先延ばし癖に悩むあなたへ:なぜか手がつかない…先延ばしの理由と、心が動き出す小さな工夫
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
- やらなきゃいけないことがあるのに、つい後回しにしてしまう…
- 「しよう」と思いながら、もう何週間も経ってしまった…
そんな時、「また先延ばししちゃった」と、自分を責めてしまうことはありませんか?
- 「もっと早くやればよかったのに」
- 「私はなんてダメなんだろう」
- 「みんな普通にできてるのに」
そんなふうに感じてしまうあなたは、きっと真面目で、責任感のある方なのだと思います。
でも、そんなあなただからこそ…
どうか少し立ち止まって、自分のことを責める前に、こんなふうに考えてみてほしいのです。
「先延ばししても問題ないことも、案外ある」と。
事実、先延ばしに悩みながらも、あなたは今日まで生きてきました。
「やらなきゃ」と思いつつ「やらないまま」でも、なんとかなったことも案外あったのではないでしょうか。
私たちは、「すぐにやることが正しい」という思い込みに縛られがちです。
でも、実際には、あとでやっても間に合うこと、やらなくても困らないこともたくさんあります。
その日の気分や体調によって、「今は無理だな」「やる気が出ないな」と感じることだって、自然な反応です。
そんなときは、自分を責める代わりに、そっと自分の内側に問いかけてみてください。
「私は、なんでこれをやりたくないのかな?」
「私は、何が嫌なんだろう?」
脳は“避けたい理由”があるときブレーキをかける
脳科学の観点から見ると、「先延ばし」は自己防衛反応のひとつです。
- 失敗したらどうしよう
- 面倒くさい
- 意味があるように思えない
そんな「不快」を避けようと、脳がそっとブレーキをかけているのです。
だから、「どうしてできないの?」ではなく、
「何が気になっているんだろう?」
「何が不安なんだろう?」
そんなふうに、自分の心に耳を澄ませてみることがとても大切です。
それでも「やらなきゃいけない」ときのやさしい工夫
「やらなきゃいけないことも案外ある」と言われて、「そうだな」と納得できればもちろんOKです。
でも…
中には「先延ばしできないこともある」「先延ばしすると怒られるし…」という方も、いらっしゃるのではと思います。
先延ばしが重なって、日常生活に支障が出てしまうときには、やさしい工夫で自分をサポートしてあげましょう。
1. 「やらなきゃ」より「やりたくなる」工夫を
・お気に入りの音楽を流す
・やる前に好きなお茶を淹れる
・終わったらごほうびにスイーツを用意する
“楽しい”や“気持ちいい”を取り入れると、脳が自然と「やってみようかな」と動きやすくなります。
2. 「思い出せる仕組み」をつくる
「なんでかわからないけど、気づいたら後回しにしてた…」というときは、“やらなきゃ”を思い出せる仕組みを取り入れてみましょう。
・リマインダーをスマホに入れる
・目に入る場所にメモを書く
・誰かに「やるって言ってみる」
「絶対にやるしかない」仕組みに頼るのではなく、「やれるきっかけを増やす」視点で考えると、心も少し楽になります。
3. 「5分だけ」やってみる
「全部やらなきゃ」と思うと億劫になりますが、「5分だけやってみよう」と思えば、取りかかりやすくなります。
たとえ少ししか進まなくても、「やれた」という感覚は、次につながる力になります。
スタンプカード形式のように、「5分やったら○を1こつける」「○が10個貯まったら、ご褒美を用意する」など、楽しみを用意するのもおすすめです。
「こんなにハードルが低くていいの?5分じゃ終わらないじゃない」と思われるかもしれません。
でも、ゲームでさえ日々のログインボーナスがあるのです。
それなら「やりたくないこと」を5分やった自分に、「ボーナス(プレゼント)」をあげてもいいじゃないか。そんなふうに捉えてみるのも1つです。
あなたの心が安心して動けるタイミングが、きっとある
先延ばしは、ダメなことではありません。
むしろ、心や体の声に耳を傾けている証でもあります。
だからどうか、焦らないでください。
無理にやる気を奮い立たせなくても、ちょっとした工夫や小さなきっかけで、気持ちが動き出すこともあるのです。
「私ってダメだな」と思ったその日こそ、
「今日もちゃんと感じられてるんだな」と、自分を認めてあげられる日になりますように。
自分を信じてくれる人と、自分を信じてくれない人。
どうせなら、どちらのお願いを聞きたいと思いますか?
どちらのために頑張りたいと思いますか?
きっと「信じてくれる人」なのではと思います。
実はこれ、自分自身にも当てはまります。
自分を信じて認めてあげることが、「自分のために行動する」「先延ばししなくなる」1番の近道だったりします。
今日から、少しずつ
だからこそ、今日から少しずつでいいので、
「できなくても大丈夫」
「私はちゃんと頑張ってる」
そんなふうに、自分にやさしいまなざしを向けてあげてください。
自分を信じられるようになると、不思議と少しずつ、心が前に動き出します。
「またやってみようかな」
そんな気持ちが芽生えたとき、それはあなたの中にある力がちゃんと動き出しているサイン。
大丈夫。あなたには、前に進む力がきっとあります。
あせらず、やさしく、自分のペースで歩いていきましょう。