みんなは幸せそうなのに、私だけが…と思ってしまうあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「どうして私だけ、こんなに苦しいんだろう」
「周りは楽しそうなのに…」
「私だけうまくいっていない気がする」
そんなふうに感じてしまうこと、ありませんか?
頭では「比べても仕方ない」「人それぞれだよね」と分かっていても、心がついてこない時ってありますよね。
今日はそんなあなたに、静かにそっと寄り添うような気持ちで、この文章をお届けできたらと思っています。
「幸せそうな人」を見てつらくなるとき
SNSを開いたとき。
職場で人の話を聞いたとき。
街を歩いていて、ふと誰かの笑顔を見かけたとき。
「みんな、幸せそうだな」
「それに比べて、私って…」
そんなふうに感じてしまうこと、ありませんか?
そのたびに、焦ったり、情けなくなったり、何とも言えない無力感に襲われたり…。
でもね、そう感じてしまうのは、あなたが「弱いから」でも、「人と比べるクセがあるから」でもありません。
それだけ、ずっとがんばってきたから。
精一杯、生きてきたから。
だからこそ、心に余裕がなくなってきたことに気づいて、苦しくなってしまうんです。
「頑張りすぎた心」が出しているサイン
頑張ることが当たり前。
我慢することが普通。
頼らず、自分でなんとかするのが美徳。
…そんなふうに、自分の願いや想いをずっと後回しにしてきたのではないでしょうか。
そうしていると、幸せを感じにくくなってしまうことがあります。
その理由は、大きく3つあります。
1.「感じる力」が鈍くなってしまう
人の心には、本来「うれしい」「安心」「しんどい」「悲しい」など、いろいろな感情をキャッチする“心のセンサー”があります。
でも、ずっと我慢ばかりしていると、そのセンサーが疲れてしまうのです。
たとえば、怒られないように感情を押し殺す癖がつくと、「怒り」だけでなく「喜び」や「嬉しさ」も感じづらくなってしまいます。
それは心の防御反応のようなもの。
でも結果として、喜びや幸せの感度まで、鈍ってしまうんです。
2. 自分の価値を小さく見積もってしまう
どんなに頑張っても認められなかったり、我慢しても報われなかった経験が続くと、
「私は幸せになる資格なんてないのかも」
そんなふうに、無意識に思い込んでしまうことがあります。
すると、どんなに小さな幸せが訪れても——
「どうせ一時的なものだし…」
「たまたまでしょ」と、
それを素直に受け取ることにブレーキがかかってしまうのです。
3. 「自分が何を望んでいるのか」が、わからなくなる
いつも人の顔色をうかがって、誰かの期待に応えようとばかりしていると、
「自分は本当はどうしたいのか」が、わからなくなってしまうことがあります。
幸せっは、自分の「こうありたい」「こうしたい」という気持ちとつながっているもの。
でもその“自分の気持ち”が見えなくなると、幸せの感覚もぼんやりして、感じにくくなってしまうんです。
だからこそ、大切なのは…
「感じることを、自分に許してあげること」
「小さな願いに耳を傾けてみること」
そうやって、自分の感覚を少しずつ取り戻していくことで、
心のセンサーはまた、やさしく反応し始めてくれるようになります。
それは決して急がなくて大丈夫。
長く我慢してきたぶん、ゆっくりとほぐしていけたらいいのです。
幸せは、特別な出来事や大きな成功の中にだけあるわけじゃありません。
たとえば、
・朝、窓を開けたときの空気がちょっと気持ちよかった
・好きな音楽を聴いて、ふっと肩の力が抜けた
・コンビニで見つけた新作スイーツが、ちょっと嬉しかった
そんな、ほんの小さな「いいな」「ほっとしたな」という瞬間を、ひとつずつ拾っていくこと。
それが、疲れて鈍くなっていた「幸せのセンサー」を、少しずつ取り戻していくための、大切なステップになります。
一人で背負わなくて大丈夫
「それくらい、自分でなんとかしないと」
「もっと頑張ってる人もいるんだから」
そんなふうに自分を励ましながら、毎日を必死で生きているあなたへ。
でもね、心の痛みは——
ひとりで抱え続けるには、あまりにも重たすぎることもあるんです。
「本当は、もっと楽に生きたい」
「本当は、私だって幸せになりたい」
その願いは、誰かに許してもらう必要も、遠慮する必要もありません。
あなたが幸せになっても、誰も困らないんです。
むしろ、あなたが穏やかに笑っていられることが、きっと誰かの希望になります。
だから、ほんの少しずつでいいんです。
「私はこのままでも、大丈夫」
そう思える時間が少しずつでも、増えていきますように。この記事が、その一つのきっかけになりますように。
あなたのペースで、ゆっくりで大丈夫。
その歩みが、いつか「ちゃんと幸せを感じられる日」につながっていますように。