『やさしさ』が『しんどさ』に変わるとき—影響されやすい人が見直したい人間関係のこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「相手の機嫌が悪いと、自分まで落ち込んでしまう」
「誰かの言葉にすぐ振り回されて、心がざわざわする」
そんなふうに、人の感情に強く影響されてしまう自分に、疲れてしまうことはありませんか?
「もっと人と心地よくつながりたいのに」
「でも、気づけばいつも相手のペースに飲まれている」
…このバランスの難しさに、ひとりで悩んでいる方は少なくありません。
相談事例:「優しさ」が「しんどさ」に変わる
『やさしさ』が『しんどさ』に変わるとき——
影響されやすい人が見直したい人間関係のこと
Nさん(40代・男性)は、職場でも家庭でも「人に合わせるのが当たり前」になっていました。
「相手が不機嫌そうだと、自分に原因があるのではないかと気にしてしまい、機嫌を取ろうと無理をしてしまうんです…。そんなに気を遣わなくていいよ、と言われることもあります。」
Nさんのように優しくて、空気が読める人ほど、こうした“感情の巻き込まれ”に苦しみやすい傾向があります。
これは決して悪いことではなく、「良さ」です。
でも…その「良さ」ゆえに、他人の感情が自分の中にダイレクトに入ってきたり、相手の感情が気になりすぎて「自分のこと」に目が向かなくなってしまうことがあります。
Nさんも、その一人でした。
「そんな自分を変えなければ」
「今の自分はダメだ」
そのように感じていたNさんですが、「人のことを気遣えるのは、Nさんの良さでもある」ということを伝えました。「無理に合わせなくても、関係は壊れないことがあるんですね」とNさんは少し照れくさそうに言いました。
そこからは、「良さを変えなければ」と思うのではなく、「良さ」を残したままラクになる方法を一緒に探していくことにしました。
カウンセリングでお話を重ねる中で、Nさんは少しずつ「相手に気を遣いすぎていたこと」に気づいていきました。
「自分が我慢すればうまくいく」……そう思い込んできた過去の人間関係が、今の“つながりのパターン”を作っていたのです。
もちろんそれは、Nさんのせいではありません。
「つながること」=「我慢すること」になっていませんか?
人と関わることがしんどく感じるとき、多くの方は「自分が未熟だから」「もっと気にしないようにしなきゃ」と、自分を責めがちです。
でも、もしかすると本当は——
“どんな人と、どんなふうに関わるか”という部分に、無理があっただけなのかもしれません。
「無理していないかどうか」を知るための指標は、3つあります。
・一緒にいると落ち着く人か?
・自分の話もきちんと聞いてくれる人か?
・気を遣いすぎずにいられる関係か?
これらの問いに「YES」が多い相手は、きっとあなたにとって“安心できるつながり”のはずです。
逆に、「なんだか疲れる」「本音を言えない」と感じる人とは、少し距離を取ってみても大丈夫なのかもしれませんね。
なぜ、振り回されやすくなるのか
ここまで読んでみて、「じゃあ、なぜ私はこんなに影響されやすいんだろう?」「影響されにくい人もいるのに」と感じる人もいるかもしれませんね。
そう感じたことがある方へ、少しだけその背景をお伝えします。
感情に振り回されやすい背景には、「過去の経験」や「自己信頼の弱さ」が関係していることがあります。
たとえば——
・子どもの頃から「空気を読んで動く」ことを求められていた
・本音を出すと怒られたり、嫌われたりした経験がある
・「いい人」でいないと、愛されないと感じていた
こうした体験は、「自分よりも他人を優先するクセ」につながりやすく、気づけば“つながる=我慢”という関係になってしまうのです。
でもそれは、あなたの優しさがゆえ。
責めるべきことではなく、むしろ守ってきた証でもあるのです。
ひとりで変えるのは難しいからこそ
自分の「つながりのパターン」を変えるのは、簡単ではありません。とくに、それが長年染みついた“当たり前”であればあるほど…。
だからこそ、自分ひとりで抱え込まず、「整理するための対話の場」がとても大切になります。
心のなかにある「本当はどうしたい?」という気持ちは、誰かと話すことで少しずつ見えてくるものです。
「人とのつながりで疲れてしまう」
そんなときは、どうか自分を責める前に、まずは“心の居場所”を整えることから始めてみてくださいね。
あなたにとって、本当に心地よいつながりだけが、ちゃんと残っていきますように。
そして、そのためのサポートが必要なときは、いつでもご相談ください。