「母の日」がつらいと感じるあなたへ 〜「子どもの頃のつらい記憶」と向き合う
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
お花屋さんの前を通ったとき、テレビCMを見たとき、ネットショッピングをしているとき、SNSの投稿を開いたとき…。
5月になると、街のあちこちで「母の日」という言葉を目にするようになりますね。
「母の日」という言葉に胸がときめきワクワクする人もいれば、
どこか心がザワザワして「なんだかしんどい…」と感じる人もます。
まず初めにお伝えしたいのは、「母の日」にしんどさを感じるとしても、まったくダメなことではないということ。
人として冷たいとか、そういうことでもありません。
「ありがとう」を伝える日なのに…
「ありがとうを思えない」
「どうしても嫌な記憶が忘れられない」
「母の日が苦手。嫌い」
そんなふうに感じてしまうのは、あなたが冷たいからでも、未熟だからでもありません。
あなたの中にある、大切な「記憶」と「感情」が、そっと顔を出しているだけなんです。
心と体はちゃんと覚えている
眠れなくなったり、イライラしたり、涙が止まらなかったり、体の調子が悪くなったり…。
たとえ何年も前、何十年も前のことであっても、心の痛みは自然と消えてなくなるものではありません。
無理に忘れようとしても、身体のどこかに残っていたり、ふとした瞬間に思い出されたりすることがあります。
でもそれは、あなたが弱いからではありません。
これまでずっと、見ないふりをしてきた気持ちが「ここにいるよ」と静かに訴えているのかもしれません。
「母の日が苦しい」と感じるとしても、あなたは決しておかしくなんてありません。
「苦しい」と感じるようなことが、過去にあったということ。
そんな過去を抱えながらも、ずっとがんばってきたということ。
その強さが今はまだ、
「もう少しだけ、休みたい」「今は、まだしんどい」と知らせてくれているのかもしれませんね。
今は、自分の心にそっと寄り添うとき
まわりが「感謝する日」だからといって、あなたまでその通りに過ごさなければいけないわけではありません。
母の日の感じ方は、人それぞれ。
どんな感情も、あなたの中から湧いてきた「本物の気持ち」です。
だから、どうか無理をしないでくださいね。
しんどいなら、SNSを閉じるのもひとつの方法。
静かな音楽を聴いたり、好きな香りを楽しんだり、自分にやさしい時間を過ごしてみてください。
それでもやっぱりモヤモヤが消えなければ、「SNSで自分と似た気持ちの人」を見つけるのもひとつです。
「私だけじゃない」という心強さは、あなたの心にそっと寄り添ってくれるかもしれません。
この気持ちは、一生続くわけではありません
今、胸が苦しくても――
その気持ちは、ずっとこのまま続くわけではありません。
少しずつ、自分の心に気づいて、いたわって、やさしく声をかけてあげる。
そんな小さな積み重ねの中で、痛みはすこしずつ和らいでいきます。
ある日ふと、「前より少し楽かも」と感じられる瞬間がやってきます。
それはきっと、あなたがあなた自身と、丁寧に向き合ってきた証。
癒しは、いきなり訪れるものではありません。
けれど、「この気持ちを大事にしよう」と思うその一歩から、静かに始まっていくのです。
どんな気持ちも、そのままで大丈夫。
今はうまく言葉にできなくても、「しんどい」と感じることが、あなたの心の声です。
その声に耳を傾けることが、回復のはじまり。
そしてその一歩は、決してひとりで踏み出さなくていいんです。
つらいときは、誰かの力を借りても大丈夫。
ひとりで向き合うには辛すぎる時は、Pocheメールカウンセリングも、「誰かの力」の1つだと思い出してくださいね。
あなたの歩みが、やわらかくあたたかな方へ向かっていけますように。