「話しても伝わらない」そんな苦しさを抱えるあなたへ 情緒的ネグレクトに気づいたとき
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こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
何かを話しても「ふーん」で流されてしまったり、自分の気持ちを伝えても「考えすぎじゃない?」と軽くあしらわれてしまう。
一緒に過ごしているはずなのに、「私、ここにいなくていいのかな?」と感じる関係。
「ちゃんと話しているのに、通じ合っていない気がする」
「心がどこか置き去りにされたような感覚がある」
……そんな経験、ありませんか?
今回は、職場や友人関係の中で起こりやすい情緒的ネグレクトについて、そっと寄り添いながら、一緒に考えていきたいと思います。
情緒的ネグレクトとは?
情緒的ネグレクトとは、「感情が受け取られないこと」ことを指します。
「ネグレクト」というと、育児放棄や虐待など、子どもの頃の親子関係を思い浮かべるかもしれません。
でも実は、情緒的ネグレクトは大人同士の関係の中でも起こります。
たとえば、このような状態です。
- そばにいるのに、気持ちを受け取ってもらえない
- 話しても、共感や理解が返ってこない
- 心配や落ち込みを伝えても、「そんなことで?」と軽く流される
- 話すたびに、どこか虚しさや孤独が残る
- 自分なんていてもいなくても良いのでは、という不安が膨らむ
共通点は、「感情のやりとり」が置き去りにされている状態だということ。
これは、物理的には一緒にいても、心がつながっていない関係に生じやすいものです。
なぜ職場や友人関係で情緒的ネグレクトが起こるのか
職場や友人関係では、「感情を見せること=甘えやワガママ」だと思われがちです。
特に、「仕事に私情を持ち込まない」「明るくしていなきゃ」と無理をしている人ほど、心の声を受け止めてもらえない状況に、誰にも言えないつらさを抱えてしまいます。
また、友人関係においても、「相談していいのかな…」「嫌われたくないな」と思ってしまい、本音を言えずに関係を保つことがあります。
だけど心のどこかで、寂しさが積もっていく──
そんなふうに、関係を壊さないために我慢を重ねた結果、心がひとりぼっちになってしまうのです。
情緒的ネグレクトに気づいたあなたへ
「話しても伝わらない」と感じたとき。
多くの人は「自分の伝え方が悪かったのかな」「こんなことで傷つく私が変なのかな」と、自分を責めてしまいがちです。
特に、情緒的ネグレクトが長く続いていると、そうした考え方が当たり前になってしまうこともあります。
「どうせ伝わらない」「私の感じ方のほうが間違っている」と、自分の感情そのものを否定するクセがついてしまうのです。
では、そんな状態になってしまった時、どう自分の心を守っていくのか……
ここでは「心を守る3つのヒント」について、お伝えしていきますね。
自分の心を守る3つのヒント
① 「わかってくれない人もいる」と知る
残念ながら、どんなに誠実に伝えても、感情を受け取れない人もいます。
それは、あなたの価値や伝え方の問題ではなく、相手の「受け取り力」によるものです。
「わかってもらえなかったこと」と「私が悪いこと」はイコールではありません。
② 本音を話せる相手を見つける・育てる
すぐに誰かを見つけるのは難しいかもしれません。
でも、少しずつ「話しても大丈夫かな」と思える人との関係を育てていくことは可能です。
信頼は、一歩ずつ時間をかけて育まれていくもの。焦らなくて大丈夫です。
そんな人いないと思えば、Pocheメールカウンセリングを「本音を話せる場所」「本音を言える相手」として使ってみてくださいね。
③ 感情を“否定せずに書き出す”だけでも効果あり
「こんなことでモヤモヤするなんて」と思わずに、まずは紙やスマホのメモに、その気持ちを書き出してみましょう。
誰かに受け止めてもらえなかったとしても、あなたがあなたの感情を受け止めてあげることが、心の回復にはとても大切です。
書き出すことで、出来事や気持ちを「第三者」の視点から見る効果もあります。
「あれ、これ私おかしくないよね?」
「これは、さすがに相手がひどい」
そんなふうに「自分のせいではないこと」が見つかることもあります。
相手に伝えるか悩んだ時に考えてほしいこと
「わかってもらえない気がするけれど、それでも伝えたほうがいいのかな…」
そんなふうに迷ったときは、あなたの気持ちと関係性のバランスを見つめ直すタイミングかもしれません。
無理に伝えなくてもいいこともありますし、伝えることで心が軽くなることもあります。
ここでは、その判断のためのヒントをお伝えします。
伝えるときのポイント
- 自分の気持ちを「責め口調」ではなく「私はこう感じた」という形で伝える
例:「最近ちょっと寂しさを感じていて、もう少し話を聞いてもらえると嬉しいな」 - タイミングを選ぶ
忙しいときや相手の気持ちが整っていないときより、落ち着いて話せるときがベスト。 - 相手に期待しすぎず、自分のために話す
「理解される」よりも「自分が素直に話せたかどうか」に意識を向けると、傷つきにくくなります。
伝えることのメリット
- 本音が少しずつ言えるようになり、自分との信頼関係が深まる
- 相手との関係が見直され、距離感が整う
- 誰かに気持ちを共有できたという安心感が生まれる
伝えることのデメリット
- 相手によっては「そんなつもりなかった」と反発されることもある
- 気まずくなってしまうことへの不安や、距離が生まれる可能性
- 理解されなかったときに、かえって傷つくことがある
大切なのは、そのときのあなたが「これが今の私にとっていちばん安心できる」と感じられる方法を選ぶことです。
一人ではどうしたら良いかわからないという時は、いつでもここに相談できる場所があるということも思い出していただけると嬉しいです。一緒に考えていきましょう。
い
最後に
人といても寂しいと感じるのは、それだけ「つながりを大切にしたい」と願っている証です。
「話しても伝わらない」と感じた痛みの裏には、伝えたい想いがちゃんとあったということ。
どうかその気持ちを、無かったことにしないでください。
そしてもし、わかってくれない人がいるなら…
これ以上自分を責めてしまわないように、そっと距離を取るという選択肢もあっていいのです。
今はまだ、心の中でその気持ちを優しく抱いてあげるだけでも十分です。