「頑張っても意味ないかも…」頑張りたいのに、動けない…そんな自分を責めてしまうあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、「頑張りたいのに頑張れない」という状態についてお話ししたいと思います。
「こうなりたい」
「前に進みたい」
そんな理想はあるのに、いざ行動しようとすると体が動かない。
気持ちはあるのに、エネルギーがついてこない。
そしてまた、「動けなかった自分」を責めて、落ち込んでしまう。
…そんな日々に、心が疲れ切ってしまう人が増えています。
今の時期は、新しい環境や人間関係、季節の変化に心も体も知らず知らずのうちにストレスを受けています。
特に、年度始めや生活の変化が落ち着くこの時期には、「張りつめていた緊張がゆるむ反動」で、一気に疲れが表面化しやすいのです。
生活に変化がないという人でも、
日照時間や気温の変化に体がついていかず、「なんとなく気力が出ない」「ぼんやりしてしまう」と感じる方も多くなります。
つまり、この時期に“動けない自分”を責める必要はまったくないということ。
心と体が「ちょっと休ませて」と言っているだけかもしれません。
「頑張れない」のは弱いからじゃない
「やる気がないだけ」
「甘えてるだけ」
動きたいのに動けない時。
そんなふうに、自分を責めてしまうことはありますか?
誰かからこのような言葉を言われてしまったり、「言われるような気がする」という人もいるかもしれませんね。
でも実は、「動けない」と感じてしまうとき、その裏側では、脳と心が“頑張れない理由”をきちんと持っていることが多いんです。
脳は“変化”よりも“安全”を選ぶ
私たちの脳は、「安心・安定」を最優先にして動いています。
たとえ今の生活がつらかったとしても、そこに“慣れている”という安心感があると、脳は「このままでいよう」とする傾向があるんです。
だから…
・新しいことに挑戦しようとすると不安になる
・理想に向かうほど、「どうせ無理」とブレーキがかかる
・少しでも失敗を想像すると、頭が動きを止める
これらは決してあなたがダメだからではなく、“脳があなたを守ろうとしている反応”なのかもしれません。
過去の経験が「期待すること」を怖がらせる
「どうせまたうまくいかない」
「期待して裏切られるくらいなら、最初から期待しない方が楽」
そんな気持ちが出てくる背景には、過去にがんばった結果、つらい思いをした経験が影響していることもあります。
・努力が報われなかった
・結果が出なかった
・誰にも認めてもらえなかった
・期待したぶんだけ、傷ついた
こうした記憶があると、心は「もうあんな思いはしたくない」と学習してしまいます。
だからこそ、がんばろうとするたびに、どこかで“諦め”が顔を出すのです。
心を守るために、無意識にそうなることもあります。
動けない自分を「責めなくていい」理由
動けないときは、あなたの心と体が「まだ休みが必要です」と伝えているサインかもしれません。
何かを始めようとしても気力が湧かないとき、それは「怠けている」のではなく、“動かない方がいいタイミング”である可能性だってあるんです。
特に、心が疲れているときは、行動よりもまず「回復」が必要なときもあります。
そんな時期に無理やり走り出そうとすると、逆にもっと深く疲弊してしまうこともあるからこそ、
“いま動けない自分”を責めるより、そっと休ませてあげることが大切なんです。
それでも、もし動きたくなったら
「少しでも前に進みたい」
そう感じられる日がきたときは、ほんの小さな一歩だけを意識してみてください。
・10分だけ、理想の未来についてノートに書く
・やりたいことを“やらない前提”でリストアップしてみる
・起きて着替える、それだけでも行動です
行動力って、いつも大きな力じゃなくていいんです。
「自分を動かした」実感を、少しだけ感じられること。
「やらなきゃ」でなくて、「やりたい」「したい」と心から思えること。
それが、次の小さな一歩を支えてくれます。
最後に
「どうせ頑張っても報われない」
「頑張りたいのに、動けない」
そんな自分を責めたくなる日が、あるかもしれません。
でも、それでもあなたは、
「変わりたい」「前に進みたい」と感じているから、この記事に辿り着いてくれたのではないでしょうか。
動けないことは、あなたの弱さではありません。
諦めてしまいそうな気持ちの中にも、
「本当はあきらめたくない」という、あなたの大切な気持ちが眠っているのだと思います。
焦らなくて大丈夫。
止まっている時間にも、心は静かに整っていきます。
いつかまた動きたくなったときのために、
いまの自分を、責めずにそっと抱きしめてあげてくださいね。
あなたの歩みが、やさしく再び始まっていきますように。そしてそのために、今は安心して休めますように。