねぎらう機会がない
・小さな疲れやストレスを、知らず知らずのうちに溜め込んでいる
・感情を我慢しすぎて、内側で静かにエネルギーを消耗している
・「まだ足りない」「もっとできるはず」と、自分に厳しすぎる
※周囲の人やその環境が「あなたに厳しすぎる」ケースもあります
こうした日々が続くと、心のエネルギータンクはじわじわと空っぽになっていきます。
だから、「やる気が出ない」自分を責めるのではなく、
「疲れてるんだね」「疲れた=頑張った」と気づいてあげることが、まずは何よりも大切です。
エネルギーが足りないときの過ごし方
やる気が出ないときに、「やる気を出そう!」と無理に気合いで立て直そうとすると、かえって心はもっと疲れてしまいます。
だからこそ、まずは「元気をためる」ことに意識を向けてみましょう。
ここでは、心のエネルギーをそっと回復させるためのヒントを3つお伝えします。
心配しなくても大丈夫。
燃え尽きてしまうほど頑張れるあなたには、「頑張る力」がちゃんとあります。
慌てなくても、焦らなくても…元気さえ回復すれば、また行動できるようになります。
① 「しなきゃ」を一時停止してみる
・やらなきゃいけない
・サボっちゃいけない
・ちゃんとしなきゃダメ
こうした“ねばならない”が、心の負担になっていませんか?
まずは一度、そういった言葉を心の中でそっと止めてみましょう。
「今日は何もしない日でもいい」
「疲れている自分を優先していい」
そんなふうに、“やらない自分”に許可を出してあげることで、心は少しずつ落ち着いていきます。
② 「何もしない時間」を意識的に作る
エネルギーが切れているときは、回復のために“静かな時間”が必要です。
・ただぼーっとする
・空を眺める
・好きな飲み物をゆっくり味わう
・音楽や自然の音に身をゆだねる
これらは、一見「何もしていないように見える行為」ですが、実は心にとっての栄養補給のような時間です。
「がんばらない時間」も、ちゃんと意味があることなんです。
③ 「小さな快」を積み重ねる
心のエネルギーが空っぽのとき、いきなり大きな目標に向かうのはしんどいもの。
そんなときは、「これなら少し嬉しい」「ちょっと心地いい」と感じることを、ほんの少しだけやってみてください。
・洗いたてのタオルに顔をうずめる
・好きな香りをかぐ
・ふわふわの毛布にくるまって深呼吸する
・推しの動画を見る
そうやって、「小さな快」の積み重ねで、心のタンクに少しずつエネルギーを戻していく感覚を育てていきましょう。
また頑張れる日は、きっとくる
「前みたいに頑張れない」
「やる気が戻らない自分がイヤだ」
そんなふうに感じているあなたは、それだけ真面目に、まっすぐに生きてきた人です。
何度も燃え尽きてしまうのは、
「あなたにやる気がないから」ではなく、「もう少し、やさしく生きる必要があるよ」という心からのメッセージなのかもしれません。
やる気は、追いかけてもなかなか出てこないもの。
でも、心がやわらかく整ったとき、ふと戻ってきてくれることもあります。
まずは、「動けない私も、生きてるだけで十分がんばってる」と認めてあげてくださいね。
焦らなくて大丈夫。
あなたのペースで、またゆっくりと、心の灯りをともしていきましょう。