「気を遣いすぎて疲れてしまう」あなたへ ~気を遣わない、という気遣い
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日のメッセージは、「つい人に気を遣ってしまう」というあなたに向けてお届けします。
※なお今回のブログ内容は、文字を読むのもしんどい……というあなたのために、【>>音声配信サイトVoicy】でも音声収録しています。
誰かに気を遣うのがダメなのではありません。
誰かに気を遣えるのはあなたの良さですし、人としても素敵なことです。
これまでに、気遣い上手のあなたに救われた人もたくさんいるはずです。
でも、気を遣いすぎると、とても疲れてしまいますよね。
誰かといる時は笑顔を心掛けているけれど、家に帰ってひとりになるとぐったり……という人も多いのではと思います。
誰かに気を遣いすぎて疲れてしまうのなら、今よりほんの少し「気遣い」を減らしてみませんか?
「気を遣わないようになりたい」「気にしないようになりたい」とおっしゃる方は多いのですが、今まで気を遣いすぎてきた人が急に気遣いを一切辞めるのはとても難しいものです。
例えるなら、部屋の中でアラームが鳴り響いている時に、「アラームを気にしないでおこう」というようなもの。気づいてしまうし、分かってしまうからこそ、「気にしない」「やらない」が大変なこともあります。
気遣いできる人、気遣いが苦手な人
あなたのような「気を遣いすぎて疲れてしまうこと」に悩む人がいる一方で、世の中には「人に気を遣えない」「気が利かない自分を変えたい」と悩む人がたくさんいます。
友達と5人で、ランチに行った場面をイメージしてみてください。
つい気を使いすぎしまう人というのは、場の雰囲気をよくするために笑顔を心掛けたり、みんなの料理を取り分けたり、バランスよく話をふったり、飲物が空になっていたら声をかけたり……周囲の空気を読んで気を利かせられるタイプの人が多いです。
このような場面においては必ず、「何もしない人」が出てきます。
気づかいができる人から見ると、自分から動かない人は「気が利かない」ように見えるかもしれません。
周囲の気が利かないから、自分が動くしかない……そのように感じることもあるかもしれません。
でも実は、この「何もしない人」の中には、本当に気が利かない人だけでなく、気を利かせたいのに上手く行動できない人がいます。
あなたのように気遣いできてしまうから疲れてしまう人もいれば、気遣いがうまくできない自分に落ち込んでいる人もいるというわけです。
気遣い上手だからこそ出来る「気を遣わない」という気遣い
だからこそ「つい気を遣ってしまうあなた」におすすめしたいのが、「気を遣わないという気遣い」なのです。
この方法のポイントは、「あえて気を遣わない」ことです。
相手が求めているものは分かるし、何をすべきなのかもわかっているけれど、「だからこそあえて気を遣わない」ことで、気遣いを「ほかの誰か」に譲ってみるのです。
「気遣いを辞める」と思うと、できるのにやらないという罪悪感が出ることがありますから、「気遣いを他の誰かに譲ってあげる」と考えてみましょう。
気遣いできるのは、あなたの優しさです。
でも時には「気づかいを誰かに譲る」というのも、「気遣いできずに悩んでいる人」にとっては優しさとなることがあります。
気遣い上手のあなたが、ほんの少し気づかいを減らしたところで困る人はいませんし、気遣いを辞めたところで誰かを傷つけてしまうことはありません。大丈夫ですよ。
気遣いしないことに罪悪感が出そうなら、「気遣いポジションを誰かに譲ってあげた」と思ってみてくださいね。
気遣いできるのは、あなたの良さであり、あなたのスキルの1つです。
だからこそ、気遣いというスキルを「いつ、誰に、どんな時に使うのか」を選んでいきましょう。
「出来るからやらなければいけない」と思ってしまうと、あなたが疲れてしまいますから。
毎日疲れてしんどいと感じるのなら、少しずつあなたの負担を減らす方法を試してみてくださいね。